6月23日(土)から2泊3日で、博多座での芝居見物を兼ねて帰省(「帰省を兼ねて芝居見物」ではありません、念のため…… ←ホントか!?)してきました。
今月博多座で上演されている「十二夜」は、2年前に歌舞伎座で初演された時も観たし、来月も歌舞伎座で上演されるので、あえて博多座で観る必要もないのですが……。
博多座では年に2回歌舞伎が上演されるのですが、その際はいつも余計なお世話もとい親孝行(?)でチケットをとって親に送りつけている私。今回、チケットをとろうとしてふと思いました。
「ゴールデンウイークに帰省しなかったし、母の誕生日も(ちょっと過ぎてしまうけど)あるし、父の日も(1週間遅れだけど)あるし……、せっかくなら自分も一緒に観に行って、終わったら食事でもして親孝行のマネゴトをするか……」
そんなこんなでの帰省&観劇となりました。
23日(土)早朝の飛行機で帰省し実家でゆっくりして、翌24日(日)に博多座の昼の部を観てから家族で食事し、25日(月)に東京に戻ってまいりました。
東京に戻ってきたら戻ってきたでまた慌ただしく一週間が過ぎてしまったので、遅ればせながらの観劇日記です。
■博多座案内
お芝居の感想の前に、博多座のことについて少しご紹介します。
昨年2月に坂田藤十郎襲名披露興行を追っかけて行った時もそうだったのですが、博多座って昼の部の開場が早いのです。
歌舞伎座だと昼の部は10時30分開場、11時開演なのですが、博多座は10時すぎに着いたらもう開場していました。
そのせいか(?)、ロビーの売店は開演前からかなり賑わっていました。
筋書(パンフレット)を買ったり、お弁当を予約したり、お手洗いに行ったり……と必要最低限の手続き(?)をしても、かなり余裕がありますので、開演前から売店を眺めて買い物をなさる方が多いのです。
もちろん、劇場内の喫茶店や食堂も開いていますから、開演前に何か飲んだり軽く食べたりしている方も結構いらっしゃいます。
ちなみに夜の部の終演後も、売店の一部が開いているんです!(今回は昼の部のみの観劇だったのでどうだったかわかりませんが、昨年2月に藤十郎襲名披露興行を観た時にはそうでした)
幕間には食事をしたりお手洗いに行ったりでゆっくり売店を見られない方もいるせいか、これがまたかなりにぎわっているのです。
歌舞伎座なんて、夜の部は1回目の幕間までで売店の営業が終了してしまうことも多いのに……。
でも絶対これって、売店の売り上げを左右しますよね。
さすがは博多商人、商魂たくましいです!
開演前にロビーをウロウロしていたら、何やら見慣れた看板が。
「いろはきんつば」と書いてあります。
「いろはきんつば」は、歌舞伎座で販売されているおなじみのきんつばです。
歌舞伎座でよく買って食べているのですが(焼きたてを1つから売ってくださるので、開演前の腹ごしらえにちょうどよいのです)、6月限定で博多座へ出店したのだそうです。
どうりで、歌舞伎座に行った時「いろはきんつば」が出てないと思いました。ここにいたとは、お釈迦様でも気が付くめぇ(笑)。
6月の歌舞伎座の昼の部は、食事時間の幕間が2時と遅かったので、そういう時こそ「いろはきんつば」がいてくれるとありがたかったんですが……。「いろはきんつば」を探し求めて歌舞伎座のロビーをくまなく見て回ったのになあ……(笑)。
思わぬところで「いろはきんつば」に再会できたうれしさで、結局買ってしまいました(笑)。
あと、二代目中村錦之助襲名披露記念写真展もやっていました。
先代の舞台の写真と、4月に歌舞伎座で行われた二代目襲名披露興行の写真がロビーに展示されていました。
開場時間が早かったので、こういうのもゆっくり見られてありがたいことでした。
博多座の外には、出演する役者さんの名前が書かれた幟(のぼり)が立っています(冒頭写真)。近代的な建物と幟が、意外に合っているように見えてしまうから不思議です。
■「十二夜」再演に思う
シェークスピアの作品を蜷川幸雄演出で歌舞伎にしたということで、初演時に大きな話題を呼んだ「十二夜」。
その「十二夜」が再演されると聞いた時、私の脳裏に真っ先に浮かんだのは、「松緑さんのあの絶妙な『安藤英竹』がまた見られる!」ということでした。
安藤英竹とは、歌舞伎「十二夜」の役の一つで、「公家の息子で家柄は良いのだが、いささか知恵が足らず、喧嘩好き」という人物です。
歌舞伎「十二夜」初演時には、安藤英竹はただ阿呆なのではなく、ところどころに本質をついた台詞があったように思います。
それがすごく印象に残っていて、菊五郎丈演じる道化役の捨助よりもむしろ安藤英竹のほうが、道化役として重要な位置を占めているのではないかと、私は思いました。
周囲から「阿呆」と見られている人物がいちばん本質をついている……この構図で真っ先に思い浮かべたのが、往年の松竹新喜劇で藤山寛美さんが演じておられた「親バカ子バカ」です。
この「親バカ子バカ」を、藤山寛美DVDボックス発売記念試写会で観た時、私は心から笑い、そして感動しました。
そして、この時の藤山寛美さんの演技に少し通じるものがあるな……と思ったのが、「十二夜」での松緑さんの安藤英竹でした。
ああ、それなのに、それなのに……。
今回の再演では、安藤英竹を演じるのは松緑さんじゃないんです。
歌舞伎座でポスターを見た時、私は本気で落胆してしまいました……。
でも、でも、今回安藤英竹を演じる中村翫雀さんも好きだし、前回の安藤英竹とはまた違った味わいが出るかも!と思い、それはそれで楽しみでした。
しかし……。うーん……。
たしかに、翫雀さんの安藤英竹は、普段の実直でお行儀の良い芸風がよく表れていて、好感が持てました。
でも、でも……。そんな芸風が裏目に出てしまったのか、「利口者が阿呆を演じている」ように見えてしまったんですよね……。
そうなると、滑稽な台詞や所作がまるで「おふざけ」のように見えてしまって、肝心の「本質をついた台詞」が印象に残らなかったというか……。
でも、これは翫雀さんのせいだけではないと思います。
今回、安藤英竹の台詞を聴いていて、「あれ、こんなに台詞がうすかったっけ!?」と思うところが多々ありました。
初演時に観た時は、さりげないけれど本質をつくような台詞がちりばめられていた気がするんですが……。
歌舞伎「十二夜」再演にあたり、全体的に脚本を練り直し削った部分もあるそうなのですが、ひょっとして、削っちゃいけないところを削っちゃったりしてない……!?と、不安になってしまったワタクシでした。
歌舞伎だって芝居ですからね、やっぱりホンがしっかりしてないと、面白さは半減するわけです。
そうなると、ただでさえ注意力散漫な私は、舞台への集中力が一気に低下してくるわけでして……。
そのうちに、「ああ、今ごろ歌舞伎座では『吉野川』が佳境を迎えてるころだなあ……。山城屋さんは今日も熱演してるんだろうなあ……。やっぱりもう一回くらい観たかったなあ……」とか、「今ごろは播磨屋さんが鷹を飛ばしてるんだろうなあ……。天王寺屋さんは、千穐楽が近いのにまだプロンプターついてるのかな……」とか、「齋ちゃんは今日は『がんばるじょー!』って言ったかしら、それとも弁慶の飛び六方の真似だったかしら」とか、博多の空の下から木挽町についつい思いを馳せてしまったのでした。
海人鳰兵衛を演じる山崎屋さん(河原崎権十郎丈)の、よく通る素敵な声が聞こえてきた時は、さすがに魂が博多座に戻ってきましたけれども……(笑)。
市川亀治郎さん演じる麻阿は、初演時のような妙に浮き足だった感じがなくなって、結構いいなと思いました。
でも、でも……。
大河ドラマに出演中でしばらく女形から遠ざかっていたせいでしょうか……、妙に声が低かったんです……。
なんかもう、そのとたんに麻阿がニューハーフに見えてしまって、ちょっと引いてしまいました……。
大河ドラマの武田晴信(信玄)で、かなり低い声を作ってるみたいなので(あれもちょっと声作りすぎな感じで嫌なんですが……)、声帯つぶしちゃってるんじゃないのかしら……と心配になって、舞台に集中するどころじゃなくなってしまいましたよ……。
亀治郎さんの声の件は不可抗力だからしょうがないとしても、脚本の件に関してはやっぱり何とかならないものかと思います。
ただでさえ、普段観る歌舞伎と違って観客の「情」に訴える要素がない芝居なのですから、理屈で攻めるなら綿密にしないと、観ていて心を動かされないばかりか、ややもすると不快になってしまいます。
初演の時、それなりに議論を積み重ねて完成させた脚本なのでしょうから、手を入れるなら慎重にしないと、変なところを切っちゃって取り返しのつかないことになりかねないと思うんですよね……。
7月は続けて歌舞伎座で上演されます。歌舞伎座のほうも1回は観に行く予定ですが……。
おそらく脚本をまた練り直すような時間はないでしょうから、基本的には今回博多座で観たのとおんなじ感じなんだろうなあ……。
そう思うと、ちょっと観に行く気力が萎えるんですが……、もうチケットとっちゃってるから行きますけどね(笑)。
今回、魂だけ木挽町に飛んでいて聞き逃したところもあるかもしれないから、次回は集中して見るようにします(笑)。
あ、これからごらんになる方のために申し上げておきますが、決して、この作品自体がつまらないというわけではないのです。
私は、初演の時とついつい比べてしまったのでこんなふうに感じてしまったのだと思いますが、今回の再演で初めてごらんになる方には、それはそれで十分お楽しみいただけると思います。
■追伸
そうそう、一つとっても楽しいことがありました!
捨助と二役で坊太夫を演じる菊五郎丈が、特別に「博多弁バージョン」の台詞を織りまぜてくださっていたのです。
博多のお客さんたちも大喜びでした。
菊五郎丈の博多弁を聴けただけでも、博多までわざわざ観に行った甲斐が十分にありました。
今月博多座で上演されている「十二夜」は、2年前に歌舞伎座で初演された時も観たし、来月も歌舞伎座で上演されるので、あえて博多座で観る必要もないのですが……。
博多座では年に2回歌舞伎が上演されるのですが、その際はいつも余計なお世話もとい親孝行(?)でチケットをとって親に送りつけている私。今回、チケットをとろうとしてふと思いました。
「ゴールデンウイークに帰省しなかったし、母の誕生日も(ちょっと過ぎてしまうけど)あるし、父の日も(1週間遅れだけど)あるし……、せっかくなら自分も一緒に観に行って、終わったら食事でもして親孝行のマネゴトをするか……」
そんなこんなでの帰省&観劇となりました。
23日(土)早朝の飛行機で帰省し実家でゆっくりして、翌24日(日)に博多座の昼の部を観てから家族で食事し、25日(月)に東京に戻ってまいりました。
東京に戻ってきたら戻ってきたでまた慌ただしく一週間が過ぎてしまったので、遅ればせながらの観劇日記です。
■博多座案内
お芝居の感想の前に、博多座のことについて少しご紹介します。
昨年2月に坂田藤十郎襲名披露興行を追っかけて行った時もそうだったのですが、博多座って昼の部の開場が早いのです。
歌舞伎座だと昼の部は10時30分開場、11時開演なのですが、博多座は10時すぎに着いたらもう開場していました。
そのせいか(?)、ロビーの売店は開演前からかなり賑わっていました。
筋書(パンフレット)を買ったり、お弁当を予約したり、お手洗いに行ったり……と必要最低限の手続き(?)をしても、かなり余裕がありますので、開演前から売店を眺めて買い物をなさる方が多いのです。
もちろん、劇場内の喫茶店や食堂も開いていますから、開演前に何か飲んだり軽く食べたりしている方も結構いらっしゃいます。
ちなみに夜の部の終演後も、売店の一部が開いているんです!(今回は昼の部のみの観劇だったのでどうだったかわかりませんが、昨年2月に藤十郎襲名披露興行を観た時にはそうでした)
幕間には食事をしたりお手洗いに行ったりでゆっくり売店を見られない方もいるせいか、これがまたかなりにぎわっているのです。
歌舞伎座なんて、夜の部は1回目の幕間までで売店の営業が終了してしまうことも多いのに……。
でも絶対これって、売店の売り上げを左右しますよね。
さすがは博多商人、商魂たくましいです!
開演前にロビーをウロウロしていたら、何やら見慣れた看板が。
「いろはきんつば」と書いてあります。
「いろはきんつば」は、歌舞伎座で販売されているおなじみのきんつばです。
歌舞伎座でよく買って食べているのですが(焼きたてを1つから売ってくださるので、開演前の腹ごしらえにちょうどよいのです)、6月限定で博多座へ出店したのだそうです。
どうりで、歌舞伎座に行った時「いろはきんつば」が出てないと思いました。ここにいたとは、お釈迦様でも気が付くめぇ(笑)。
6月の歌舞伎座の昼の部は、食事時間の幕間が2時と遅かったので、そういう時こそ「いろはきんつば」がいてくれるとありがたかったんですが……。「いろはきんつば」を探し求めて歌舞伎座のロビーをくまなく見て回ったのになあ……(笑)。
思わぬところで「いろはきんつば」に再会できたうれしさで、結局買ってしまいました(笑)。
あと、二代目中村錦之助襲名披露記念写真展もやっていました。
先代の舞台の写真と、4月に歌舞伎座で行われた二代目襲名披露興行の写真がロビーに展示されていました。
開場時間が早かったので、こういうのもゆっくり見られてありがたいことでした。
博多座の外には、出演する役者さんの名前が書かれた幟(のぼり)が立っています(冒頭写真)。近代的な建物と幟が、意外に合っているように見えてしまうから不思議です。
■「十二夜」再演に思う
シェークスピアの作品を蜷川幸雄演出で歌舞伎にしたということで、初演時に大きな話題を呼んだ「十二夜」。
その「十二夜」が再演されると聞いた時、私の脳裏に真っ先に浮かんだのは、「松緑さんのあの絶妙な『安藤英竹』がまた見られる!」ということでした。
安藤英竹とは、歌舞伎「十二夜」の役の一つで、「公家の息子で家柄は良いのだが、いささか知恵が足らず、喧嘩好き」という人物です。
歌舞伎「十二夜」初演時には、安藤英竹はただ阿呆なのではなく、ところどころに本質をついた台詞があったように思います。
それがすごく印象に残っていて、菊五郎丈演じる道化役の捨助よりもむしろ安藤英竹のほうが、道化役として重要な位置を占めているのではないかと、私は思いました。
周囲から「阿呆」と見られている人物がいちばん本質をついている……この構図で真っ先に思い浮かべたのが、往年の松竹新喜劇で藤山寛美さんが演じておられた「親バカ子バカ」です。
この「親バカ子バカ」を、藤山寛美DVDボックス発売記念試写会で観た時、私は心から笑い、そして感動しました。
そして、この時の藤山寛美さんの演技に少し通じるものがあるな……と思ったのが、「十二夜」での松緑さんの安藤英竹でした。
ああ、それなのに、それなのに……。
今回の再演では、安藤英竹を演じるのは松緑さんじゃないんです。
歌舞伎座でポスターを見た時、私は本気で落胆してしまいました……。
でも、でも、今回安藤英竹を演じる中村翫雀さんも好きだし、前回の安藤英竹とはまた違った味わいが出るかも!と思い、それはそれで楽しみでした。
しかし……。うーん……。
たしかに、翫雀さんの安藤英竹は、普段の実直でお行儀の良い芸風がよく表れていて、好感が持てました。
でも、でも……。そんな芸風が裏目に出てしまったのか、「利口者が阿呆を演じている」ように見えてしまったんですよね……。
そうなると、滑稽な台詞や所作がまるで「おふざけ」のように見えてしまって、肝心の「本質をついた台詞」が印象に残らなかったというか……。
でも、これは翫雀さんのせいだけではないと思います。
今回、安藤英竹の台詞を聴いていて、「あれ、こんなに台詞がうすかったっけ!?」と思うところが多々ありました。
初演時に観た時は、さりげないけれど本質をつくような台詞がちりばめられていた気がするんですが……。
歌舞伎「十二夜」再演にあたり、全体的に脚本を練り直し削った部分もあるそうなのですが、ひょっとして、削っちゃいけないところを削っちゃったりしてない……!?と、不安になってしまったワタクシでした。
歌舞伎だって芝居ですからね、やっぱりホンがしっかりしてないと、面白さは半減するわけです。
そうなると、ただでさえ注意力散漫な私は、舞台への集中力が一気に低下してくるわけでして……。
そのうちに、「ああ、今ごろ歌舞伎座では『吉野川』が佳境を迎えてるころだなあ……。山城屋さんは今日も熱演してるんだろうなあ……。やっぱりもう一回くらい観たかったなあ……」とか、「今ごろは播磨屋さんが鷹を飛ばしてるんだろうなあ……。天王寺屋さんは、千穐楽が近いのにまだプロンプターついてるのかな……」とか、「齋ちゃんは今日は『がんばるじょー!』って言ったかしら、それとも弁慶の飛び六方の真似だったかしら」とか、博多の空の下から木挽町についつい思いを馳せてしまったのでした。
海人鳰兵衛を演じる山崎屋さん(河原崎権十郎丈)の、よく通る素敵な声が聞こえてきた時は、さすがに魂が博多座に戻ってきましたけれども……(笑)。
市川亀治郎さん演じる麻阿は、初演時のような妙に浮き足だった感じがなくなって、結構いいなと思いました。
でも、でも……。
大河ドラマに出演中でしばらく女形から遠ざかっていたせいでしょうか……、妙に声が低かったんです……。
なんかもう、そのとたんに麻阿がニューハーフに見えてしまって、ちょっと引いてしまいました……。
大河ドラマの武田晴信(信玄)で、かなり低い声を作ってるみたいなので(あれもちょっと声作りすぎな感じで嫌なんですが……)、声帯つぶしちゃってるんじゃないのかしら……と心配になって、舞台に集中するどころじゃなくなってしまいましたよ……。
亀治郎さんの声の件は不可抗力だからしょうがないとしても、脚本の件に関してはやっぱり何とかならないものかと思います。
ただでさえ、普段観る歌舞伎と違って観客の「情」に訴える要素がない芝居なのですから、理屈で攻めるなら綿密にしないと、観ていて心を動かされないばかりか、ややもすると不快になってしまいます。
初演の時、それなりに議論を積み重ねて完成させた脚本なのでしょうから、手を入れるなら慎重にしないと、変なところを切っちゃって取り返しのつかないことになりかねないと思うんですよね……。
7月は続けて歌舞伎座で上演されます。歌舞伎座のほうも1回は観に行く予定ですが……。
おそらく脚本をまた練り直すような時間はないでしょうから、基本的には今回博多座で観たのとおんなじ感じなんだろうなあ……。
そう思うと、ちょっと観に行く気力が萎えるんですが……、もうチケットとっちゃってるから行きますけどね(笑)。
今回、魂だけ木挽町に飛んでいて聞き逃したところもあるかもしれないから、次回は集中して見るようにします(笑)。
あ、これからごらんになる方のために申し上げておきますが、決して、この作品自体がつまらないというわけではないのです。
私は、初演の時とついつい比べてしまったのでこんなふうに感じてしまったのだと思いますが、今回の再演で初めてごらんになる方には、それはそれで十分お楽しみいただけると思います。
■追伸
そうそう、一つとっても楽しいことがありました!
捨助と二役で坊太夫を演じる菊五郎丈が、特別に「博多弁バージョン」の台詞を織りまぜてくださっていたのです。
博多のお客さんたちも大喜びでした。
菊五郎丈の博多弁を聴けただけでも、博多までわざわざ観に行った甲斐が十分にありました。
ご実家で寛がれ、観劇で親孝行をされてこられましたね。
博多座は地下鉄(私鉄?)の出口があったので
横を通り抜けたことがあります。
劇場として充実していると聞いたことがあります。
十二夜公演が発表になった時は、いよいよ初遠征か!
と意気込んでいたのですが…
7月に歌舞伎座でもがかかるので 取りやめ。。。
ちょっと残念でしたー。
個人的には 麻阿のニューハーフが気になります。
そしてやはり松緑さん…
(前回、観劇はしていませんが、歌舞伎チャンネルで観ました)
かなり印象深かったので 残念ですが、それを
踏まえたうえで 楽しみたいと思います!
博多座は、ロビーやトイレの広さ、客席の配置など、いろいろな面で使い勝手がよくて快適でした。
でも、歌舞伎座のように歴史を感じさせる建物の良さも捨てがたいですよね……。
初演時の「十二夜」、さっそく歌舞伎チャンネルで放映されたのですね!
うーーむ、「歌舞チャン」に入ろうかなあ……と本気で考えてしまいますわ……。