バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

千里同風…2014

2014-03-12 06:31:16 | やっぱりミニバス!
平成26年3月12日 水曜日
  
「千里同風…2014」


この言葉は、東日本大震災において、

自衛隊に大規模災害派遣の行動命令が発っせられ…(略して『行災命(こうさいめい)』と呼びます)

陸上.海上.航空自衛隊が統合という形で一体となり人命救助.被害復旧.災害対処等の行動を行いました。

その中で航空自衛隊は独自に、航空自衛隊として行動する際に…

全隊員が共有する精神的な基盤として、『千里同風』という言葉を合言葉にして、

この言葉をのぼりにし、この言葉を心において航空自衛隊員は行動しました。


これは、四字熟語のひとつです。

過去には、大学入試問題にも出されたことがあります。

読み方は『せんりどうふう』

意味は辞典により書きぶりは色々ですが、

ある辞典では、『《遠く隔たった地方にも、同じ風が吹く意から》 世の中がよく治まっていること。』

またある解釈では、『千里離れた遠いところにも同じ風が吹いている』


どの辞典でも共通している意味は、『天下が治まり、平和で安定している』というものです。

その言葉は天下が治まっている時よりむしろ、天下が乱れている時に、あるべき世の中という思いを込めて使われます。

さらに禅の語としても、同じ言葉があり…

その意味は、『「ことばは通じなくても心は通じる」「離れていてもつながっている」』という意味で使われます。

いずれも、千里同風(せんりどうふう)は、

『あなたと私の願う想いは、あなたと私がどんなに離れていようとも、

夜空に見上げる星と同じように、

今、私が感じている風はあなたが感じた風かもしれないし…

あなたが感じる風かもしれない。

そして今、同じ時に感じている風かもしれない。

あなたも私も、今この時に生きている…その想いは繋がっている。』


今回、航空自衛隊の全隊員が共有した意味は…

『たとえ どんなに遠く離れていても同じ風が吹いている

どんなに遠く離れていても 愛する人 愛する国を守る私達の心は…

強い絆で結ばれている』…千里同風


隊員は互いに、そして被災された方々と想いをひとつにして、心を込めて行動しました。