『名も無く豊かに元気で面白く』

読んだ本、ニュース、新聞、雑誌の論点整理、備忘録として始めました。浅学非才の身ながら、お役に立てれば幸いです。

“サニブラウン・ハキーム選手強さの秘訣は海外進出”

2017-07-07 06:16:17 | スポーツ

今年の陸上日本選手権で一気にブレイクしたサニブラウン・ハキーム選手が9月からはフロリ ダ大に進学します。この大学リオ五輪には全種目を通じて現役、OB含め30選手が出場。米国の陸上代表チームでは400mハードルのケロン・クレメントが金メダル、三段跳びのクリスチャン・テイラーが金、ウィル・クレイが銀、男子1600mリレーでも2選手が金メダルを獲得したほか、多くの選手が他国代表で名を連ねる名門です。海外を拠点とするサニブラウン選手や大迫傑選手の活躍もあり、今後海外に練習拠点を移す動きが加速しそうです。運動のみならず、今後、大学でも、優秀な学生が東京大学に進学せず、直接優秀な学生がしのぎを削る米国などの名門校に進学するケースが増えるでしょう。

以下コピー

今年の陸上日本選手権で一気にブレイクしたのが男子100m& 200mの短距離2冠を制したサニブラウン・ハキームというのは 間違いないだろう。

 リオ五輪の400mリレーで銀メダルを取った山県亮太をはじめ 桐生祥秀にケンブリッジ飛鳥らを抑えての優勝だから話題になら ないわけがなく、当然ながら短距離界のエース格となったのだが サニブラウンは今年の1月から南アフリカやオランダにアメリカ などで合宿を行っていたし世界陸上が終わると9月からはフロリ ダ大に進学しマイク・フォロウェイコーチらの指導を受けるとの 事。

 実は今年のボストンマラソンで3位に入っている男子1万m代表 の大迫傑も実業団に入らず、ナイキ・オレゴンプロジェクトに加 入しているわけで海外に進出した選手が活躍している事になる。

 現在の世界の陸上界は完全にプロ化しているのに対し、日本の 陸上界は大学や実業団での強化が中心だから自ずと差は開く一方 だった。

 日本の長距離は本来マラソンの強化手段に過ぎない箱根駅伝や ニューイヤー駅伝で勝つ事に血眼になるなど手段が目的になって いるにも拘わらず、目先の利益に拘る余り是正できないでいたの だが大迫がようやく風穴を開けるべくナイキ・オレゴンプロジェ クトに加入したわけだ。

 プロの場合は少しでも成績が落ちればスポンサーが離れてしま うなど成績が直結するわけで、そういった海外のライバル達の厳 しさを身をもって知るというのは大事な事だろうし海外の有名な コーチの理論的&合理的な指導も受けられる利点もある。

‘〇〇伝統の練習メニュー’といった時代に合わない理不尽な 練習メニューなどに拘る日本とは大違いなわけだが、これまでの 日本人選手は引退後の安定を拠り所にプロとしての活動に踏み切 る者がいなかった中で大迫やサニブラウンといった選手達が風穴 を開けようとしている。

 ゴルフでも海外を拠点にしている松山英樹と国内ツアーに拘る 池田勇太とでは天と地の差が付いているし、テニスの錦織圭など も海外を拠点にしているからこそ世界を相手に活躍できているの は間違いない。

 殆どの五輪種目がプロ化している時代にプロ化してない国内で 活躍したところで世界を相手に通じないのだから、有望な選手は 早いうちから海外を拠点にするべきではないだろうか。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする