今回のセンター試験でなぜかムーミンの公式までが謝罪をするという事態になったムーミンの問題。あれ自体は予備知識が入っていればそれほど難かしくはない問題なのですが、いかんせん最近の問題は総合力を見なければいけない節があるので、理解できていない人も結構いるようなので全力で解説みたいなことをしてみたいと思います。対象となるのは地理Bの問5だけですのでご了承願います。(ちなみに初見で何も見ないで全てとけた。解答を補強するために散々調べたが)
問1 気候と高さの問題。ベルゲン・ストックホルム・ヘルシンキの三都市の特徴をあてはめえ考えてみる。オスロではなくベルゲンという都市をあてはめて考えると、なんでこの問題を作ったのかという意図見えてくる。ベルゲンという都市の東側を見るとリアス式海岸がある問うことを考えるとベルゲンには低地の割合は少ないだろうという推測ができるので、ベルゲンはグラフの一番下に当たるウにあたる。気温の変動差も少なく比較的温暖なのも都市的な特報に当てはまる。ヘルシンキは湾や半島が広がっている都市で、都市の標高としてはそれほど高くはない。島嶼部を含まない(ヘルシンキは防衛のために軍の基地が存在する)と考えるとヘルシンキをさしているのはアが妥当と考えつく。残るのはストックホルムに自動的にイなるのだから、6が選ぶ選択肢として出てくる。
問2 エネルギーの割合を調べる問題。ここも国の特徴を考えると最初はすぐに出てくる。ノルウェーはリアス式海岸という特徴もあることから水力発電がかなり多いので、キ=水力になる。あとは資料から見るとスゥエーデンの場合は水力が多くて、塗りつぶした多くて網目が少ない、一方のフィンランドは水力は多いけれど網目が少し多くてと塗りつぶしが半々。国土の状況を考えてみるとフィンランドという国は海を利用しづらい国なのでどうしても海外から燃料を補給するということが難しい時期が発生する。となると当然原子力の力を頼らざる負えなくなるので、網目の部分=カ=原子力となる。残る塗りつぶしは自動的に火力。よって選ぶ選択肢は5。フィンランドの冬はかなり厳しくて船がなかなか使用できないというのがポイントになってくる問題。
問3 貿易についての問題。ベルゲンという都市というを野を考えるとノルウェーとイギリスの関係はかなり深い。更にオランダとも歴史的経緯(イギリスと取り合いをPしていた)を考えるとその影響が残っていると踏んでも、スがノルウェーであることは言うまでもないだろう。サについてはロシアが入ってきていることに注目。土地的に考えると隣国ロシアの影響なしには現段階では考えづらいので、サ=フィンランドとみるべきだろう。残るスウェーデンはロシアよりもドイツとかイギリスの影響力のほうが大きいし、軍事的に見てもロシアとは現状関係的には良好とはいいづらい。よって選ぶ選択肢6になる。
問4 問題のムーミンの問題なんだけど、これかつて問題になった長野県の数学の問題と展開が似ている。要はどれだけ問題文の意味を理解しているのかということと、逆転の発想が必要だということ。テレビのコメンテーターが批判をしたいけれど、何も政界を先に見つけるのではなく間違っているほうを見つけ出す。珍しい形の問題ではあるがそういう問題。なのでまず資料から見て考えてほしいのはムーミンに関してはノーヒントではあるけれど、ビッケに関してはこれでもかというほどほんとが存在していること。更に実例がスウェーデン語があるというのを考えると、あとは世界地図を見てどの国がどう当てはまるのかというのを考えたほうが答えは楽に出る。スウェーデン語とAのカードはほぼ同じ形なので、同系列の言葉だろうというのが見える。(正確に言えばドイツ語系)一方Bは全く違う言語の系統からというのが見てわかる。で、ビッケのタイトルから、ビッケはバイキング(再放送をしこたま見ていた世代)なんだからそこからゲルマン民族と結びつくことができる。ヴァイキングはスカンジナビア半島に生活圏があった。で、民俗学的に言えばバイキング=ノルマン人、ノルマン人というのはスカンジナビアとバルト海にすんでいるゲルマン人のことなので、限度も当然スゥエーデン語と似ているAが彼らの言語だろうと予測ができる。そこからチとAが除外できるので、選択肢としては2を選ぶことになる。難易度が高いとか、ムーミンに対して恨みを吐いている人もいるけれど、典型的な教科書の重箱の隅をつつく問題。ただねぇ、確かめるためにグーグル翻訳を利用するとこれらの例文が微妙に違うんだよねえ……
問5 少し前の移民問題で直撃を受けたのは何も南ヨーロッパだけではない。むしろ一部移民の浅ましさが出たのは北ヨーロッパの高福祉を目当てにきてやってくる移民(子供を福祉で育てて、成長したら子供ごと帰国→その国にとっては全く役に立たない計画的移民が問題になっている)のほうが問題になっていている。こういう話を聞いた人もいるはず、かなり分厚い福祉政策をしたために野菜一つ買うのに500円ぐらいいるという話がある。そういうことを考えるとかなり分厚い福祉をすると同時に国民負担も相当歩合つということになる。よって答えは高福祉の代償としての、高負担を要求しているので2ということになる。意外にも最近の移民問題が影落としかけているような問題。
地理というよりも地政学的でなおかつどこにでもありそうな普通レベルの問題といえばそれまでなんだけど、ムーミンにすべて持っていかれrているかなあという問題で別に難しくとも数学のように後に響く問題でもない。ただ問4がこたえられるなら、連動式に問3の問題が答えづらいかなあと思う。そういうことを考えるとかなりの重箱の隅的問題なんだけど、地政学を含めて感がると状況を把握していれば答えられない問題であるのも確か。少なくとも地理要覧を見るとか、教科書を読み込むとか、歴史的経緯を頭の中に入れておくというだけでもだいぶ違うじゃないかなあと思う問題群だと思う。