陶芸で作品を作る時に、最初に決めるのは土の色です。うちの教室には基本、白土、黒土、赤土があって、水ヒの滑らかなものとか、荒土とか、自分の好みで使い分けることが出来ます。
次に作った作品を素焼きして、釉薬をかけます。白っぽいもの、黒っぽいもの、グレー、黄色、青、緑…土の色との相性を考えながら釉薬を決めます。
それから焼き方。酸化と還元という2通りの方法があります。還元で焼くと綺麗に色が出るもの、酸化のほうがいいもの…これも、どちらかを考えて焼きに出します。
こう考えると、逆に欲しい器の色を決めてから、土を選ぶことが出来ます。グリーンの器が欲しい場合、釉薬は織部、織部のグリーンが綺麗に出るのは白土、焼き方は酸化…という風に。
土、釉薬、焼き方…の3つの組み合わせで、何通りもの色や触感が考えられるのですが、思い通りにいかないのが焼き物です。窯から出すまで、どんな色に焼きあがってくるか分かりません。
白2、赤1の土で器を挽き、刷毛目をしています。グリーン系の釉薬をかけて、還元で焼き、ほんのり緑色の器を目指そうと思ってるのですが、これも焼きあがるまで分かりません。