大谷翔平(28)が本塁打数でついにトップに立った。
日本時間13日のレンジャーズ戦は「2番・DH」で出場し、2本塁打を放って4打数2安打4打点だった。延長十二回には勝ち越しの20号2ラン。ジャッジを抜いてア・リーグ本塁打数で単独1位に浮上した。
チームは延長の末、9-6で勝ち、ア・リーグ西地区首位のレンジャーズとのゲーム差を5.5とした。
ここに来て、 ジャッジが右足親指捻挫と挫傷、17本塁打で同3位のアストロズ・アルバレスDH兼外野手(25)が右脇腹痛で揃って負傷者リスト(IL)に入った。大谷は、ともに15本塁打で同4位のレッドソックス・デバース内野手(26)、レンジャーズ・ガルシア外野手(30)らと争うことになる。
6月に入って打率.391、5本塁打、12打点、3度の猛打賞と打撃好調な大谷は、今後も一発を量産してジャッジとアルバレスを置き去りにしたいところだが、2人の復帰後には猛烈な巻き返しにあうかもしれない。この2人は後半戦に勝負強さを発揮するからだ。
昨季、ア・リーグのシーズン最多本塁打記録を更新する62発を放ってタイトルを獲得したジャッジは、7月に13本塁打をマーク。8月には9本と減ったが、9、10月には11本と再び2ケタに乗せた。地区優勝、ポストシーズン進出争いが熾烈になる時期だけに、申告敬遠8個と勝負を避けられたうえに、ロジャー・マリス(ヤンキース)の記録を更新することになる重圧にさらされながらも、本塁打を積み重ねた。
一方のアルバレスは昨年7月に7本塁打を放つと、8月は1本に終わった。これはア・リーグ西地区首位を走っていたア軍の主砲だけに、四球(20個)で歩かされるなど、相手のマークが厳しくなったため。一発は減ったが、出塁率.326とまずまずだった。9、10月には6本と巻き返した。
昨年、ジャッジ(9年約504億円)、アルバレス(6年約152億円)とも契約を延長した。大型契約を結んだ責任と自覚から、ジャッジ、アルバレスとも開幕前に本塁打王のタイトル獲得に意欲を見せていた。
地元メディアなどによれば、近日中にも2人の復帰の見通しが両球団から発表されることになっており、ともに長期離脱は避けられそうな見通しだという。
ヤンキース、アストロズともポストシーズン進出の可能性を残す。プレーオフに向けて休養十分のライバル2人が調子を上げてくる可能性もあるだけに、初のタイトル獲得を狙う大谷は熾烈な三つ巴の争いを強いられそうだ。
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