忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

2011.11.19

2011年11月19日 | 過去記事
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111118-00000590-san-pol
<鳩山氏ら外国人参政権早期成立を「約束」 民団記念式典>

<在日本大韓民国民団(民団)の創団65周年記念式典が18日、都内のホテルで開かれ、民主党の鳩山由紀夫元首相や公明党の山口那津男代表、社民党の福島瑞穂党首らが相次いで永住外国人への地方参政権(選挙権)付与法案の早期成立を訴え、支持を求めた。

 鳩山氏は「永住外国人、特に韓国の皆さま方が『地方参政権を早く認めるように』というのは当たり前の願いだ」と指摘した。その上で「時間がかかっていて申し訳ないが、政治の立場から応えていかなければならない。民主党も最大の努力を約束する」と述べた。

 さらに、同席していた樽床伸二幹事長代行の顔を見ながら「できる限り来年の通常国会でがんばりましょう」と呼びかけた。

 その後にあいさつした樽床氏は「鳩山氏の思いをしっかり支えながら、国政運営にあたっていく」と述べた。

 山口氏は「民主党を挙げて合意を固め、国会へ(法案を)提出していただくならば、喜んで成立に力を貸す」と宣言し、福島氏も「民主、公明、社民各党が協力すれば国会で法案は通る。必ず成立させる」と意欲を示した。

 式典には、民主党の江田五月元参院議長や赤松広隆元農水相、公明党から草川昭三、魚住裕一郎両参院議員らも出席した。自民党国会議員のあいさつはなかった。鳩山氏は在任中、参政権付与法案の提出に意欲を示していたが、党内の慎重派の反発もあり、断念した>



「恐ろしき 事なす時の 我が顔を 見たはずの月 今夜も静(さや)けし」―――元オウム真理教幹部の中川智正被告が詠んだ短歌だ。このボケナスは松本サリン事件、地下鉄サリン事件におけるサリン製造に関与し、坂本弁護士一家殺害事件では直接、1歳の長男の口をふさいで窒息死させた。事件知った坂本弁護士の同僚、死刑廃止論者だった滝本太郎弁護士は思わず「麻原を絶対に死刑にしろ」とマスコミに発して死刑賛成論者になった。コレが普通の反応だ。

ま、これで刺殺された村井以外の逮捕された幹部は麻原をはじめ、めでたく全員が死刑判決を受けた。しかし、こいつらが地獄で焼かれるのは問題ないが、最近、新聞報道で元オウム真理教が名を変えたカルト宗教団体「アーレフ」の信者が1000名を超えたとあった。「地下鉄サリン事件」と言っても知らない世代が、また、麻原の写真を貼ってありがたがっているという。不気味なことだ。少しでも客観的に自分のことを考えたり、あるいは世間のことを自分の頭と視点で吟味したり、ということが可能であれば、こんな怪しげなカルト宗教に頼ることなく生きていけるのだろうが、こういう連中は総じて「不都合はあなた以外の所為。悪いのは世の中のほう」と説かれるのが心地よくて仕方がない。

あなたは本当はすごい、あなたは本来、素晴らしい力を持っている、と馬鹿にされた連中は「そんなことくらい誰にでもある」「自分のことくらい自分で解決せよ」という「世間の常識」からは距離を置く。コレに酷似するのが反日左翼の奇形、あるいは亜種のような連中だ。戦争が終わって半世紀以上、冷戦が終わってしばらく経つのに、なぜに我が祖国は未だ北と南に分かれて砲撃戦なんぞをしておるのか。なぜに自分の本籍地には「韓国」と書かねばならないのに、朝鮮語も話せず、ハングルも書けず、暮らし慣れた先進国で外国人と扱われておるのか、という客観性が完全に失われている。

そこに目が虚ろな元総理なんぞが来て「愛のテーマです」とかやる。<永住外国人、特に韓国の皆さま方が『地方参政権を早く認めるように』というのは当たり前の願いだ>とかやる。なるほど、そうなのか、やはり、おかしいのは日本なのだと、参政権付与反対と喧しい民族主義の右翼分子なのだと得心する。さらに元総理は<時間がかかっていて申し訳ないが、政治の立場から応えていかなければならない。民主党も最大の努力を約束する>と謝罪した上に政権与党の責任においてこれを果たすと約束もする。なるほど、我々の呪われたような意味不明、アイデンティティの浮遊は、やはり、日本に責任があり、日本が悪かったのだと思う他ない。なぜというに、それは日本の元総理も、前政権の連立政党も、心優しい野党の女性党首がそう言っているからだ。

それに、嘘なら日本の有権者が黙っているはずもない。民主党が選挙で政権交代を果たすはずもない。この場にいる多くの日本の国会議員を当選させたのも、同じく多くの日本国民ではないか。政治家もマスコミも「韓国はすごい」「韓国人は本来、素晴らしい力を持っている」とやる。テレビをつけても韓国タレント、韓国特集、いま、韓国が人気とそればかり。日本人が韓国に憧れている、のは疑いようもない。

人は存在する根拠が矛盾することに耐えられない。いくら年を重ねても足元が固まらない。自分は何者なのか、どうしてここにいるのか、どうして外国人なのか、がわからないと、考え得る範囲を超える不具合が生じてしまう。思考のスタート地点が間違えているから、その経路は迂回路だらけ、行き止まりも多く、まるで出口がない迷路のような状態となる。

そこに安易なウソが用意されると、藁をも掴む思いで飛びつく。何年も「??」だった迷路の中、いきなり巨大な矢印が表示されれば、人はそこに一縷の希望を見出す。もちろん、そこは周到に張り巡らされた嘘の出口。出たが最後、知らぬ間に「反日」の契約書にサインさせられている。とりあえず「出られた」という安堵を捨て去る勇気は相当なものだ。それは「本当はまだ脱出していない」と認めるには、もう、失い過ぎているからだ。

迷路の中、ある者は「強制連行なんて嘘じゃないか」と気付く。すると、前も後ろも、横も上も下も、薄っぺらい段ボールのような床も壁も崩れる。目の前にはフラットな空間が広がる。以前とは違い、いまは遠くまで見通せる。もう他の壁にも躊躇しない。触ってみる、叩いてみる、蹴ってみる、すると、同じく簡単に瓦解する嘘が露呈される。「従軍慰安婦?笑わせるな」「南京大虐殺だぁ?ふざけるな」といろいろわかってくる。

今現在、国会では現職の総理大臣が前総理や前外相に続いて「在日韓国人からの違法献金」で叩かれているのに、平然と民団の記念式典に出席して挨拶する国会議員はもう、この迷路から抜け出すことは出来ない。鳩山由紀夫や山口那津男、福島瑞穂などはもう、自分が迷っているという自覚もない。「正しい道」など考えたこともない。周囲の確信犯から褒められ、持ち上げられ、心地良く嘘の中を泳いでいる。もう、このままずっと、泳いでいたい。そのためには自分も確信犯になるしかない。ウソつきの達人は、自分すら騙す、つまり、ウソをついている自覚なくウソを吐ける。ならば、そこには精神的な負荷もない。辻褄を合わせる理屈もない。立場がどうあれ、相手がどうあれ、それはもう、変更できない。

元総理は自国民にウソを提示して選挙に勝つ。沖縄県でもウソを吐いたが、それに慌てた同盟国にもウソを吐いて世界を驚かせた。大騒ぎになったから、とりあえず「腹案がある」とか、とらすとみー、などとその場しのぎのウソをついて誤魔化した。世間がようやく、コレはもう、頭の可哀そうな類のアレだと見抜き、誰も相手にしなくなったら「国民の皆様が聞く耳を持たなくなった」と捨て台詞を残し、次は舌を出すタイプのウソつきに交代して去って行った。

そして元総理は、いま、また、民団の人らにウソをつく。他は誰も相手にしてくれないからだ。もちろん、民団の人らもウソだと知っている。民団の人らは同胞がどんどん帰化するから困っている。「我々は強制連行された朝鮮人の子孫だ」とか言っても、だからどした?こっちは忙しいんだ、と相手にしてくれない。在日韓国人の仲間は、とくに「投票したい」と帰化するわけではないが、付き合いやら寄付やら、なにかと鬱陶しい時代遅れのイデオロギーから遠ざかる。日本に住んでいるし、これからも日本で暮らすんだから、という安易な理由でどんどん帰化する。「韓国?外国でしょ?」と突き放す。

小さくなるなら声を大きくする他ない。勇ましいことも言わねば人は付いてこない。だから、周囲からすれば馬鹿みたいでも、本人らは必死になる。現職の総理大臣が「外国人地方参政権には慎重な立場だ」と国会で述べても、参院自民党からは、おまえ、こら、それほんまかい?慎重に賛成するンと違うんかい?と信用されない現状をして、両手の指でも足らぬ議席数の泡沫政党、マトモな人間からは「お笑い担当」扱いの女性党首が<必ず成立させる>と息巻いても仕方がない。普天間で切り捨てられたことをお忘れか。

「やろうという決意を申し上げた。ウソをついたわけではない」にも限界がある。数多く、意図的、確信犯的にそれを行うには限度もある。また、政治家という仕事は「結果的にウソになった」に責任を負う仕事でもある。それを曖昧、有耶無耶にしては道理が死ぬ。政治家の言葉が軽くなったのはこの所為ではないか。ひと昔前、政治家を茶化すには「記憶にございません」が相場だった。しかし、いまはどうだ。「法的に問題はない」「そういうつもりで申し上げたのではない」「まったく知らなかったわけでありますから」――完全に劣化している。カルト宗教が社会的不適合者を集めて隔離し、情報を遮断してウソを塗り込むのと同じく、もはや、そういう連中にしか通じない。

日本人は和を尊ぶ民族だから、不快の段階では動かない。しかし、不快が具現化し、明確な「不安」へと移行すれば必ず対処するというDNAがある。大らかに過ぎる民族性であるが、いざ、動けば過剰なほど徹底的にやる。これは歴史が証明している。ただ、問題はとっくに「不安」なはずだということだ。日本人は良くも悪くも奥が深い。反日売国をなす顔はもう何度も見たはずだが、いつまでも「今夜も静(さや)けし」では明日が来なくなる。



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