山行年月日:2017年3月12日(日)、晴、小春日和
参加者:G.G.他5名
アクセス:JR岐阜7:22→8:50 JR草津/帝産バス、草津駅9:00→ 9:30上桐生
歩行距離:約11.5 km/所要時間:5:23(昼食、休憩などを含む)
コースタイム:
登山口9:27→10:22落ヶ滝→10:57尾根出合→11:40天狗岩11:55→12:10耳岩、昼食12:40→
八大龍王祠→13:02龍王山→13:47磨崖仏→14:42逆さ観音→15:00登山口
GPSトラック:登山口から時計回りに周回した。途中、落ヶ滝と龍王山を往復した。
(1目盛:約300m)
GPSトラック標高図:
標高差400m位のピークが一つだけの山形である。落ヶ滝の上部と天狗岩の登攀でロープや鎖に縋る
場面があるが全体的には低斜度で、危険個所のない歩きやすいコースである。
山行リポート:
■久々の青春切符使用の山行である。予想外に列車の混雑度が低く、往復座れたのはラッキーであった。
■超満員のバスで30分程で上桐生に着く。登山口近くのトイレの行列に驚く。多くのハイカーが三々五々、落ヶ滝に向かう。滝付近は渋滞が起き滝に接近するのに少しの間待たなければならなかった。
滝そのものは水量も少なくわざわざ見にゆく程のものではないようである。
■滝から元の登山道に戻り暫くすると数カ所、ロープの置かれた岩場があるが、斜度、高度差共に低く恐怖感はない。
■尾根出合からは緩やかな登りの尾根道になる。巨岩の間を縫って天狗岩に向かって進む。天狗岩上に立つ人影の背丈と比べる、天狗岩の巨大さが分かろう。
■私達もザックを降ろして天狗岩に登る。うまい具合に登路が作られていて高所恐怖症以外の人なら
左程の危険もなく誰でも岩上に立ち大展望を楽しめる。
北西には琵琶湖と比良の山並みが一望できる。
■岩上で北東に眼を転ずると三上山を中心にした小山塊など一望できる。
■耳岩の近くでのベンチで遅い昼食を済ませた後、本日の最高峰である竜王山(605m)に向かう。
最高峰とは言え、北方が開けだけの、四等三角点はあるが、山名の標識もない狭い空間(約10㎡)に過ぎない。記念撮影に向いていないので直ぐに下山する。5年前に来た時と同じ雰囲気なのには驚いた。
■金勝アルプスの登頂の記念に相応しくないが、竜王山の直下にある八代竜王の祠の前で記念撮影する。
■記念撮影を済ませてからノンストップで狛坂磨崖仏の史跡に向かう。縦6m、横4.5mの巨岩に如来像と両脇に菩薩像が刻まれている。製作時期は奈良時代後期で、渡来人の作と言われている。
■狛坂磨崖仏磨の由緒書きに拠れば、付近には竜王山東にある金勝山山頂にある金勝寺の別院として狛坂寺があったが、明治に入って廃寺となったそうである。
■登山道の分岐点を見落とし行き過ぎたので、少し戻り逆さ観音を見物する。
由緒書きに拠ると、この岩塊は嘗ては山上にあったが、堰堤の材料として岩石の左側を削り取ったのでバランスが崩れ、ずり落ち、その結果上下逆さまになった言うお粗末な一部始終である。
■最後の見所はオランダ人技師、デ・レーケ設計のオランダ堰堤であるが、特段、目を引くようなダムでないので、横目に眺めながら歩を進めると終点の上桐生バス停は直ぐである。
雑感:
■天狗岩を目指しての岩石を縫っての尾根歩き、天狗岩登攀、天狗岩岩上からの眺望は一級品である。
狛坂磨崖仏、逆さ観音など見所が豊富で長丁場も退屈することがない良いコースで人気があるのも
納得である。
■竜王山は最高峰であるに拘わらす展望もなく、ポツンと四等三角点があるだけの山名標識もない猫の額位の寂しい空間である。然し、多数のハイカーが訪れるのであるから最高峰に相応しい扱いを工夫してほしいものである。
■好天、日曜日とあってか多数のハイカーが殺到したのに驚いた。岐阜の人間には馴染みが薄いけれども関西の人にとっては人気の山であるようです。久し振りに都会の華やいだ雰囲気の登山を楽しみましたが、筆者は静かな山頂で絶景を見ながらゆったりと昼食が摂れる山行が好みです。
■筆者は昼食用に何時もコンビニの幕の内弁当を持参するが、折角のご馳走も冷たくなると、米粒がボソボソして不味くなるので、今回はホッカイロを箱の底に貼付して置いたところ、暖かくはなかったが、芯まで冷えなかったのでそれなりの効果はあったようである。
■今回も、スマホvs GPS専用機のトラックデータの比較をしてみました。殆どの所で両者のデータは一致していましたが、スマホの場合、尾根出合から天狗岩間でランダムに大変動していました。今のところ原因は不明ですが、この間、何らかの原因でGPS電波が旨く受信できなかった為と推測します。
スマホに関しては今後もウオッチが必要のようです。