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【刻字の樹】ブログ

「遊び心」で、【作者の心根】を想い臨刻し、木肌の持つ美しいさを生かした作品の紹介させて頂いています。  

【 友に贈る刻字作品四点 】

2018-04-26 12:54:09 | 刻字と俳句、詩

   久々に、50年ぶりに学生時代の友から、同窓会への誘いがある。拙い作品ながら、贈る四点の作品。

                                                         〔人生一楽〕      〔花舞鳥歌〕       〔心月輪〕     〔菫程な小さき人に生まれたし〕

 

  〔追記〕

    NHKとっておき川柳  入選句 (拾う)

      落葉焚き/ 焼き芋拾う/ タイミング

 


【 うてや鼓・・(藤村詩)】

2018-04-13 12:38:47 | 刻字と俳句、詩

      こゝろなきうたのしらべは
      ひとふさのぶだうのごとし
       なさけあるてにもつまれて
        あたゝかきさけとなるらむ

          (島村藤村の若菜集)

     以前紹介した作品、若菜集の中の「うてや鼓」

          

       〔 うてや鼓 〕

      うてや鼓(つづみ)の春の音
      雪にうもるゝ冬の日の
      かなしき夢はとざされて
      世は春の日とかはりけり

        ・・・・・・・
      
        小蝶こちょうよ花にたはぶれて
        優しき夢をみては舞ひ
        酔ゑふ羽袖はそでもひら/\と
        はるの姿をまひねかし

          緑のはねのうぐひすよ
          梅の花笠ぬひそへて
          ゆめ静しづかなるはるの日の
          しらべを高く歌へかし


     鼓の「タン、ポン、タン、ポン・・」を聞き、子供が(つづみ草)「タンポポ」と呼んだのが語源

    になったとか。

     西行の詠んだ句に 「 津の国の/ の滝を/ 打ち見れば/ 岸辺に咲ける/ タンポポの花 」が

    あると云う。