先発に初物が来ると全く打てず,そのまま後半に入る。
先行するが,好機に一本が出ず,残塁の山を築いて中押し・駄目押し出来ぬまま,終盤に救援陣が捕まり逆転負けを喫する。
先頭打者を簡単に四球で歩かせ,得点圏に走者が貯まったところで,手痛い一撃を食らう。そのまま相手チームが勢いに乗り,終盤で逆にとどめを刺される。
こう書くと,我が楽天の試合ぶりに思われるが,これは惨敗を喫した星野ジャパンのことである。
ま,あちこちのマスコミがくそみそに叩きまくっているので,私がそれに便乗するのも癪なので,どうしてこんなことになったのか,そして,次はないので(だからこそ,絶対負けられない戦いだったのに・・・),せめてWBCで鬱憤を晴らせるよう,素人なりの反省と方法を考えてみたい。
まず,選手の調整不足は否めなかった。
各球団代表とは言え,所詮寄せ集めである。
短期間に,チームとしてまとめ上げるのは困難だったことは察して余りある。
なればこそ,せめて7月半ばからペナントレースを外れて,合宿すべきであり,韓国とキューバのように練習試合を組むことも出来たと思う。
それが,とってつけたようなセ・パ代表との壮行試合(それもオールスターの延長のようなお祭り気分の)だけ,とは調整以前の問題だし,しかも2試合とも課題を残す内容だった。
おまけに,選手たちの様子を見ていても真剣さが感じられず,奢りとは言わぬまでも,油断や優越感・特権意識のようなものは感じとることができた。
特に,一方的に負けたセ・リーグとのゲームは,それが際立ち,逆に選考に漏れた相手選手の反骨精神と気迫が優ったと思う(この時点で私は金メダルは無しと確信した)。
また,この間,オールスターと夏休みという球団にとってはドル箱的な時期ではあるが,オールスターの日程を二週間繰り上げるとか,韓国同様8月は公式戦を凍結させることも出来た筈である。
東北地方とて,10月下旬までは野球はできる。
ただ,合宿と言っても,全員が同じ宿舎で同じ釜の飯を食し,本番の会場となる球場に近い条件で練習をすべきだった。
設備の整ったドーム球場でプレーし,豪華ホテルに泊まったのでは,連帯感も条件への適応も有ったものでは無い。
今回北京での宿は,韓国チームは選手村(一番の高給取りである李ですら3人部屋だった)だったのに対し,日本代表は五つ星のホテル個室。
この差である。
どん欲さに欠けるはずである・・・。
じゃ,WBCはどうするか。
まず,2月の各球団キャンプインと同時に呼集である。
そして,別枠でキャンプインする。
そして,やはり野手の軸となる選手を集めたい。
例えば,今回は明らかに4番不在だった。
新井の4番は,阪神ファンには悪いが,層の薄さを露呈させることになった。
ここは,やはり威圧感のある左の大砲ということで松中と松井を起用したい。
勿論,切り込み隊長はイチローである。
こうした実績ある選手にチームの軸となって貰うことで,締まるのではないか。
今回の宮本には主将の荷は重かったかも知れない。
で,監督である。
ここは意外な線で,外人監督というのはどうだろう。
例えば,メジャーリーグを知っているバレンタインかホフマン(ロイヤルズから呼ぶのは困難か・・・)。
サッカーのA代表が,ファルカンやオフト,トルシエ,ジーコ,オシムといった外国人を戴いて結果を出しているわけだし・・・。
・・・ということで,勝手なことを吹きまくってしまったが,このやり場のない憤懣を何とか晴らしてくれないものだろうか・・・。
でもって,川崎は疲労骨折で今季絶望だそうだが,楽天戦でGG佐藤がファインプレーしたり,涌井が完封したり,巨人戦で村田がホームラン打ったりしたら,はらわた煮えくりかえるかもしれない・・・。
ま,北京には頭を刈りに行っただけで,高い授業料使ってしまった以上,次で何とかしてくれよ,というのが本音だ・・・。