【刻字の樹】ブログ

「遊び心」で、【作者の心根】を想い臨刻し、木肌の持つ美しいさを生かした作品の紹介させて頂いています。  

【 鈴蘭の一輪づつに風わたり(永六輔句)】

2018-05-28 19:12:38 | 刻字と俳句、詩

 

   東京やなぎ句会で、遊び心で仲間とにぎやかに作ったと云う

  永六輔さんの作られた俳句

      鈴蘭の/ 一輪づつに/ 風わたり 

    

     

      それぞれの/ 春や伊予土佐/ 讃岐阿波

     遠まわり/ して生きてきて/ 小春かな


【 にんげんだもの (相田みつお)】

2018-05-21 14:43:36 | 刻字と俳句、詩

    相田みつおの

      『  に ん げ ん だ も の  』

     

  

      相田みつおの書は非常に個性的ですが、全体のバランスが取れた

      書体で、その人柄を感じる書の詩です。 

     (木目が美しい銀杏の木の刻字です。)

 

              相 田 み つ お 詩 に 「道」 を 添 え た 作 品 で す。

             

 

   

  

 

 

 

 


【 稔典俳句 】

2018-05-21 14:37:05 | 刻字と俳句、詩

  毎日新聞で、毎日俳句を紹介されている坪内稔典さんの句

      三月の/ 甘納豆の/ うふふふふ

     

     好きな他の二つの俳句

        たんぽぽの/ ぽぽのあたりが/ 火事ですよ

        がんばるわ/ なんて言うなよ/ 草の花


【 心月輪 (良寛書) 】

2018-05-15 08:39:31 | 刻字と俳句、詩

 子供好きで知られる良寛和尚の短歌 

  かすみたつ/ ながきはるひに/ こどもらと/ てまりつきつつ/ けふもくらしつ

       

      【 心 月 輪(しんがちりん)】・・・月のように、まろやかな心

        

     あずさ弓/ 春さりくれば/ み空より/ 降りくる雪も/ 花とこそ見め 

 

  良寛さんの漢詩に

  ・君に対すれども、君語らず/ 語らず意、悠なる哉/ シツは散らず、

   床前の書/ 雨は打ち、簾前の梅

  ・『君看双眼色/不語似無憂』

  (  あなたは、私の二つ眼の底にある深い哀しみの色を、感じないのだあろうか。

   語らなければ、哀しみがないように見えるが、心の底には深い哀しみがある。)

  現代にも何か通ずるものを感ようにじる詩です。


【 人生一楽 】

2018-05-11 09:36:05 | 刻字と俳句、詩

      人生一楽 ・・・人生、焦らずゆったりと、一つのことでも楽しみを

                      見つければ、また楽しいからずや!

      

 

 

    今「刻字」を、「人生の一つの楽しみ」としています。

  刻字を彫るために、好きな「言葉」を県立図書館等で探す毎日です。

   漢詩や故事、俳句、詩歌、有名人の書、言葉等、心に止まる言葉に触れるのは

  楽しいものです。刻字として彫り上がった時、板材のその杢目や板目で毛筆の書

  とは違った味があり、また一つの歓びでもあります。

   時には草木や人物等の絵を添え、好きな言葉を「遊印」として添えたりして、

  少しでも筆者の意に沿ったものにできればと考え、未熟な作品ですがご覧頂いて

  います。

 

 

          芥川龍之介句

            癆咳(ろうがい)の/ 頬美しや/ 冬帽子

                   

            抱かれし / 頬染めし子や / 冬帽子   (拙句)

            たんぽぽの/ 茎そっと嚙み/ 童女吹く  (拙句)