世界のはずれから勝手に叫んでみる男の日記・var2

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5曲目

2011年06月03日 | クラシック

 ヘンデルの場合はもう一曲の方が最初に決まっていて、候補が二つ残っていたのですが、こっちにします。

 ヘンデル メサイアより「ハレルヤ」(アンドレ・リュウ+ヨハンシュトラウス・オーケーストラ+ハーレム・ゴスペル・クワイア)

 

 成立年代 1742年初演なのでそれよりも前

 形態 合唱曲

 形式 男女混声合唱+オーケストラ

 アレンジ モーツアルトによる編曲とピアノ伴奏版

 楽譜入手(ピアノアレンジのみ) 全音ピース・全音作品集

 ヘンデルのハレルヤです。 正確に言えばオラトリオ「メサイヤ」の中のハレルヤという言い方になります。ハレルヤというのは「主をほめたたえよ」という意味のヘブライ語の言葉です。この曲を演奏したときに、時のイギリス国王ジョージ2世が立ち上がって、その後スタンディングオベーション状態になったことから、日本でもこの曲になったときに観客が立ちあがるという逸話のある曲です。

 オラトリオというのは元々は祈祷所のことを指します。最初は祈るだけだったのですが、そこから音楽がついたり、聖書の朗読などの宗教的な儀式が付くようになって、さらにそこから音楽の部分がいろんなモノを吸収しながら、独立して一つのジャンルになったという感じのものです。オペラに近いものなのですが、オペラのように演技をするわけでも、道具を使うようなものでもないのですが、それ以外はほとんどオペラと同じもので、内容的に言えば宗教音楽にです。このジャンルの作曲者にはバロック時代の作曲家の他に、ハイドン・リスト・エルガー・ストラビンスキーなど、時代を問わない形で作曲をされています。また自称オラトリオとして日本人の作曲家が作曲をしているものがあります。しかしこの曲は最初そういう方向に捉えて欲しかったわけではなかったようで、ロンドン(ダブリンでの初演から1年後)での初演の時には反発がかなりあったそうです。

 今のように音楽が一般的ではなかった時代、音楽家の面垂活躍の場は主に規則や教会でした。ヴィヴァルディも司祭の地位にありましたし、バッハも曲の中心は教会の音楽でした。ヘンデルの場合はそこからは若干離れますが、ハノーファー公のイギリス国王と就任と共にイギリスに帰化(ヘンデルではハノーファー選帝侯の宮廷音楽長)をして、そのままイギリスで終生を過ごすことになります。

 意外なところでヘンデルの曲というのは使われています。UEFAチャンピョンズリーグのアンセムであるUEFAチャンピョンズリーグ賛歌は彼の「司祭グドク」という曲をアレンジして使われています。また、「水上の音楽」の「アラホーン・パイプ」もその雄大さから何度もテレビの中で使われています。そういう意味で言うと、意外に身近にいる作曲家の一人だと想います。

 次回はヘンデルのその2。


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