家庭用品の危険シリーズ ■形状記憶シャツ/洗面所
形状記憶シャツはホルムアルデヒドが使われている
シワ戻し加工のために下着や女性用ブラウスにも
■形状記憶シャツは肌に異常を起こす
新しい「形状記憶シャツ」やノーアイロンシャツを着ると、肌がチクチクしたり、首の回りが赤くなりませんか? 投稿者は肌が弱いので、新しい繊維は最初は堅いから擦れて赤くなると思っていました。しかし実際は形状記憶シャツ・ノーアイロンシャツを加工する際に、薬剤~シックハウスの元凶であるホルムアルデヒドが使われ、肌に異常を起こしていたのです。
ホルムアルデヒドはご存じのように、家や家具の接着剤に使われ、揮発性があるので吸い込むと発疹が出たり、気分が悪くなってきます。形状記憶シャツは、ホルムアルデヒドを含んだ樹脂が綿などの繊維と結合することで、シワを元に戻す作用が生まれる仕組みです。でも繊維と結合しないホルムアルデヒドが残っていて、皮膚に悪影響を及ぼすのです。
形状記憶シャツの9割にホルムアルデヒドが使われており、経済産業省はシャツは300ppm、上着は1000ppm、大人の下着は75ppmの基準値を超えない、2歳以下の乳幼児用は服に限らず全ての製品をゼロにする通達を出しています。しかし都立衛生研究所などの調査では、形状記憶シャツの3割が違反しています。
■女性のブラウスでもホルムアルデヒドが
大手メーカー製でも安全ではなく、特に中国を始めとする海外生産のワイシャツは、多量のホルムアルデヒドが含まれていると言われています。また形状記憶タイプでない女性用のブラウスでも、襟やボタンの取付部分にホルムアルデヒド系樹脂が使われていることがあります。
シャツや下着(肌着)などの繊維は、ピュアなものと思っていました。経産省からの通達のように、この概念を払拭しなければなりません。男性のマナーヒット商品~汗の臭いを消す下着や消臭靴下も、何か“カラクリ”(有害?化学薬剤の使用)があるのではないかと考え、私はやめることにしました。シャツや下着は氷山の一角で、家庭の隅々まで危険な有毒物質が潜んでいることをご認識下さい。
シャツとは別に、数々の繊維は使いやすさや見掛けの良さを出すために様々な加工がされています。抗菌・防臭加工、柔軟加工、花粉防止加工、カーテンなどの難燃加工などに数々の薬剤が使われます。例えば、最近多い抗菌・防臭加工の繊維にはカビを殺す農薬、皮膚障害を引き起こす合成界面活性剤や抗菌剤が使われているのです。また柔軟加工にはアンモニア化合物が使われ、同様に首の皮膚が真っ赤になる障害を起こします。
■■危険への対策■■
形状記憶シャツを買ったら、初めて着る前に必ず洗濯しましょう。ホルムアルデヒドは水に溶ける
ので、1回の洗濯で1/3以下になるそうです。
洗った後でも、しばらく経過すると逆に濃度が上がるものもあります。長く着なかったシャツは、同
じく洗ってから着るようにしましょう。
できれば加工していない繊維品を着るようにして、自然の風合いを出しましょう。
ドライクリーニングした衣類で化学やけどする恐れが