
チョウやハチたちが
いつも訪れている
不思議な植物があります。
ヤブガラシです。
この日
てんとう虫の幼虫も
やってきました。

この蔓植物が繁り始めると
植物をおおい尽くし
光をさえぎり
藪を枯らしてしまうので
ヤブガラシと名付けられています。

ヤブガラシの花の花弁は
緑色で
咲いたばかりの時は
花盤(花托の一部が平らになってつきだしたもの)が
オレンジ色です。
花盤の周囲に
4本の雄しべがあり
中心に短い雌しべがあります。

オレンジ色の花盤から
蜜が出ています。
時間が経つと
花弁と雄しべは
落ちてしまい
雌しべが長く伸びてきます。
そのため
ローソクバナ
と呼ぶ地方もあります。
中心の花盤の色も
オレンジから
ピンクに変わります。

不思議なことに
花弁が散ってからの方が
蜜の分泌が
多いように思うのは
気のせいでしょうか??
この蜜の多さが
昆虫を集める秘密です。