【刻字の樹】ブログ

「遊び心」で、【作者の心根】を想い臨刻し、木肌の持つ美しいさを生かした作品の紹介させて頂いています。  

【 落葉焚けば・・・(白秋詩)】

2017-11-27 16:13:06 | 刻字と俳句、詩

   北原白秋の詩

     落葉焚(た)けば おもしろ

      櫟(くぬぎ)の葉は ふすふす

       萱(かや)の葉は ちょろちょろ 

          松の葉は パチパチ

       

     「落葉から松」より

       ・・・

      からまつは さびしかりけり
       たびゆくは さびしかりけり・・

      世の中よ あはれなりけり
       常なけど うれしかりけり ・・
   

      山川に 山がはの音

       からまつに からまつのかぜ



【知らぬ間に・・・(万太郎句)】

2017-11-27 15:44:28 | 刻字と俳句、詩

    久保田万太郎の句

     知らぬ間に/ つもりし雪の/ 深さかな 

        

  

     浴衣の君は 尾花の簪

      熱燗徳利の首 摘まんで

       もう一杯 いかがなんて

        みように 色っぽいね ・・・

           (「旅の宿」吉田拓郎の唄)

  

 

     

   晩年の有名な句

     湯豆腐や/ いのちのはての/ うすあかり 

 


【 山行 (杜甫詩) 】

2017-11-19 08:55:03 | 刻字と俳句、詩

 

 「 山 行 」( 杜甫詩 )    


  八十八番札所の大窪寺も銀杏が終わり、紅葉が始まりを見せ、景観が美しいく変わっていました

 秋晴れの日には、ちょっと出掛けられても!

    上りゆく/ 道あたたまる/ 紅葉かな (広瀬直人句)

 

 

      

       遠く寒山に上れば/ 石径斜めなり

      白雲生ずる處/ 民家有り

      車を停(とどめ)て/ 坐(そぞろ)に愛す楓林

      の晩(くれ)/ 霜葉は二月の花より紅なり