日本の俳句の影響下に成立したハイクが英米で盛んになってハイクコンテストまで開かれることはご存知の方も多かろうと思います。少しハイクの実作例を紹介します。出典は「海を越えた俳句」(丸善ライブラリー)です。
Stone face of Buddha
on his gently-smiling lips
a snail is crawling
(by James Kirkup)
直訳しますとたとえば次のようになるのでしょうか。
石仏の顔
そのおだやかに微笑む唇に
蝸牛が這っている
ジェイムズ・カーカップさんは、日本文学の英語への翻訳では第一人者です。私も彼の講義を聞いたことがありますが、一言で言えばgentlemanでした。よく読んでみるとなかなか面白い光景を捉えたものだな、という感じです。
もう一句紹介します。これは私は大好きな句ですね。
dusk from rock to rock a waterthrush (by John Wills)
夕暮れ 岩から岩へと川つぐみ
こういう一行のハイクは"one-liner"と呼ばれるそうです。動詞を抜いて非常に堅牢な世界を描きだしていると思います。アメリカ人で最も日本の俳句らしいハイクを書く詩人と言われているそうです。
Stone face of Buddha
on his gently-smiling lips
a snail is crawling
(by James Kirkup)
直訳しますとたとえば次のようになるのでしょうか。
石仏の顔
そのおだやかに微笑む唇に
蝸牛が這っている
ジェイムズ・カーカップさんは、日本文学の英語への翻訳では第一人者です。私も彼の講義を聞いたことがありますが、一言で言えばgentlemanでした。よく読んでみるとなかなか面白い光景を捉えたものだな、という感じです。
もう一句紹介します。これは私は大好きな句ですね。
dusk from rock to rock a waterthrush (by John Wills)
夕暮れ 岩から岩へと川つぐみ
こういう一行のハイクは"one-liner"と呼ばれるそうです。動詞を抜いて非常に堅牢な世界を描きだしていると思います。アメリカ人で最も日本の俳句らしいハイクを書く詩人と言われているそうです。