良寛書「百花ノ春」の臨刻作品
良寛書 「 心月輪 (しんがちりん) 」の作品(ニス仕上げ:一位)です。
昨夕は妻と庭に出て、薄絹に包まれたような柔らかな朧月を、ゆっくりと眺めることができました。
誰訪(と)いて/ 心満たさん/ 夕朧 (林翔句)
こゝろなきうたのしらべは
ひとふさのぶだうのごとし
なさけあるてにもつまれて
あたゝかきさけとなるらむ
(島村藤村の若菜集)
誰もが一度は触れた 若菜集の中の「うてや鼓」
〔 うてや鼓 〕
うてや鼓(つづみ)の春の音
雪にうもるゝ冬の日の
かなしき夢はとざされて
世は春の日とかはりけり
・・・・・・・
小蝶こちょうよ花にたはぶれて
優しき夢をみては舞ひ
酔ゑふて羽袖はそでもひら/\と
はるの姿をまひねかし
緑のはねのうぐひすよ
梅の花笠ぬひそへて
ゆめ静しづかなるはるの日の
しらべを高く歌へかし