『名も無く豊かに元気で面白く』

読んだ本、ニュース、新聞、雑誌の論点整理、備忘録として始めました。浅学非才の身ながら、お役に立てれば幸いです。

‘安心を謳い文句に’中国米を販売していた『イオン』

2013-10-29 10:21:10 | 日記
ショッピングモールやスーパーを手広く手がけるスーパ業界の2強の一角イオンが『日本産』と偽造された『中国米』を大量に混ぜたおにぎりやお弁当を販売していたことが分かりました。コメの卸元の三瀧商事は早々と10/10日付会社清算決議です。イオンの正式の謝罪は中略 当該商品に関し100%国産米の納入を指定しているにもかかわらず、三瀧商事株式会社が中国産米を混入していたことが判明しました。尚使用された中国産米は、農林水産省が認めた検査で安全性項目を満たし、主食用として輸入されたものです。・・週刊文春側はイオンの加工食品の検査体制が機能しなかったという記事を掲載です。これに対してイオン側は10/17号週刊文春を売り場から撤去するよう直営店に指示、更にネット上の記事やマスコミにも圧力をかけているようです。筆者もはじめは下請けの暴走でイオン側も被害者なのかと思っていましたが、ことは複雑のようです。まずトップバリュー商品は‘安心・安全’を謳い文句に販売していますが、実際は産地の表示がなく、今回の件で検査体制も機能していないことがわかりました。訴訟を起こされた週刊文春側の主張は下記です。
①当社(イオン)が、猛毒に汚染された大量の中国産米を安全なコメであると偽装し、1500万食分の弁当やおにぎりを当社のお客様に販売していた。
②当社グループの店舗で販売する全商品の8割が中国産であり、それにより当社が不当な利益を上げている。
③当社が、農家に対し、コメを標準的な価格よりも著しく安い価格で納入するよう不当な圧力を加えており、それが原因で、三瀧商事株式会社が中国産米を国産米に混入する行為を行った。
というものです。これに対してイオンは本件記事における事実の適示・論評は、根拠を有せず公平さを欠いた報道であり当社の名誉を毀損していることから、本件記事の出版社を相手として1億6千万円の損害賠償と謝罪広告、記事の削除を求めるものです。筆者の感想は①についてはイオンが少なくとも表面上は偽装して意図的に販売はしていなかったと考えますが、安心を謳い文句にしていたにもかかわらず検査体制がなぜ機能していなかったかは疑問が残ります。②については中国のPM2.5問題が社会問題の中、仮に1割(会社側発表)でも大丈夫とはいえません。③著しく安い価格で納入を要請したかどうかは分かりませんが、安く納入するよう要請したのは間違いないでしょうし当然、仕入れ価格を下げる分不正が起こるかもしれないと考えるのは当たり前で検査機能が稼働していないのは問題です。実際今回はイオン内部告発のはずです。記事に対して事実の適示・論評は根拠を有せず・・のくだりはそのまま『安心・安全でおいしいお米』を謳い文句に販売するイオンに当てはまります。今のところ消費者の味方は記事に絶対の自信を持っている『週刊文春』です。今後の展開に注目です。

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