大塚家具はベンチャー企業を育てるジャスダックスに1980年上場以来永く東証に上がらず留まっていましたがここに来てナッツ騒動ならぬ創業家の内紛です。東証にすんなり上場していれば監査が厳しくこのような事態に発展しなかったかもしれませんが、骨肉の争いに何も知らない株主も巻き込まれています。昨年7月現久美子社長解任しわずか6か月今年1月元社長を解任(会長職は継続)し現社長が復活し社長になり今回の紛争です。ニトリやイケヤを追いかけるのでなくハンパで内紛。大塚家具は昨年4月以降消費税引き上げの影響もあり先行きが不安です。筆者は25年位前に製品の問題でトラブルになり取引を止めたので現状は分かりませんが株主は気が気でないでしょう。経営方針の対立軸で捉えるよりも無借金経営で467億円に上る純資産の争いと捉えると分かりやすいのかも知れません。
以下コピー 大塚家具は2月17日、創業者で筆頭株主の大塚勝久代表取締役会長が、3月開催予定の株主総会で提案する株主提案に反対すると表明した。
消費税増税後の業績不振などで2014年7月に、現社長の大塚久美子氏を解任し、大塚勝久会長が代表取締役会長兼社長に就任した。
しかし、勝久氏が社長に就任した2014年12月期決算は、4億200万円の営業損失となったため、1月28日に久美子氏が社長に復帰した。久美子氏は2月13日に、取締役から勝久氏を外す新経営体制を発表した。
勝久氏の株主提案は、自身を含む取締役の人選で、会社側の新体制とは異なる人選となっている。
大塚家具は、「経営の透明性を確保するため、経営体制を刷新することを企図して社長交代を実施したにもかかわらず、その直後に株主提案を実施したこと自体、提案株主に新経営体制に協力する意図がないことを示すものであって、経営を再度混乱かつ不透明にさせ、企業価値・株主利益を棄損するものであるといわざるを得ない」と述べている
取締役の選任と解任は株主総会の決議事項で、株主の過半数の賛同がなければならない。現在筆頭株主の勝久氏は18%を保有。一方、久美子氏側は兄弟姉妹の資産管理会社「ききょう企画」で10%弱を握り、ここが株主提案をする主体になる。
実はききょう企画では、2014年1月、取締役で長男の勝之氏、監査役で母の大塚千代子氏が解任されている。一方、ききょう企画側に残ったのは、5人兄弟姉妹のうち、長女の久美子氏のほか、久美子氏の弟・妹である、大塚雅之氏と大塚舞子氏が取締役に、佐野(旧姓大塚)智子氏が監査役に就任した。父の勝久氏はもともと久美子氏のやり方には反対の立場。つまり「父・母・長男」vs「長女を含むその他兄弟姉妹」の構図だ。さらには続く3月、大塚家具の株主総会では、母の千代子氏と長女の久美子氏が、他の株主らのいる面前で激しく口論をし合った、との指摘もある。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます