1.はじめに:
4月15日、岐阜県各務原市のアピタ内に新しいコンセプトに基づいた書店がオープンした。
書店と言えば、数十年来、規模の大小はあれ、XXX書店と看板を掲げ、書架や本棚を並べただけの本の購入者だけを対象にした、他の売り場に較べ比較的、静かで地味な雰囲気が漂うスペースだったが、今回開店した書店は、以下述べるような特異性があり、愛知県の新守山アピタに続いて本邦2番目だそうである。
特異な店のオープンを目の当たりにして、一種のカルチャーショックを受けたので、その特異性、期待される利用者のメリットなどを考察してみた。
なお、経営母体がCCC社(Culture Convenience Club Company、新しいライフスタイルの企画会社)でTsutayaの親会社であるから当然、CD,DVDのコーナーも充実している。
2.特異な点:
(1)店舗面積が広大で、規模は岐阜県下最大級であろう。
(2)店名が変っていて草叢である。一見、看板からは何を商うのか分からない。
草叢から何かを生み出そうとする思いからの命名かと勘ぐっている。
(3)コーヒーのStarbucksとのコラボで、本売り場との間に仕切りを設けず、同一フロアーにベンチと
テーブルを並べている。そこではコーヒーなどを飲みながら、買ってない本を書棚から持ってき て、ゆっくりと読める。
(4)中古本専用の書棚もあり古本屋を兼ねる。中古本の買取りコーナーもある。
(5)ステーショナリー、オリジナル雑貨なども充実している。
(6)中央にKid’s spaceと呼ぶ幼児向けの小広場があり滑り台などがある。
(7)エレキギター専門店、ファンシーショップ、オリジナル婦人服店など本と無関係のコーナーも併設
し、広い客層をターゲットにしているようである。
3.利用者のメリット:
(1)店の雰囲気がカジュアルで立ち寄り易く、スペースもゆったりしていて歩き回り易く、自ずから種々の分野の本を目にする機会が増え、その結果、各務原というローカルな街に住んでいながら大都会・世界のカルチャー トレンドが垣間見られよう。これが当店の最大の狙いでなかろうか。筆者としてはそれを期待している。
その為の付加的なメリットを以下に列挙してみた。
(2)中古本も買えるので本代が倹約できる。
(3)コーヒーを飲みながら公然と、落ち着いて本の品定めができる。
(4)ファミリーぐるみで来店できるので、本の購入と家族サービスで一石二鳥である。
(5)Starbucksと言えば若者向けと思われがちであるが、ここでは仕切りのないのでオープンな喫茶コーナーであるので、高齢者も立ち寄り易い。
(店内のレイアウト)
(エントランス)
(Starbucks)
(Kid's space)
(エレキギター屋)
(ファンシーショップ)
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