『我〃たる峰の美しさ』・・・険しくそびえ立つ山々の美しいこと
槍をみよ/ 穂高をみよと/ 岩雲雀
夕方、とんぼの見られる季節になりました。茜トンボが見られるのは
秋の終わり。山の方から降りてきて、群がって美しい茜色で飛ぶとか。
【吉 田 一 穂 の 詩】
野 の 花 々 謡 ふ 童 女(わらべ) は 孤(ひと) り 茜
秋刀魚は美味しい庶民の魚も、今年は不漁で残念ながら値が高い。
この秋刀魚と味わう柚子が、もう収穫されだしたとか。
山頭火句 の 柚子を謡った俳句の 作品
「 柚 子 の 香/ ほ の ぼ の 遠 い/ 山 波 」
五年ほど前、松山に山頭火の終の住処「一草庵」を訪ね、全国に三百余とある
句碑の写真集を見乍ら、ボランティアの方の接待を受けた。より庶民的な親しみ
深い俳人であることを感じた約二時間でした。
山頭火も一草庵から道後に出かけ、お湯に入って旅の疲れを癒したのでしょうか。
朝 湯 こ ん こ ん /あ ふ る る ま ん な か の/ 私
山 光 我 心 を 澄 ま し む
美しい山の色は、よく人の心を清々しく澄ませる。
旅の好きな人、山の好きな、特に夏山の好きな人には実感するこの言葉。
一蝶に / 雪嶺の瑠璃 / 流れけり ( 川端茅舎句 )