koshiのお部屋2

万年三歳児koshiの駄文のコーナーです。

機動戦士Vガンダム

2009年07月07日 22時02分36秒 | 機動戦士ガンダム

連夜のガン根多。
今日はVです。
数ヶ月かけて,DVDを13巻見ました。
宇宙世紀ものとしては,ZとZZに続くものだし,主人公が13歳の少年ということで,難解な(それもZのような)作風ではないだろう・・・と判断しての視聴だったのですが・・・。


当初は,ZZに続く数年ぶりのガンダムということと,SDガンダムのヒットということもあって,低年齢層の拡大を目論んでの制作であったと聞いた記憶があります。
確かに,主人公の年齢を引き下げたり(ガンダムのパイロットとしては,主人公のウッソ・エヴィンは最年少でしょう。操縦しない主人公としては,0080のアルフレッド・イズルハの12歳でしょうが) ,ヒロインのシャクティ・カリンをさらに2歳年下にしたり,
するモビルスーツの表面に陰影がなく,シンプルと言うよりリアルなタッチを敢えて否定したような感じだったり(例えば,冒頭に搭乗するベスパのMSのシャッコーなんて,モノアイが無いせいか,例えが極端ですが,藤子不二夫のSFものに登場するロボットのような印象)・・・と,様々な工夫が凝らされているようでした・・・。
ですから,シャクティがカルピス日曜劇場(世界名作劇場だったか???・・・日曜夜7時半からのやつ・・・)やジブリのアニメのヒロインのようで,どうもガンダムを見ているような気がしませんでした・・・。
やがてストーリーが動き,舞台は中欧からジブラルタル,そして宇宙へと広がっていき,後半は宗教であるとか救済思想であるとか,複雑な様相を呈し始めて登場人物がばたばたと・・・という富野節が全開となり,結局はガンダムだった・・・ということとなりました・・・。


中部ヨーロッパの小国カサレリアに住む少年ウッソは,ひょんなことからパラグライダーで飛行中,コロニーサイド2を支配するザンスカール帝国が派遣するベスパと呼ばれる軍隊のMSシャッコーと遭遇。
やがて欧州を中心に,ギロチンによる恐怖政治を行うザンスカール帝国に対する反抗勢力であるリガ・ミリティアのパイロットとなったウッソは,その腕前を買われてザンスカール帝国との戦いに巻き込まれていき,数奇な運命を辿ることになります・・・。


登場人物で印象的だったのは,先ず裏のヒロイン,というか序盤はウッソのあこがれの人,そして後半は悪のヒロインとなったカテジナ・ルースでしょうか。
きれいなおねいさん揃いのシュラク隊に萌える暇もなく全滅させるし,ウッソを動揺させるべく水着のおねいさんだけの部隊を送り込んで肉弾戦をさせるし,最後は女の武器でウッソを油断させて一気に・・・とえぐいことやるし・・・と,暗黒パワー全開・・・と,とにかく凄まじい限りでした・・・。
メカニックの部分では,特筆すべきことはありませんでした。
モノアイのないザンスカールのMSは魅力を感じませんでしたし,富野御大がやけくそで出したという噂のバイク戦艦とか,宇宙空間でもタイヤに乗ったMSとか,リアリティが売り物のガンダムとしては,考えられないような荒唐無稽なものばかりで,あまり興趣はそそられませんでした・・・。
V2ガンダムの配色は良いと思いましたが・・・(HGUC有るのかな・・・)。


カサレリアとは中欧-それもチェコあたりでしょうか。
廃墟となった街の片隅の駅に「PRAHA」とありましたし・・・(本来ならPRAGか・・・),トマーシュとカレル兄弟の父がヴァークラフ・・・といったように,登場人物の名前がチェコ風でしたし・・・。
考えたら,この番組が制作された1992~93年は東欧の共産圏が軒並み崩壊して間もない時期です。
そうした歴史的事実が制作の背後にあったであろうことは,容易に想像されます。


・・・と書くと,私があまり感心しなかったと思われますが,決してそんなことはなく,後半数巻など毎週のようにレンタルして,眠い目をこすりながら毎夜一話ずつ(たまに二話)見たくらいです。
そして何よりも,特筆すべきは千住明による音楽です。
はっきり言って,今まで聴いたガンダム系の音楽(ファースト,Z,ZZ,0080,0083,08MS,逆シャア,00)の中でも最高のもの,と断言します。
3枚あるサントラCDは,マニアの中でも評判だそうですが,やはり第一集(score1)が印象に残りました。
千住の楽曲の魅力は,一昨年の「風林火山」でも感じましたが,繊細でメロディアスな旋律と躍動感に満ちた輝かしさの対比でしょうか・・・。
特に,毎回シャクティが語る次回予告の背後に流れる魅力的なBGMを聴きたさにscore1を入手したのですが,何と主題歌である「Standup to the Victory」のアコースティックなアレンジだったとは気づきませんでした。
その他にも幾つか魅力的なトラックがありますが,ついついフルオーケストラによる演奏が聴きたくて,これを求めてしまいました・・・。
千住の作品によるCD購入は「風林火山」に次いで2枚目ですが,ガンダム系のCDを買ったのは初めてです。
その印象は,いずれ機会があれば述べてみたいところです・・・。


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