R.B.ウィルソン文/ 市川里美 画
さくまゆみこ訳 冨山房
副題に~世界の子どものクリスマス~とあるように、
この絵本の中には、いろいろな国のクリスマスの
祝い方・準備の仕方が描かれていて、
各国のイベントや言い伝えなどを、読んで楽しめる
絵本です。
しかしこの絵本!まだ”チェコスロバキア”の
表記があるほど前のもので、奥付を見ると
1983年初版です。
ざっと20数年前のものなので、
今もここに書かれて(描かれて)いるとおりかと言えば、
もしかしたら違うのかもしれません。
とりあげられている国は、イギリス・アメリカ、
ドイツ、オランダ、ポーランドとチェコスロバキア、
フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、
ソビエト連邦、フランス、イタリア、ギリシア、
メキシコ、インド、日本、オーストリアの17カ国。
今となっては名も違う国もありますが、みな
それぞれ祝い方があるのですね。
この絵本を読むまで、ヨーロッパなどはどこでも
同じように祝うのかと思っていましたよ・・・
クリスマスにヒイラギをかざるようになった
もとのお話や、クリスマスにくつ下をぶらさげるように
なったわけ、ノルウェーのニッセ小人のことや
スウェーデンのルチア祭、メキシコのポサダなど、
へぇ~と納得するエピソードがたくさんです。
そういえば、食べ物も出てきます。
よく耳にするしょうがクッキーやクリスマスプディング
などのほかに、冷凍パイシートとマジパンで作る
オランダの文字ケーキのレシピなどもあり。
チェコではクリスマスに鯉を食べると聞きましたが、
日本人の口には合わないらしい・・・
実際はどうなのでしょうね。
我が家もささやかながら続けているのが、クッキー作り。
ジンジャーとは限らないけれど、12月に入って
クリスマスまでに2回ほど焼くのです。
今年はまだ一度も焼けず、22日に作る予定。
現実は、雑務に追われてお尻に火がついている
状態なので、純粋にクリスマスだけを祝うムードでは
ないのが残念ですが。
近い将来はムリとしても、遠い未来にでも・・・
いつかドイツのクリスマス市に行ってみたいなぁ。
ホットワインを飲みながら市で買い物し、
静かにクリスマスを過ごすのが密かな夢です。
でもそうなったら、お正月のあの雰囲気を
恋しがるのでしょうね。