忘憂之物

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             渋沢栄一

<中国>抗日ドラマ、変化の兆し 反日感情をあおる過剰演出に批判

2013年05月14日 | 過去記事


<中国>抗日ドラマ、変化の兆し 反日感情をあおる過剰演出に批判

<中国で量産されてきた「抗日ドラマ」。登場人物が宙を舞ったり短時間で数十人の旧日本軍兵士を殺したりする演出が特徴だが、最近、「過剰演出はすべきでない」「青少年に悪影響を与えている」などと批判の声が出始めた。反日感情を刺激しすぎる演出に当局も危機感を募らせているようだ。【横店(おうてん)(中国浙江省)で工藤哲】

 2010年に撮影された抗日ドラマ「抗日奇〓(ききょう)」。5000万元(約8億円)を投じ、米ハリウッドの撮影手法を用いたという。中国のインターネットでは「『抗日』と『武〓』を組み合わせ、6人の義士が命運をかけ、中華民族の存亡がかかわる時期に日本軍と波乱の闘争を繰り広げる」と紹介されている。

 見ると、中国人の若者がカンフーなどの武術を使って日本兵を数十メートル投げ飛ばす場面が出てくる。別のドラマ「箭在弦上(せんざいげんじょう)」では、日本兵に囲まれて襲われた中国人女性が急に飛び上がり、30人以上を瞬時に弓矢で射るシーンもある

 ◇05年以降に急増

 3月7日付の中国紙「南方週末」によると、1949~2004年に撮影された抗日ドラマは150作品余りで、1年に平均で3作品ほどの割合だったが、05年に20作品が放送され、12年には70作品余りが公開されるなど急増。12年に中国で審査された近代ドラマ303作品のうち、その大部分が抗日ドラマだった。「抗日奇〓」はヒット作となり、投じた額の2倍の収益を得たという。尖閣問題などの影響で「抗日」をテーマにすれば当局の審査も通りやすいことやセット・俳優が既にそろい、作りやすいことも量産の背景とみられる。

 ◇当局が危機感募らす

 だが、昨年9月に起きた反日デモで過激な行動に走った若者は、抗日ドラマを見るなどして反日感情を募らせていた。反日感情と抗日ドラマは切っても切れない関係にあり、当局も危機感を募らせている模様だ。国営中国中央テレビ(CCTV)は4月10日の特集番組でキャスターらが「青少年にも悪影響を与えている」「歴史の真相を娯楽化するのは愛国主義ではなく、愚民主義だ」と批判。中央戯劇学院の副教授も「視聴率を意識しすぎて表現を誇張している。過剰な番組作りはすべきではない」と強い口調で話した。

 ドラマ関係者によると、当局の審査は最近厳しくなったという。

 浙江省杭州からバスで南に約2時間半。4月15日、「中国のハリウッド」とも呼ばれる町「横店」郊外の山林に記者が入ると、日本兵の服を着た若者の姿が見えた。いずれも中国人の若者で撮影の出番を待っていた。

 横店は、抗日ドラマ撮影の一大拠点だ。町には10カ所ほど、秦の時代の王宮から19世紀の香港をイメージした街が再現され、各地から観光客が訪れる。ホテルには抗日ドラマのスタッフが滞在しており、記者が日本人だと名乗ると「こいつ日本人だぞ」と指さし、にらみつけてきた。

 抗日ドラマを撮影してきた黒竜江省出身の30代の男性カメラマンによると、昨年は日本政府による尖閣諸島国有化の影響もあり、抗日ドラマが多く撮影されたが、最近になって抗日ドラマでなく、国共内戦をテーマとした撮影が増えたという。日本兵の描かれ方が変化したか聞くと「毎日いかに良いシーンを撮るかだけ。他は何も考えていない」とだけ答えた。

 ◇日本人役「凶暴」心がけ

 町の一角には、エキストラの仕事を待つ若者が集まっていた。四川省出身の肖東海(しょうとうかい)さん(20)は横店に来て3年目。十数本のドラマに出演し、うち7本が抗日ドラマだった。日本兵役として1日少なくとも8時間働き、撮影は早朝や夜になることもある。報酬は役柄に応じて40~200元(630~3000円)。覚えた日本語は「トツゲキ」「ススメ」「バカヤロ」だ。日本に行ったことはないが、想像力を働かせ、凶暴な演技を心がけているという。「ドラマなので確かに誇張はある」としたうえで「実際の歴史は過ぎ去った話。今は娯楽で、それ以外の何でもない」と話した。

*〓は侠の中国語>















記事を読むとなにか、支那人が自制しているように思うが、本当の理由は「阿呆みたい」だから。

規制は多いが、支那でもいまハリウッドなど観られる。ようやく「自分らは阿呆なんぢゃ?」と気付く支那人が増えてきた。そろそろ文革か。





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