【刻字の樹】ブログ

「遊び心」で、【作者の心根】を想い臨刻し、木肌の持つ美しいさを生かした作品の紹介させて頂いています。  

風蘭の柿に宿りて梅雨を待つ

2015-03-28 08:46:47 | 刻字

【獅子吼(ししぐ)】‥獅子が一度吼えれば、百獣ことごとく脳が裂けると云う(禅の説法)。

これは「書の講座(書の意匠)」で‥風蘭については書道家榊莫山は、著書を出す程に愛した花と云われる。

 その著書の中で、【獅子吼】は開山堂の法堂の扁額に彫られている。その臨刻です。


【漢詩‥陽関三畳気】

2015-03-25 22:03:45 | ひとり言
【送元ニ使安西:漢詩】は王維の詩のなかで良くしられる詩です。「陽関三畳」とも呼ばれているようです。「西の方陽関を出ずれば故人無からん‥」が有名な部分ですが、「西の方陽関を出ずれば故人有り‥」と云う詩も有るようです。日本語訳の「宿の柳もわかれを惜しむ」で「明けりゃ品川春雨けぶり/宿の柳もわかれを惜しむ/さあさおしませ重ねてひとつ/箱根超えたら身寄りはないぞ」の訳が有ります。軽塵、君に勧む、更に儘す、故人などの意味の細やかさが、失われているようにかんじますが?