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「スパイ大国」中国、巧妙な接触で把握は困難(読売新聞)>2012.5.30

2012年05月30日 | 過去記事

    



「スパイ大国」中国、巧妙な接触で把握は困難(読売新聞) - goo ニュース

< ロシアと並ぶ「スパイ大国」と指摘される中国だが、戦後、国内で摘発された中国による 諜報 ( ちょうほう ) 事件は6件。

 目的を悟らせないよう巧妙に接触する中国スパイの動向を把握するのは容易でなく、ロシアの20件や、50件を超える北朝鮮と比べると少ないのが実情だ。

 戦後初とされる中国の諜報事件は、1976年1月に警視庁が外為法違反で摘発した中国人貿易商による軍事情報収集事件。頻繁に来日していた中国人貿易商が、中国の情報機関からの指示で、日本人協力者を利用し、外国航空機のエンジンについての軍事情報や、日本の産業技術に関する資料などを入手していた。

 その後、日本電信電話公社(現NTT)職員が官公庁の研究資料を中国に漏えいした事件(78年6月)や、米軍横田基地の日本人職員が米空軍機のテクニカルオーダー(技術指示書)を中ソの情報機関に売却した「横田基地スパイ事件」(87年5月)などが摘発されたが、いずれも民間人を通じて情報を入手したケースで、中国スパイの具体的な活動は明らかになっていなかった>








日中国交正常化から40年ということで、京都新聞が「谷野作太郎」という元中国大使にモノを書かせていた。この御仁、外務省時代の肩書きだけでも中国課長、アジア局長とある。それから駐中国大使も経て、日中友好会館の副会長ということだから、その支那汚染の強さは半端ではない。谷野氏は日中国交正常化の「立役者」としての周恩来首相(当時)の言葉「求同存異(相違点は残し共通点を求める)」を引っ張り出し、コレがぜんぜんできちゃいないと嘆く。

<安定した両国関係維持に向けての強い政治的意志を欠き――>と叱っていらっしゃる。それから<その結果「小異」を「大異」にまで広げてしまうという状況があるのでは~>と懸念されている。要すれば、周恩来首相が言った「求同存異」の御心を忘れ、相違点で争ってばかりじゃないかと。そんなモノは「小異」だと。それよりも共通点を求める努力が足りないのではないかと。ちゃんと両国の良好な関係維持に政治的な意志を貫かんかい、それこそが「大異」なのでアル、ということだ。

しかし、この文章の中には「これが小異だ」として具体的な事例は書かれていない。それは例えば尖閣諸島の問題のことか。それともウィグルやチベットで行われているジェノサイドに対する「日本側の姿勢」のことか。河村市長の「南京虐殺なんてないがや」という発言のことか、コレの指摘がないからなんのことだか、さっぱりわからない。

ただ、この御仁は優しい方のようで、最後にヒントが書いてあった。

<今なお日中の間で時折問題になるいわゆる「歴史認識」の問題である>ということらしく、そしてこれに対して日本人はどうすればいいのか、というヒントとして、日本作家訪中団の会見、支那の副首相兼外相だった人の言葉を紹介してくれている。

<皆さん、ありがとう。われわれは過去のことは過ぎ去ったものにしようと言い、あなたたちは、日本人として過去を忘れてはいけない、と言われる。そうであるなら、両国人民は本当の友好を実現できるでしょう>

谷野氏は<このことも40年前の正常化の時には、日中両国の側で多くの人々が共有した気持であったはずだ>と怒り出し、それから<しかしこの辺りのところも、その後往々にして逆の状況がみられた>とブチ切れ、最後には支那副首相兼外相の言葉の続きを引いて、こう脅して終わっている。

<逆にわれわれが日本人をずっと恨み続け、あなた方日本人は中国を傷つけたことをきれいさっぱり忘れてしまうようなことになったら、日中両国はいつまでたっても友好関係を実現することはできないでしょう>

谷野氏は「こんなんじゃ、日中友好など実現できないぞ!」と怒鳴っている。日中友好のためには、支那人がまあまあ、昔のことじゃないですか、と大人ぶり、それに対する日本人は、いや、しかし、日本人は昔、中国の人に酷いことしたわけでありますから・・・と未来永劫、ずっと一歩譲って生きて行けばいい、ということを新聞に書いている。この人は長らく、というか今でも、日本の納税者が納めた公金で暮らしていらっしゃる。


<ロシアと並ぶ「スパイ大国」と指摘される中国だが、戦後、国内で摘発された中国による諜報事件は6件>ということだが、その理由は<目的を悟らせないよう巧妙に接触する中国スパイの動向を把握するのは容易でなく>ということだけでもなく、たとえば谷野氏のような御仁がたくさんいる所為でもある。愛国心など餃子にして喰ってしまい、その上、良識を疑われても、常識を笑われても「日中友好のために日本人の如きは中国様に逆らうな」を言い続けるという「スパイ活動」をする公人がたくさんいる。先ず、これを炙り出して吊るすところから始めよう。




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