毒物付きソーセージ、拾い食い注意…千葉の公園
<千葉県栄町安食台の十王児童公園で10月、毒物付きのソーセージを食べたとみられる犬が動物病院に運ばれたことがわかった。
同公園付近では1か月で猫5匹が死んでおり、町は「人為的に置かれた可能性がある。小さい子供が落ちている食べ物を手にしないよう注意して」と呼びかけている。
町環境課などによると、犬は10月15日午後、散歩中に落ちているものを食べた約20分後に立てなくなり、飼い主が動物病院に運び、数日入院した。飼い主は同公園で、刃物で切られ、断面に青い液体がこびりついたソーセージを見つけた。
犬を治療した渡辺言之獣医師は「症状などから、食べたのは保冷剤などに使われる成分ではないか」と話している。
同課によると、この公園とその周囲では、9月20日に3匹、10月14日に2匹、野良猫の死体が見つかっており、同課は注意を促している>
小学校の低学年だったかの風呂帰り。オカンに近くの「神戸屋」(コンビニがまだない)でジュースをねだる。オカンは私に100円玉1枚渡して、神戸屋のおばちゃんとペラペラやっていた。私は幼少のころから「駄菓子」の類がダメ。遠足のおやつは300円まで、には「ソフトさきイカ」を持って行ったほどのアレだ。
ケーキもダメ。アイスクリームもダメ。およそ「子供が好きなモノ」が通じないという不思議な餓鬼だった私は、表にある自動販売機で「ファンタ」を買った。これはまだ飲めたのだ。しかし、私が飲んでいたのは「オレンジ」だった。さすがは母親、オカンはコレに一発で反応する。私の片方の手には、やっぱり「グレープ味」のファンタがあった。
私は「ファンタオレンジが嫌い」だった。飲むなら「グレープ」。オカンは即座に私から「オレンジ味」の缶を取り上げた。それから「100円しか渡してないのに、これはどうした?」と怒気を込めて詰めてくる。ビビった私が素直に「あった」と言うと、そんなもん飲むな、と平手で一撃。神戸屋のおばちゃんも顔色を変えて「どこにあったの?」と問うてくる。
私は「ジュース出てくるとこ」と言った。「取り出し口」になぜか、もう、あったのだ。残念ながらオレンジだったが、コレはコレで我慢して飲むことにして、家に帰ったらドリフでも見ながら「グレープ」を飲もうとか考えていたのだと思う。
1977年の正月早々、東京都港区で東海道新幹線の「列車食堂」でアルバイトしていた男子高校生が宿舎へ戻る途中、現在の品川プリンスホテル前にあった公衆電話の横に置かれていた「コカ・コーラ」を拾った。未開封だった。宿舎に持ち帰った翌日の深夜、ひとくち飲むと異変があった。すぐに吐き出して水で洗い流すが、そのまま倒れてしまう。意識不明の重体で病院に運ばれたが、間もなく死亡する。死因は「青酸中毒」――「青酸コーラ無差別殺人」だ。「愉快犯」という言葉がメディアに登場する。
事件は東京、大阪で連続した。バレンタインデーにはチョコになった。チョコの箱は製造番号が消されて、ゴム印で書かれた脅迫文<オコレル ミニクイ ニホンジンニ テンチュウヲ クタス(驕れる醜い日本人に天誅を下す)>もついていた。犯人は捕まらず、1992年1月4日午前0時に時効成立。「お蔵入り」となった。オカンが慌てるはずだった。
また、こういう類の犯罪について「メディアは騒ぎ過ぎ」というのもどうだろう、となる。広く周知しないと危険が伴う。こういう場合に限り、テレビなどのメディアは「役に立つ」可能性がある。もちろん、愉快犯は社会が騒ぐのが愉快なわけだから「逆効果」という反論も一理あるも、そこはやはり「風評被害」とか言ってられない危険が現実としてある。
まあ、いずれにしても犯人はしょうもない人間だ。「毒殺は弱者の手段」は歴史も証明する。普通は女が男を殺したり、立場の低い者が上の者を狙ってやる。しかも、それを不特定多数、つまり無差別に行うわけだから性根が腐り果てている。
ペットも怖い。我が家の「りーちゃん」は拾い食いなどという下品なことはしないが、自他共に犬と認める「むーちゃん」は危ない。以前は「落ちていたフライドチキン」を咥えて妻に叩かれたこともある。
この千葉県の事件もそう。10月15日、このワンちゃんは散歩中に「落ちていたソーセージ」を喰った20分後、立てなくなった。動物病院の先生は<症状などから、食べたのは保冷剤などに使われる成分ではないか>ということだが、これは「エチレングリコール中毒」だと思われる。保冷剤に含まれるのは水分と吸水ポリマー。これは別に中毒にはならないが、これにエチレングリコールが含まれていると危ない。ソーセージに付着していたという<青い液体>がたぶんコレだ。
夏場、ペット用の「アイスパッド」にも含まれる。冷凍庫に入れてカチンカチンにならず、ジェル状で保たれているのがソレだ。また、エチレングリコールは甘い。ワンちゃんがヒマで噛み破り、中身をペロッとすれば「甘い」からもっと舐めてしまって死んでしまう事例は毎年、何件かある。これをソーセージに塗る。しかも「切れ込み」を入れて中に塗り込む。飼い主が気付くまでには相当量を摂取する。犯人の陰湿さ、邪悪性が滲み出ている。
幸い、このワンちゃんは病院に行くのが早くて助かった。<立てなくなった>という20分後はステージ1だ。この時点ならなんとかなる。しかし、まあ、しばらく様子を見ようとなれば最悪、半日で腎不全を起こして死亡する。犬と暮らす身からすれば背筋が凍り、それから犯人に腹いっぱい、エチレングリコールを詰め込みたくなってくる。
もうひとつ他人事で済まぬのがあった。八幡市のショッピングモールにある「キッズUSランド」だ。孫も行ったことがある。そこの「ボールプール」、小さな子供がいる親はわかるだろうが、床一面に柔らかいボールが敷き詰めてあり、子供らはそこで飛び跳ね、寝転んで遊ぶスペースのことだ。そこに「刃を出したカッターナイフ」を紛れ込ませた馬鹿がいる。床に落ちていたカッターナイフは7センチも刃が出ていた。店が八幡警察に連絡、プール内を調べると何本かのカッターナイフが出てきた。知ったとき鳥肌が立った。
怪我した子供がいなかったのは偶然に過ぎない。スタッフさんはこの馬鹿の所為で閉店後、あの大量のボールを外に出して点検せねばならない。親も安心して遊ばせられない。防犯カメラもあるだろうし、子供を含める目撃者もいるかもしれない。さっさと捕まえて「カッタープール」で遊ばせてやってもらいたい。
あと「菓子パンに縫い針」とか、ちょっと想像したらパンが喰えなくなるほどの犯罪もある。あれも針が入っていた角度、場所からすると「子供が普通にかじりつく」と口内に突き刺さるように仕組んであるそうだ。クッションに縫い針もそう。体重を任せて座る方向、箇所に対して上を向いている。電車の座席、背もたれに縫い針もあった。こんなのはもう愉快犯というか、変態のサイコパスだ。
そういえば「尖閣衝突事件ビデオ」のとき、一色氏は朝日新聞から「愉快犯みたいなもの」とされた。鳥越もTBSのスーパーモーニングで「愉快犯に近い」とレッテルを貼付した。元ニュースステーションの高成田享もずばり「投稿保安官は『愉快犯』」で記事を書いた。悪戯のつもりで面白がって映像を流出させたら、思っていたよりも騒ぎになったから「国のために必要だと思った」と「後付け」したのだと「解説」した。
全国紙とか全国放送。そこに出てくる高学歴の著名人。天下御免のジャーナリストが実は馬鹿でした、とは誰も疑わない。人権とか平和とか、友好とか信頼とか、綺麗な言葉の中に「売国」という毒、刃物を隠し入れる。なにもないところに「反日」で放火して支那朝鮮を騒がせて喜ぶ。いじましくて卑怯、卑屈で陰湿、邪悪で変態。
なるほど、愉快犯とはお前らのことだったか。