【刻字の樹】ブログ

「遊び心」で、【作者の心根】を想い臨刻し、木肌の持つ美しいさを生かした作品の紹介させて頂いています。  

【漢詩‥陽関三畳気】

2015-03-25 22:03:45 | ひとり言
【送元ニ使安西:漢詩】は王維の詩のなかで良くしられる詩です。「陽関三畳」とも呼ばれているようです。「西の方陽関を出ずれば故人無からん‥」が有名な部分ですが、「西の方陽関を出ずれば故人有り‥」と云う詩も有るようです。日本語訳の「宿の柳もわかれを惜しむ」で「明けりゃ品川春雨けぶり/宿の柳もわかれを惜しむ/さあさおしませ重ねてひとつ/箱根超えたら身寄りはないぞ」の訳が有ります。軽塵、君に勧む、更に儘す、故人などの意味の細やかさが、失われているようにかんじますが?