エヴァ・ヘラー作/ミヒャエル・ゾーヴァ絵
平野卿子訳 講談社
アドヴェント・クランツも、いよいよ4本目のろうそくが
ともる今週。
ラジオからはひっきりなしに、ワムや山下達郎の定番
クリスマスソングが流れていますね。
この週末、すでに上の人には、義父からのクリスマス
プレゼントが届きました。
義父からのプレゼントについては、いつも思うところが
あるのですが、それはソレとして・・・
孫を喜ばせたいという気持ちはありがたく
いただこうと思っています。
でも、「そちらで調達してやって。あとでお金送るから」
というのはお願いだからやめて~。
だってだって、それではプレゼントの意味が・・・
心がぁ・・・・とブツブツブツ・・・・
いろいろ言いたいことがつのって。
ついに・・・・お話しました。
真意が伝わっていればいいけれど。義父はよくわからなかったみたい。
そんないろいろなことを考えていると、やっぱり真実はここでしょう
と思うのが、『思いがけない贈り物』です。
ゾーヴァのリアルで端整な絵が、お話にぴったりだなぁと思います。
クリスマスイブの夜、仕事を終えたサンタクロースの手元に、
ひとつのお人形が残っています。
サンタは使命感が強く、今年お人形をもらわなかった女の子
6人と大勢の男の子をパソコンではじき出します。
でもその数の多さにびっくりし、とりあえず打ち出された最初の
6人の女の子と男の子2人のうちを、順々にめぐります。
どこへ行っても、お人形を心から欲しがっている子に
めぐりあえないサンタは、途方にくれて、友人の
ミセス・ハッピーのところに電話するのです。
そこに偶然居合わせた、ミスター・ラブの言葉
「もし『これがあなたへのプレゼントですよ』といえないくらいなら、
いっそあげないほうがいい。あげないほうがいいですよ」
に、ドキッとするサンタクロース。
これは忘れてはいけないよなぁと自戒をこめて思うのです。
「モノがあふれる現代、
相手を本当に
幸せにする贈り物とは?」
これは、この絵本の帯の言葉。
そういう思いで一生懸命相手のことを考えてプレゼントしたいなぁ。
願わくば、そういう思いのプレゼントを受け取りたい!とも思うのです。
お話のお人形は、もちろんハッピーエンドです。
ちゃんと、望まれたところに送り届けられるのですから!
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