風通庵-直言

ヨモヤマ話

民主党政権にいや気、意外と早いのでは?

2009-09-29 14:02:16 | Weblog
 民主党を中心とした連立政権には、短期と長期の二つの時限爆弾が仕掛けられている。仕掛けられていると言うよりは、仕掛けてあると言った方がピッタリかも。短期は陽性でしずかの名前に似合わない亀井氏、長期は陰性の小沢氏である。元々品に下のつく亀井氏だが、財務相が全体を掌握し、金融担当相が専門部分を担当すると思うのだが、例のモラトリアム法案を民主党が反対しても私はやる、更迭するならしてみろ、出来る筈がない、まだそのうえ友愛の精神まで持ち出して鳩山首相に当て付けの嫌味。亀井さんの思いの通りにするのが友愛か。民主党も軽く見られたもんじゃワイ。ほんの一握りの中小企業者のための措置に息巻くその精神は、中小企業を餌にしての当て付けそのもの。これが引き続いて予算の問題から、郵政に至っては、民主党そこのけであの件の仕返し。今からこの有様では鳩山さんも手に負えまい。
 そんなことでもたもたすると国民は民主党にいや気が。
 ところで、この短期の時限爆弾が爆発する要因は明らかだが、長期の時限爆弾は具体的に限定できない。そこが長期の長期たる所以である。小沢さんも昔の小沢さんと違うと言うけれど、それは人間性にゆとりができたと言うより,年をとった、年のせい。本質は同じ。随所随所で胡散臭く陰気にからまって、とてもじゃないが鳩山さんも手に負えまい。政治主導と言いながら、最後は官の助けを求めて----とは誰が言う?
 何もかも一度壊してからの再構築だけに、手間暇かかるだろう。その間に党内の冷戦や暑い戦争も起こるであろう。何しろ何事にも過去に経験がないし実績もないだけに、傍目にも纏まりがないように見える。もたもたすると収拾がつかなくなる。時間は過ぎていく。予算の執行は中止できない。民主党も民主党やなァと思われはじめると、もうアカン。鳩山さんだけは石原慎太郎都知事が言うように、世界からフオーカスされているから方々からお呼びがあって今後ますます個人プレーが盛んになるであろう。党内は纏まらなくても。 


 折から自民党の総裁選が、ひっそりとしめやかに行われて、谷垣さんに決まった。谷垣さんは本来なら総理大臣になる立場ながら、鳩山さんにその席を譲った。民主党政権の支持率も間もなく下降線をたどるであろう。そうなると、今回民主党が敵失で政権の座についたように、また自民党が敵失で政権の座につく日が、来ることを願う。そんな日も意外と早いのではないか。

八ッ場ダム番外地

2009-09-27 09:41:12 | Weblog
 いま話題の「八ッ場ダム」は、利根川水系の吾妻川を中流で堰き止めるダムで、「八ッ場」を何故に「ヤンバ」と言うか。何でも知りたがり、言いたがりのわが愛読の産経抄も、昔から土地の人はそう言うからと、単なる習慣、それ以上のことは分からない、と書いている。地方には今もこうして昔からの言い習わしで、後から申し訳程度に漢字を充てたような、そんなカンジの地名があるのが分かった。
 

 ところで、わが愛読の産経抄に,字数の制限もあるだろうが、もう少しと願いたかったこと、それはーーーー、
 利根川は群馬県北部を源流に、千葉県銚子市と茨城県神栖市の境から太平洋に流れ込む。坂東太郎の異名を持って、筑紫次郎、四国三郎とわが国三大暴れ川の一つであり、何かと話題の豊富なことは半パじゃない。
 太平洋側の河口から上ると、奥は千畳敷き、湖かと見間違う水域は霞ヶ浦で、戦時中は海軍霞ヶ浦航空隊の拠点で、若い血潮の予科練が紅の血を燃やして、でっかい希望の雲を湧かした所でもある。七つボタンは桜にイカリの予科練の拠点でもあった。いまは陸上自衛隊の駐屯地のようだが。
 その霞ヶ浦を擁する利根川だが、何とも退廃的なのが、ほら、あの、野口雨情の「船頭小唄」の枯れすすき。大正時代の大衆歌謡で、大正デモクラシーの裏側か、時代に拗ねたのか、「おれもお前も利根川の、船の船頭で暮らそうよ」「どうせ二人はこの世では、花の咲かない枯れすすき」と歌った枯れすすきの舞台である。いやまだある。「利根の川風袂に入れて、月に掉さす高瀬舟ーーー」は、例の天保水滸伝、玉川勝太郎の浪曲の一節である。講談にもあるようだが、二人の侠客の勢力争い、大利根河原の決闘は、まさに浪曲の醍醐味そのもので一世を風靡したようだ。ところがこの決闘にいち早く馳せ参じたのが紀州の浪人平手酒造で、この人物を主人公にした歌物語が三波春夫の「大利根無情」とは知る人ぞ知る。
 こんな話は大利根に月といえばサマになるのか、若かりし頃は千葉周作の門弟で、世が世ならこんな月夜の晩には殿の招きで月見酒でも飲んで、平手平手ともてはやされたもんだが、何に拗ねたか、何が不足か、いまや大利根暮らし、と言うことは「野宿」「ルンペン」で、誰が言うのか「あれをご覧」と利根の流れの流れ月を指さすのは、誰か? ばたやんの「大利根月夜」だ。
 
 
 と、まあ、良くも悪くも歴史の一駒になったり、歌の世界で歌われたりと、舞台装置が備わっている利根川、大利根川。その同じ水系の「八ッ場ダム」、地政上の違いとは言え何ともお気の毒。こんなことの記述までわが愛読の産経抄に要求するのはチョット酷かも。 

チョット荷が重すぎる

2009-09-26 13:16:17 | Weblog
 住民とは虚心坦懐に話し合いたいと、八ッ場ダムを現地視察した前原国交相だが、はっきり言って、あんたのテコに負えんのとちゃいまっか? 事件は現場で、成り行きも現場、解決も現場である。当初から「中止ありき」は、ダム建設の効果がない、マニフェストにありの二つだが、前者の効果は見解の相違もあって一概には行かないが、後者のマニフェストにあるからは誠に説得力がない。オノレが勝手に書いておいて,それを楯にするのは虫が良すぎて議論の対象にならない。だから「虚心坦懐」しか言えない。あなたがいかに理論家で百の肩書並べても、現場ではクソの役にも立たない。要は野党時代の自民党政権のハコ物の否定でしょう。傍目にも子供の使いでっせ、あんたは。----背伸びしてみても海峡も見えマへん----やろ。(森進一より)
 しかもなお、半世紀も前に半民半官でスタートし、戦後のわが国の復興に貢献した日本航空の再建となると、八ッ場どころの沙汰でないぞ。荷が重すぎる。ご苦労なコッチャのう。
 
 最終的には総理が決めると言うけれど、それなら何のための国交相か。疑問符が付く。自民党政権では首相の決定を待つような無様なことはなかったように思う。鬼の首は取ったけど,あとどのように料理していいか、方法がわからんようじゃなァ。お気の毒に、まあ。


 

懐かしい映画の話かと思いきや

2009-09-25 10:51:27 | Weblog
 昭和20何年頃か、ハリウッド映画「カサブランカ」、当時、吾輩いまだ中学生の高学年かで、なんとなく思想とラブとが入り混じったストーリーはナントナクよく分からなかったが、後に「カサブランカ」を「傘破らんか」と揶揄してふざけた記憶がある。別に鉄砲ユリの親分かと思わせる白い雄大な花「カサブランカ」があるが、それは横へ置いておいて、中身の分からなかった映画「カサブランカ」が今に至ってよく分かった一件----「これが友情の始まりだな」と聞くや、映画「カサブランカ」の名セリフで、懐かしい映画の話かと思いきや、ニューヨークで、中国の胡錦涛国家主席とにこやかに握手を交わす鳩山由紀夫首相の写真は、こんな言葉が飛び出してもおかしくない雰囲気だった。映画「カサブランカ」の名セリフのひとつだ。ラストシーンで、ハンフリー・ボガート演じるリックが、それまで敵対していた警察署長に言う。鳩山首相にとって、縁浅からぬ映画である。(産経抄、09,9,24、)----と、来てはまさに艶消しながらも、産経抄氏の豊かな知識とその自在の応用能力に脱帽。

 かかる握手の温もりもいまだ冷めない鳩山首相のもとへ国際TEL。----八ッ場ダム、現場視察ただし関係者と話し合いはなし。「中止に変わりなし」。最終的には総理が決めると、原口国交相から。いかに金科玉条のマニフェストとは言え、関係一都五県の知事から反対されればいかに大臣とは言え、前原国交相まあ言うなれば子供の使い。マニフェストを作ったのは野党の時代、それがヒョンなことから与党になって、ちょっと困ってるんじゃないの? だからいま新聞なんかで指摘しているように、与党なら与党らしく実態に合わせて変更しないとマニフェストが禍する、と。頑なマニフェストが災いして誰がいちばん貧乏くじ引くか。前原国交相か、岡田外相か、長妻厚労相か、それとも鳩山首相本人か、さて。

 いやまだ「カサブランカ」は続く----「昨夜はどこにいたの?」「そんな昔のことは覚えていないね」----。これもカサブランカの名セリフの一つで、昔のこととは自民党政権のことを言おう。自民党の次期総裁選に三氏が立候補はしているものの党員投票いまいちらしい。それもその筈、メディアは民主党の国内外の動向と酒井法子の覚せい剤に紙面と時間を取られて、もはや自民党の総裁選はニュースバリューがなくなったようだ。個人でもそうだが、貧乏だけはしたくない。人が相手にしなくなる。チャンスの潰し方、平成貧乏物語でも書くなら今回の自民党は資料の宝庫である。今更嘆いても仕方がないが、やはり自民党はじっくりと「保守政治の本質・原点」を追及して欲しい。いかに欲目に見ても、当分は自民党政権はないであろう。とは言え、民主党の自壊、内部崩壊もあり得るから、その方からはあるいは望み無きに非ず。

自民党政権よサヨウナラ、悲しみよコンニチは

2009-09-16 11:49:04 | Weblog
 自民党政権よサヨウナラ! 
 前に自民党が政権の座を失ったのは宮沢さんの時で、過去に経験のない野党暮しで辛酸をなめて、ホウホウの態で「自・社・さ」の連立で、村山さんを首相に立てて、やっとこさ与党に返り咲いた。当時、社会党の村山さんを首相にするについて宮沢さんは、日本の総理大臣は誰がなっても同じで、既に敷かれたレールの上を走るだけ、環状線の運転手と同じというようなことを言っていたような記憶があるが、新しく就任した鳩山さんもいろいろ言うては見たものの結局は同じ轍を踏むのか、いやそうもいくまい。時代が違う。
 自民党は以降創価学会の公明党を取り込んで、連立で維持してはきたが、野党に転落した瞬間に創価学会の公明党は民主党に色目を使い始めた。本来なら民主党も社民党なんかと連立を組むよりその方が政策的にも共通しているんだが。
 もう自民党が、今度与党になるの日があるのだろうか。国家のあるべき姿を明確にして、本来の保守本流・中道政治を戦略的に政策に取り入れて、自民党の再生に励むように、そう希望する。そして、そこはそこ、野党時代の民主党をお手本に、国会では重箱の底をつ突っくどころか、握りつぶすか踏みつぶすくらいに質問攻めにして、週刊文春が参ったというほど裏情報を叩きつけてやればいいんだが。
 
 悲しみよコンニチは!
 民主党が政権を獲得して、初期の目的を達成したので、次の目的となると恐らく「破壊」である。内部崩壊。言うては見たものの、さて,というところでニッチもサッチモ行かず世論の信用を失って内部崩壊。引き続いて世の混乱が待っている。

北と直接対話とは、アメリカはまた誤魔化される

2009-09-12 17:59:01 | Weblog
 いろいろと理屈は並べても、アメリカが北朝鮮と直接対話をする用意があるとか、その直接対話の理由はその時は一致していても、アメリカの欧米的な合理的な思考と、駆け引きばかりの北朝鮮のひねくれた裏解釈とで、決してアメリカが有利になることは先ずない。北が都合が悪くなると解釈の違いを持ち出して、アメリカを咥えて振り回すようなことをして、結局は相手を非難しての物別れになること請け合い。アメリカが北と対話をするのは北が六ヵ国協議に出ることが前提と言うが、北の目的はそうではなかろう。オバマを手のひらに載せてモミモミするくらいのこと北にしてみれば朝飯前。
 アメリカが、北と対話をすると言いだしたその瞬間において、北は戦力的に勝利の美酒を、アメリカは戦わずしてもう北に負けている。
 北朝鮮なんてそんな国。 

古い古い「核の密約」今さら調べてどうするの?

2009-09-12 14:07:20 | Weblog
 今更、こんな「核の密約」があったかなかったかを調べてどうするの? 過去に何度も問題になった話。佐藤ニクソン会談とか、トマホークとか、みんな関係があるのと違うかな。なにしろ古い話で、いかに記憶力がよくても、そこまでは覚えていない。民主党の連中が、調査機関を設置して調査するとか。スタッフ一同が若いからこと珍しいのと違うかな。調査して結果を国民に報告するとか。国民の何人がそんなこといまさら知りたがっているか。知りたがっているのは自分たちだけではないか。野党の立場で与党を追及するための方便(?)ならいざ知らず。いまやかりそめにも与党で、国の安全を守る立場になっていて、依然と野党根性で密約密約と、鬼の首でも取ったようなこと言うておると、北朝鮮と中国が喜ぶだけじゃ。

 核を搭載した「お船」に乗っていた「船員さん」が、あの船には核を積んでいると、核を積んでこそのあの「お船」で、そのお船が横浜港かに停泊した。本人がそう言っても、事前協議がなかったから「核は積んでいない」、したがって非核三原則には反しない。国会答弁もこれ一つ。同じことをよく聞いた。つい先だっても○○大臣が同じことを言っていた。これは、雨降りでも傘をささなければ雨降りとは言わないとの理屈と同じではないか。

 核を持ち込んだとか持ち込まないとかの議論は、「持ち込む」をいかに解釈するか、アメリカの言う持ち込むと、日本の考える持ち込むと意味が違っているかも。同じ言葉で表現しても、双方で解釈が違って問題になることは多々あるようだ。また、翻訳上の問題もある。
 と、言うような訳で、そんなこといまさら調査して何の役に立つの。それこそ経費の無駄ではないか。

鳩山さんのその発言は北朝鮮の思うツボ

2009-09-11 10:58:05 | Weblog
 日本の政権交代で、北朝鮮のナンバー2とか言う人が「関係改善の展望はあくまでも日本当局の態度にかかっている」と述べたことに対する見解を記者団から質問され、鳩山氏は「ミサイルを再三にわたって発射したり、核開発、核実験を行ったり、拉致問題も進展していない状況は、北朝鮮側に問題があると考えている」と述べ、実りある日朝関係を築きあげるには北朝鮮政府の対応にかかっていると、わが国としては当然の見解であるが、これは常に相手を非難して悪者にして、怒らして対話に引き出す彼の国の常とう手段である。そこのところを誤ってはいないか。鳩山さんが、ミサイルも、核実験も、拉致も取り上げたことは北朝鮮にとってはすべて先方から指摘してくれて思うツボである。
 いま丁度、スティーブン・ボズワース米政府特別代表(北朝鮮担当)が、中国、韓国、日本を訪問中で、こんな折、むしろ日本の鳩山新政権を対話に引き出そうとする北朝鮮の思惑そのもの。ただ、連立を組んだ社民党などはまんまと思うツボへ落ち込むのを望んでいるのではないか、あのおばはんは。

「3」と「7」に足許見られた「308」

2009-09-10 09:30:35 | Weblog
 連立の合意に達したと308の奥に院からシンガリが登場するが、方や3と7で、玄関から裏木戸に直通する小屋住まい。その小屋住まいに足許見られて手を変え品を変えて308が手古摺るさまを、なんと言う? もはや安物の評論家が「友愛の精神」とかと表現してすり寄っていく。
 308も3も7も、共通は連立でも、腹の内はみんな違う。308は参議員で過半数を維持したいから、3は与党を経験したいから、7は郵政民営化で貧乏くじ引いた仇を取りたいから、。そのために、「檜と、ウドとネギを一つに束ねた」とい言える。
 連立で既に「友愛」で、間もなく政権が発足すると、3と7に足を引っ張られて、308からの反乱----。こちらも「友愛」で納めるか。まあそれはいいとして、中国にかのガス田を「友愛」で円満にでは困るぞ。韓国に対馬まで「友愛」を。ロシアには北方四島を。そして、気になるのが日本列島は日本人だけのものではないとか。「友愛」で日本が消えてなくなるわヮヮヮ。
 3と7に足を引っ張られた「友愛」の付けは大きい。

今日は09年9月9日です

2009-09-09 19:45:29 | Weblog
 今日は09年9月9日で、珍しく9が並び、「9」は「ク」で「苦」に通ずるとわが国では忌み嫌う。同様に「4」も「死」を連想して、いい数字ではない。従って、「シ」と読まずに「ヨン」と読み替えたりする。ところが「9」も「ク」と読まずに「キュウ」と読むと「久」即ち「永久」を想像して、喜ばしい数字になるとして、「久」「久」「久」が三つも重なって最高の「良き日」で、この良き日を人生の門出の日に選んで結婚ラッシュとか。このウソのような本当の話は中国で、中国のどこかの省では今日9月9日は結婚式場がどこも大繁盛というから、まさにところ変わればである。