koshiのお部屋2

万年三歳児koshiの駄文のコーナーです。

品位とは・・・

2011年11月14日 22時28分55秒 | 野球

まさおが沢村賞を獲った。
まったくをもって慶賀に堪えない。
奪三振数ではダルが上だが,勝利数,完投数,勝率,防御率でダルを上回ったのだから,当然の受賞と思う。
鷲では08年の岩隈以来だ。
防御率1.27は,パリーグだと稲尾に次ぐ大記録だそうで,総合でも歴代5位という。
とにかく今季のまさおは凄かった。
8~9月にかけて私が見に行った3試合はいずれも完投勝ちで,特に8月27日の鷹戦は18奪三振という快刀乱麻を断つ勢いで,強打者揃いの鷹打線を全く寄せ付けなかった。
特に,ピンチで三振を獲ることができるというのが何とも素晴らしく,貧打の鷲打線もその力投に応えた。


だから,受賞は当然と思うし,ファンとしても喜ばしい限りなのだが,一寸水を差された気分にもなった・・・。
今回の審査員は,土橋,平松,村田,北別府という往年の大投手たちだったが,土橋の言った一言が気になった。
三振を取った際に,マウンドで吠えるのを自粛しろ,というのである。
品位の問題なのだそうだ。


例えば,かつて朝青龍が取組後に派手なガッツポーズを決めたことがあった。
世論は概ね是だったようだが,私はこれを否定した。
若い女性に多いと思われるファンの方々には申し訳ないが,国技たるスポーツに於いては,伝統と先人の業績に対する畏敬の念とか,国技に,そして横綱に相応しい格式が重要と思ってきたからである。
特に,格技たる相撲では,相手力士に対する敬意を忘れてはならないと思うので,派手なガッツポーズは避けるべき・・・と思った。


では野球ではどうか。
かつて阪急ブレーブスに,アニマル・レスリー(米国の登録名はブラッド・レスリー)という投手が居た(髭面の個性的な容貌のみならず,登録名からしても笑えるのだが・・・)。
専ら救援専門だったと記憶しているが,相手の打者を三振に斬って取る度にマウンド上で派手なガッツポーズをとって雄叫びを上げるのである(喜びのあまり捕手の藤田をしょっちゅうぽこぽこ殴っていた・・・)。
私は,このアニマル投手が一目で気に入ってしまった。
エンターテイメントに徹するその個性こそ,プロのあるべき姿・・・と思ったものだ。
その後は,亜仁丸レスリーなる芸名でタレント活動をして,たけしと競演したのを覚えておられる方も多かろう・・・。
私は日ハム時代の新庄は嫌いだが(あわわ・・・また,言ってしまった・・・),あのエンターテイメントは評価したいと思う・・・。


・・・という訳で,こうなったらまさおには土橋を凌ぐ大投手になってもらいたい。
毎年15勝以上あげて,土橋からぐうの音も出ないようにしてほしいものである。
ま,岩隈がメジャーに行くようなら,開幕投手はほぼ決まりだろう・・・。


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