【刻字の樹】ブログ

「遊び心」で、【作者の心根】を想い臨刻し、木肌の持つ美しいさを生かした作品の紹介させて頂いています。  

【 刻字 ・・・ 莫山「杏」 】

2016-01-30 17:32:40 | 刻字と俳句、詩

 今日、 ストアーで美味しそうなドライフルーツの 「杏」 見かけました。

そこで、 以前投稿した莫山先生の好まれた石刻 「杏」 を臨刻した作品を、

もう一度紹介します。

 欅の木目が美しく、字も木目そのままに表現した作品です。また、

口の部分が塗り潰され、莫山先生の遊び心が感じられます。

 〔莫山先生の石刻作品〕


【 刻字 ・・・ 良寛の書 】

2016-01-04 13:08:19 | 刻字と俳句、詩

 「飄々として浮雲の如し/又西へ去る」・・・ニス塗仕上げ作品

 禅語の、「空に浮かぶ雲のように飄々と、何ものにもとらわれず自然のまま

であれば、(西の方)安らかな境地が得られる」 との意味のもの。

 執着から離れた人と云われる良寛さん、「欲なければ一切足り、求むる有れば万事窮す・・」

でき得れば自然のままに、そう生きたいもの!

 

 「この里に/ 毛鞠つきつつ/ 子供らと/ 遊ぶ春日は/ 暮れずともよし」

 子供らを好きな良寛さんの、優しい人柄が表われた細い筆跡の書です。 若くして

 出家し、全国行脚の時の句でしょうか。

これも良寛さんの詩です。

       ・・・ 君看ズヤ双眼ノ色ヲ(心の哀しみを)/語ラズハ憂無キニ似タリ(心には、君に言えない深い哀しみがあるのだが)