吉田一穂の句
野の花〃/ 謡う童女は/ 孤り茜
(栃の木、添絵:茜とんぼ)
北原白秋の詩
落葉焚(た)けば おもしろ
櫟(くぬぎ)の葉は ふすふす
萱(かや)の葉は ちょろちょろ
松の葉は パチパチ
「落葉から松」より
・・・
からまつは さびしかりけり
たびゆくは さびしかりけり・・
世の中よ あはれなりけり
常なけど うれしかりけり ・・
山川に 山がはの音
からまつに からまつのかぜ
久保田万太郎の句
知らぬ間に/ つもりし雪の/ 深さかな
浴衣の君は 尾花の簪
熱燗徳利の首 摘まんで
もう一杯 いかがなんて
みように 色っぽいね ・・・
(「旅の宿」吉田拓郎の唄)
晩年の有名な句
湯豆腐や/ いのちのはての/ うすあかり
白髪三千丈/
愁いに縁りて個の似く長し/
知らず明鏡の裏 /
何れの処にか秋霜を・・・
( 李白詩「秋浦歌」唐詩選 )
「 山 行 」( 杜甫詩 )
八十八番札所の大窪寺も銀杏が終わり、紅葉が始まりを見せ、景観が美しいく変わっていました。
秋晴れの日には、ちょっと出掛けられても!
上りゆく/ 道あたたまる/ 紅葉かな (広瀬直人句)
遠く寒山に上れば/ 石径斜めなり
白雲生ずる處/ 民家有り
車を停(とどめ)て/ 坐(そぞろ)に愛す楓林
の晩(くれ)/ 霜葉は二月の花より紅なり
銀杏の木に「落葉」と ヴェルネーヌの詩 (銀杏色の字)