木曜日のイベントとは、ピットウォークとストレートウォークです。
普段は歩けないコース上に降りることができます。
明日からのレース本番を前に、ピットロードから各チームが準備を進めるピットを見ることができ、また実際にマシンが走行するメインストレートを自分の足で歩くことができるんです。
フィニッシュ地点。
ここを通過したらフィニッシュです。
このあたりからピットロードに入ります。
ピットは昨年のコンストラクター順に並んでいます。
下位チームから順番に見ていきます。
まずはザウバー。
昨年最下位のチームでこの人だかりです。
フロントウィングが並んでいる。
空力特性を決定する重要なパーツです。
他車と接触したりするとすぐ破損するのでスペアがたくさん用意されています。
ウィリアムズ。
ピットロードにはロープが張られていてそれ以上前には出られないようになっています。
レーシングブルズ。
前戦までは角田が所属していたので、本来ならここが一番人気のはずでしたね。
あ、カメラマンの熱田護(あつたまもる)さん!
熱田さんは30年以上にわたりF1を中心に撮影をしているモータースポーツ写真家です。
サインをお願いしました。
「隅の方に小さく書きますか?(他の人もサインできるようスペース残しますか?)」と聞かれたので、「いえ、真ん中に大きくお願いします!」と言いました。
熱田さんのサインゲット。
ハース。
あ、チーム代表の小松礼雄(こまつあやお)さん!
小松さんは、国産チーム(ホンダとかトヨタ)以外では日本人で初めてF1のチーム代表になった人です。
すごいことなんです。
昨年ハースのチーム代表に就任してから素晴らしいリーダーシップを発揮し、ハースは躍進を続けています。
小松さんのサインゲット。
ツーショットもゲット。
緊張しちゃって自分の顔がひどいけど…
サイン帳とペン持ってきて良かった~。
ドライバーは無理だと思っていたけど、熱田さんと小松さんは会えるかなとちょっと期待していたのですごくうれしいです。
アルピーヌ。
アストンマーティン。
メルセデス。
ここからトップ4チームなのでさらにすごい人混みです。
メルセデスではお客さんがロープを超えてピットに入っている様子が見えました。
チームによるんですが、時々ファンサービスでピットに入れてもらえるという話を聞いていました。
当然自分のチームを応援してくれるファンを優先するので、メルセデスのキャップを被っていたりチームウェアを着ていたり、そういう人が選ばれやすいです。
この時も私の隣りにいたメルセデスのウェアを着た人が選ばれて、その友人と見られるレッドブルのウェアを着た人が一緒に入ろうとしたらスタッフにウェアを指さされながら「ノー!レッドブル!ノー!」と言われていました。
私は急いで角田のキャップを脱いでバッグに隠し、ユニクロのパーカーというニュートラルな姿になりました。
そして「LET ME PIT IN(ピットインさせて)」と書いたスケッチブックを掲げてスタッフにアピールしました。
するとなんとピットに入れてくれたんです!
ピットのすぐ前まで行けてクルーが作業している様子もバッチリ見えます。
写真も撮ってくれました。
これはラッセルのピット前。
こちらはアントネッリのピット前。
エコバッグには隠した角田のうちわとキャップが入っています。
入れてくれたスタッフともツーショット。
最後に「誰のファン?」と聞かれた私はとっさに「ジョージ!」(メルセデスのドライバーのジョージ・ラッセル)と答えました。
するとラッセルのポストカードをくれました~。
ホントは角田ファンのくせにね。
メルセデスのピットに入れてもらっておきながら角田のファンだなんて言えませんから。
時間帯によって他のチームでも入れてくれたところもあったみたいですが、タイミングですからほんとラッキーでした。
大勢のお客さんがいる中で選んでもらえて大興奮。
レッドブル。
さすが角田が昇格したばかりとあってものすごいファンの数です。
レッドブルのチームカラー(マシンやレーシングスーツ)は濃紺ベースなのですが、今回の日本グランプリは日の丸をイメージした白地に赤丸というスペシャルカラーになっています。
マシンも同様のカラーリングで、これはホンダとパートナーシップが最終年ということで、ホンダがF1で初優勝した時のマシンのカラーリングをオマージュしたそうです。
看板の文字がカタカナというのも日本スペシャル。
なんとか隙間を探して前へ行こうとしたのですが、もう身動きが取れず全然無理でした。
後ろからは「最前列の奴らいいかげんどけよ!」と怒号が飛び交っていました。
周りにいた人たちからも「去年まではある程度時間が経ったら場所を譲ってくれたのに」という声が聞かれました。
サーキットのスタッフも拡声器で「たくさんのお客さんがいらっしゃいます。前方の方は場所を譲ってください。」とアナウンスしていたのですが、前の方の人たちは全く動かず。
手を高く上げて撮った写真。
ズーム。
おお。
角田のマシン。
後ろの方ではファン同士のケンカが始まり、怖かったです。
私は前から5列目ぐらいにいたのですが、もうこれ以上前へ行くのは無理だなと思い諦めました。
フェラーリ。
フェラーリカラーの赤を身にまとった人だらけです。
マクラーレン。
昨年のコンストラクターズチャンピオンチームです。
ピットロードを挟んでチームのボックス席も間近に見ることができます。
チーム代表やストラテジストやエンジニアがここから無線でドライバーやピットに指示を出す重要な場所。
ひゃ~すごい人混みだった。
トップ4チームはとくにすごくて、レッドブルはもうなんというかエグかったです。
そんな中でもメルセデスのピットに入れてもらえた私は大満足。
今回レッドブルはさすがに無理だろうな、どこのチームでもいいから入れてもらえたらラッキーと思っていて、それであえてニュートラルな恰好をして行ったんです。
見事作戦成功です。
続いてストレートウォーク。
スターティンググリッド。
予選のタイムが一番速いマシンが「1」の位置に着きます。
日曜日の決勝は誰がここからスタートするかなと思いを馳せながら撮影。
スタートシグナル。
赤いライトが順番に5つ点灯して一斉に消灯したらスタートです。
公式時計は昨年まではロレックスでしたが、今年からタグホイヤーになりました。
シビックタイプRとNSX。
それぞれレースコントロール、セーフティカーとペイントされていますが、F1はアストンマーティンかメルセデスのはずなのでこれは違うカテゴリーの車かな?
ピットウォークもストレートウォークも普段なかなか歩けないところを歩けたので貴重な体験となり楽しかったです。
多くの人は角田目当てだったと思いますが、私がピットウォークしていた間は角田は出てきませんでした。
それ以外の時間帯に角田が姿を現したかどうかはわかりませんが、SNSなどをチェックしてもそれらしき投稿が見つからなかったので、出てこなかったと思われます。
レッドブルに昇格したばかりで最初のレースウィーク、しかもそれが母国グランプリということで大注目ですから混乱を避けたのでしょうね。
もしくは昨日(4/2)はお台場でホンダのイベントに出演していたので、まだ鈴鹿入りしていないかもしれません。
すごい人混みの中で、私は小松さんと熱田さんのサインをもらえて、メルセデスのピットに入れてもらえて大満足の1日となりました。