風通庵-直言

ヨモヤマ話

参議院選挙のドサクサに紛れてー(続)-(続)-

2010-07-07 13:54:59 | Weblog
 選挙の連呼と救急車のピーポー

 遠くから聞こえただけで耳をそばだてるのは救急車のピーポー。どちらから来ようと、どうぞお通り下さいと道をあけるが、同じく遠くから聞こえてきても、なろうものなら他の道へ逸れるか、避難して、耳をふさいで聞きたくもないのが選挙の立候補者の連呼。力を入れれば入れるほど、大声を張り上げれば張り上げるほど、遠くへ逃げたくなる。
 ガ鳴り立てたダミ声は消化に悪い。

 労組と業界団体の両方から

 民主党が、連合とか日教組とかの組織内議員はもとより組織内立候補者を擁して、それらの支援なしでは成り立たない。ところが、与党になって、本来ならライバル的な存在の業界団体、例えばトラック協会などが民主党支持に回ってきた。しかし、もともとが政治活動の活発な業界であった。だから、利害の対立するライバル同志の支持と、一見奇妙な党内事情に見えはするが、そこはそこ、彼のトラック業界、いやタクシー業界も大同小異、運賃や公共料金の値上げなど、労組の待遇改善の要求を背景に政界に働きかけてきた。

 教育で票は稼げない、あー

 「社会全体で子どもを育てる国」とはどんな国?国策上の育児。 日教組の支持を受けては国の姿は浮かばないだろう。自民党時代から、教育対策では票は稼げない。子どもに投票権がないし、子どもは政治に口出ししない。したがって、教育本来のあり方、具体的な将来像の構築を横に置いておいて、ハコ物中心である。少人数学級がそう、柔軟な学級編成もそう、教員配置になると完全にそう。結局は教員の資質の問題から待遇の問題へと、飛躍する。日教組の方針に反することは民主党としては明らかにできない。これが本音。
 子どもの将来像については「暗雲」。

 民主党は自民党のクローン政権?

 -----と、テレビの番組で。これは民主党がアンチ自民党政策で政権はとったものの、いざ実行段階になると何もかもが空中に楼閣。そのいい例が鳩ぽっぽの「最低でも県外」と、オノレの構想もなしに言葉だけでその場を濁してきた。いやそれ以外でも、野党時代の民主党にはなかなかの論客がいて、一家言としていたが、さて与党になると、小沢意識が災いしてか、嘗ての論客は軒並みに「青菜に塩」。
 参議院の争点を安定政策の必要性を採り始め、嘗ての自民党を彷彿とさせる(産経新聞)と言うが、なるほどそうさせている。これは、意識するしないに関係なく、自民党の長期政権ですべてを使い果たした。したがって、何をやっても新味がない。やればやるほど自民党の亜流と言うことになる。いやそうではない、「仕分け」があるではないかと言いたげだが、一番でなければ何故いけない、二番では------の、あのレン・ボウでも、仕分けの効果は? 無駄をなくして予算をねん出するのが目的ではなかったか? いくらいじくりまわしても、一番を二番にしても、無駄が捻出できなければ、そして必要な予算をカットして、韓国や中国の後塵を拝するようになっての学術研究、当初の目的が達成できなければ、中止。自民党が使い果たした政策ばかり。結局は自民党のクローンでしかなかったことになる。

 子育て支援も結局はハコ物

 保育所の整備とか増設とか、幼保一元化とか、子ども省とか、本来の子育てとはいささかの関係もない。金を出して何かを作る、そんな支援ならハコ物である。本来なら、家庭のあり方の問題から切り込まなければならない。そのうえで、3歳未満の幼児の子育て中の女子は子育てに専念し、仕事はしない。勤務しない。その間、月額5万円を支給するとか。働きながらの子育てなんて、絵に描いた餅。結局は絵に描いた餅でなければ、いまは政治の対象にならない。
 
  あー、お粗末の一席でした