吉田一穂「野の花に/謡う童女(わらべ)は/孤り茜」
国木田独歩「夜更けて燈前に坐す/哀思悠々堪ゆべからず」。
ベルネーヌ「秋の日の/ビオロンのためいきの/ひたぶるに身にしみて/うら悲し」
石飛博光「満面に雪解けの声の花時計」
みすずの詩「東のお空は真珠いろ/まるい黄色いお月さま」
(黙せる羊牧者)「情熱は川の流れに似たり/浅きはさらさらと音を立てて/深きは黙してかたらず」
莫山「コガラノ林ハ誰ノ林/アメンボウノ池ハ誰ノ池」