しかし,驚いた。
迂闊極まりないことに,今朝寝惚け眼で朝刊を見るまで気付かなかったのだから,情けない。
とにかく,日航がデルタと提携と聞き,魂消た。
つい最近国際線の減便を発表したばかりだし,海外拠点の業務縮小も取り沙汰されていた矢先の爆弾発表だ。
各国には,その国を代表する航空会社が存在していた。
アメリカはパンナム(パンアメリカンの略称だが,一発変換せず),フランスはエール・フランス,イギリスはBA(ブリティッシュ・エアウェイズ),イタリアはアルタリア(これも一発変換せず),独はルフトハンザ,旧ソ連はアエロフロート,そして我が国は日航(JALと言わないと若い世代には通じないとか)といった具合である。
近年の不況野波を真っ向から受けて,航空会社も再編を迫られているということだろうが,パンナムは20世紀に消滅し,やはり米国大手のウェスタンやノースウェストを吸収してきたのがデルタ航空である。
確かに近年の日航は,往年のナショナルエアとしての輝きを失いつつあるように思われた。
JAS(ジャパンエアシステムの略。私なんか東亜国内航空と言った方が通じる。私を含むかつての若者はTDAと言っていた)を子会社(JACとか)ごと吸収したのはともかく,人気の面では全日空(ANAと言わないと通じないか)に押されていたようだし(ブルーのラインがお洒落だそうで,企業イメージは圧倒的に上だったと思う),B747の退役等,文字通り景気の悪い話ばかりだったと思う。
ナショナルエアに外資が入ることに抵抗を感じるのは単なる感情論でしかないのだが,これも時代の流れというものだろうか・・・。
そう言えば,アメリカの航空会社が自国のボーイングやマクダネルダグラスを使わずに,エアバスを使用しているという事実も,まさに時流なのだろう・・・。
かくいう私も日航に乗ったのは数えるくらいしかない。
93年夏の札幌-仙台便(B767),96年夏の成田-ロンドン便(B747-400,300),その帰途のロンドン-関空便(B747-300)・関空-羽田便(B747-300?)と4便のみである。
それもすべて鶴丸のマーキングであり,2003年以降の新塗装の機体には画像でしかお目にかかっていない・・・。
福岡や札幌に行くとしたら必然的に飛行機利用になるのだろうが,以前も述べたように私は飛行機が怖いので,関西圏まではJR利用に決めている。
久方ぶりに沖縄を訪れてもみたいものだが・・・。