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格差階級社会をなくそう

平和な人権が尊重される社会を目指し、マスゴミに替わって不正、腐敗した社会を追求したい。

辺野古訴訟和解は誰にとって都合の良いものか

2016-03-05 17:50:31 | 植草一秀氏の『知られざる真実』

辺野古訴訟和解は誰にとって都合の良いものか




沖縄県名護市辺野古海岸における米軍基地建設問題で国と沖縄県が対立している代執行訴訟で国と県の和解が成立した。


国は訴訟を取り下げて工事を一時中断する。


和解条項の最大のポイントは、


県が今後、辺野古沿岸部での埋め立て承認取り消しに関して新たな訴訟を提起して判決が確定した場合に、


「政府と県がその判決に従う」


とともに、


「その後も互いに協力して誠実に対応する」


ことが盛り込まれた点にある。


この点を踏まえると、今回の和解は、国の主張が押し通される結果を早期にもたらすものになる意味を有すると考えられる。


国と県が訴訟を応酬してゆく場合、問題の最終決着には多大の時間を要する。


さらに、辺野古米軍基地建設の設計変更を行う場合、知事が承認を下さなければ、工事はできない。


和解条項には、


辺野古沿岸部での埋め立て承認取り消しに関して新たな訴訟を提起して判決が確定した場合に、


「政府と県がその判決に従う」


ことを確認してしまっているため、仮に県が訴訟で敗れた場合に、辺野古基地建設を阻止する行動が


「和解に反する」


との批判を招きやすくなることが予想される。

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沖縄県の翁長雄志氏の公約は、


「辺野古に基地を造らせない」


である。


この公約に対する行動の評価は、


「辺野古に基地を造らせない」


公約を守るために、最大の力を注いだのかどうかによることになる。


今回の和解で、工事は一時中断されることになるが、


最終的に辺野古に基地が造られてしまう


のなら、意味はない。


昨年8月から9月にかけて工事が一時中断されたことがあったが、一時中断以上の意味はなかった。


この時期、日本国内で最大の問題になったのは、安保法制=戦争法制だった。


安倍政権は戦争法制強行制定と沖縄問題の同時進行を嫌い、沖縄問題をこの期間だけ鎮静化する方策を講じたものと見られる。


今回は、今年夏に参院選と沖縄県議選があり、この選挙に向けて、基地阻止勢力がさらに勢力を拡大することを阻止するために、やはり、


この期間だけ工事を中断する


方策を講じたものと見える。

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辺野古基地建設阻止を主張してきたメディアは、今回の和解成立をプラスに評価する論説を提示しているが、問題の本質を見落としている。


問題の本質とは、


「辺野古に基地を造らせない」


公約が守られるかどうか。


その一点にある。


国と県が対立し、県知事が


「辺野古に基地を造らせない」


ためにあらゆる手段を、もっとも効果的に活用することが、


「辺野古に基地を造らせない」


結果を実現するためには、最も有効である。


「訴訟を仕切り直しして、その訴訟の判決が示されたら、その判決に従う」


ことを内容とする和解に応じることは、


「辺野古に基地を造らせる」


結果につながる可能性を著しく高める行動であると考えられる。


評価が定まるのは結果が判明してからということになるが、仮に


「辺野古に基地が造られる」


結果が生じる場合には、今回の和解案受け入れも、その重要な原因のひとつになったとの評価を受けることを避けることはできない。









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リテラ > カルチャー > 自伝・エッセイ > 憲法改正宣言の安倍を倉本聰が批判!

2016-03-05 11:36:10 | 杉並からの情報発信

リテラ > カルチャー > 自伝・エッセイ > 憲法改正宣言の安倍を倉本聰が批判!
在任中に憲法改正を宣言した安倍 首相を倉本聰が強烈批判!「平和のために憲
法9条という卑怯を引き受けろ」水井 多賀子

2016.03.04 Litera

http://lite-ra.com/2016/03/post-2031.html

倉本聰『昭和からの遺言』(双葉社)

ついに安倍首相が2日の国会で憲法改 正について「私の在任中に成し遂げたいと
考えている」と表明、今年夏の参院選では「憲法改正」が争点になることが明確
となった。もし夏の参院 選によって改 憲勢力が3分の2を占めれば、いよいよこ
の国は戦争のできる国、人権が無視される国へと恐ろしい一歩を踏み出すことに
なる。

選挙でこの男を勝たせていいのか、この男に日本の命運をかけていいのか──。い
ま、このように 強く訴っているのは、『北の国から』などで知られる脚本家の
倉本聰氏だ。

「自民党が衆院選で圧勝した、一昨年の『一二・一四』を忘れてはいけないと思
います。この日、国 民はデフレ脱却を謳う『アベノミクス』という餌に飛びつ
き、裏にある安保法制や憲法改正に向けた動きを見抜けなかっ た。その結果、
日本人は大事なものをまた失ってしまうのではないでしょうか」(文藝春秋「週
刊文春」2月25日号インタビューより)

倉本氏といえば、安保法制反対を掲げた「戦争をさせない1000人委員会」の呼び
かけ人のひとりであり、昨年には「女性自身」(光文社) のインタビューで
「安倍さんは福島より五輪。冗談じゃない!」と、安倍首相の原発政策を猛烈に
批判。衆院で安保法案が可決された後も、中日新聞のインタ ビューに応じ、安
倍政権 に対してこう問いかけた。

「弾の飛んでくるヒュルヒュルという音や機銃掃射で狙われる音など、皮膚感覚
で体験しないと『戦争』が何かは分からない」
「(安保法案に)賛成するなら、首相も含めて自分が最前線に立つべきだ」

倉本氏の怒りは、昨年末に発売された著書『昭和からの遺言』(双葉社)にも溢
れている。

〈この国は集団的自衛権を認め
 他国の為に斗う気だという
 国のトップがそう云っている
 だが実際に国のトップは
 先頭に立って斗うのだろうか
 そういう覚悟を持っているのだろうか
 自らの家族を戦場に出すのか
 殺し合いの場に出す覚悟があるのか〉

こうした態度を、倉本氏は「卑怯」と表現する。自分は戦場の最前線に立つこと
もなく、人びとに命を投げ打つことを強要する卑怯。そして、原発事故 の収束
よりも東京オリンピックに労働力をつぎ込むという卑怯。そうした「卑怯」さは
日本人全体に共通することだ と倉本氏は述べる。

「原発の核のゴミはどこも受け入れない。沖縄の基地も同じ構造です。同情はし
てもそれをなんとかしようという方向には行かない。戦前生 まれの僕みたいな
者は、日本人がものすごく変わった、と怒りを持っています」(東京新聞1月23
日付)

 その上で、倉本氏は憲法9条も「卑怯」と呼ぶ。

〈戦後この国は戦いから隔離され
 卑怯だ、ずるいと批判を浴びながら
 平和憲法を必死に死守した
 たしかにある意味では
 卑怯かもしれない
 潔ぎ良いとは云えないかもしれない
 しかしそのことが70年の平和を
 この国にもたらしてくれたのだったら
 卑怯な国という世の悪名を
 敢えて受けるのもよいかもしれない〉(前出『昭和からの遺言』より)

卑怯な国と後ろ指を指されても、平和のためにあえて卑怯を引き受ける。そのこ
とが世界で特異に見えても、あの悲惨な戦争の後、この国はそ れが平和 の道だ
と信じ、実際、戦争によってひとりも殺さずにここまできたのだから。……だが、
倉本氏はつづけて〈国家はそれで良い。/しかし国民は/ 個人々々は/ 決して
卑怯であってはならない〉と説く。〈さもないと70年間戦争を避けてきた/卑怯
の哲学が成立しなくなる〉からだ。

〈大きな卑怯の世界の中にいる
 それは仕方ない 威張って認めよう
 だが俺個人は俺個人に対し
 卑怯者になることを
 絶対 許さない〉

原発という物質的豊かさを享受する他方でそれにより苦しめられている人がいる
という事実。米軍 基地のおかげで安全が守られていると喧伝するのに、多発す
る事故には目をつぶってただただ沖縄にリスクを押し付けつづける現実。そうし
た「卑怯」に加担す ることを、倉本氏は許さない、 許せないのだ。──安倍首相
は自らを愛国者だと自負するが、倉本氏のほうがよほどこの国を愛し、未来を案
じているように思える。

だからこそ、選挙によって安倍首相を選んでしまった責任を倉本氏は問う。

「選挙で自民党を選んだ国民にも問題がある」
「選挙の陰に安保法制が隠れていたことに気づかなかったわれわれの責任であ
り、それを伝えなかったマスコミの責任でもある」(前出、中日新聞イン タ
ビューより)

 すでに安倍首相の意向を忖度し、報道圧力によって萎縮しているマスコミには
期待などできない。夏の参院選の結果によって、わたしたちは引 き返せない道
を歩かされるということを、いま一度、もっと強く意識する必要があるだろう。
(水井多賀子)







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米 露がシリアでの停戦に合意したが、その一方で戦争継続を目論むサウジとイ

2016-03-05 11:26:11 | 杉並からの情報発信

米 露がシリアでの停戦に合意したが、その一方で戦争継続を目論むサウジとイ
スラエルが秘密会談

2016.03.03

http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201603030001/

イスラエルの高官が率いる代業団が1月の後半から2月の前半、秘密裏にサウジア
ラビアの首都リアドを訪問し、サルマン・ビン・アブドルアジズ・ア ル・サウ
ド国王をはじめとする王室のメンバーと会談したという。その後にサウジアラビ
アのアデル・アル・ジュベイル外相がハ リド・アル・フマイダン総合情報庁
(GIDまたはGIP)長官を伴ってイスラエルを極秘訪問、シリアやレバノンでの軍
事作戦やイ ランに対する工作などが話し合われたという。話し合いの中でサウ
ジアラビア側はパレスチナでイスラエルが何をしようと気にしないとも口にした
ようだ。

こうした動きの一方で、ロシアとアメリカも接触していた。昨年9月30日にロシ
アが始めた空爆が効果的で、シリアに侵略していたアル・カイ ダ系武装集団 や
そこから派生したダーイッシュ(IS、ISIS、ISILなどとも表記)の戦闘部隊が壊
滅的な打撃を受けただけでなく、トルコからシリアへ 延びていた兵 站線やシリ
アやイラクで盗掘された石油をトルコへ運ぶルートも寸断され、侵略勢力(アメ
リカ/NATO、サウジアラビア/ペルシャ湾岸産油 国、イスラエル など)の予想
を上回るスピードで崩壊していった。ワシントン・ポスト紙でさえ、ア レッポ
を政府軍がおさえたことで戦争自体の決着がついた可能性があると報道している。

当初、アメリカ政府は停戦を実現し、その間に侵略部隊の体勢を立て直そうとし
たようだが、間に合わくなり、国連主導の和平交渉は2月3日に 中断した。ア メ
リカ支配層が国連へ事務次長として送り込んだジェフリー・フェルトマンが体制
転覆工作に深く関わってきた人物だということは本ブログでも指 摘したことが
ある。

侵略勢力としては、自分たちの侵略軍への支援は継続したまま、ロシアの攻撃を
止めさせて戦況を好転させたいところだろう。軍事攻撃で民主化 はできない、
平和はこないという主張はもっともらしく聞こえるが、侵略軍に対する外国勢力
の支援に触れないなら、単なる侵略の応援団にすぎない。

本ブログでは何度も書いているが、アメリカ軍の情報機関DIAでさえ、2012 年8
月に作成された報告書で、 反シリア政府軍の主力はサラフ主義者、ムスリム同
胞団、アル・カイダ系武装集団のAQI(アル・ヌスラと実態は同じだとしてい
る)であり、西 側、ペルシャ 湾岸諸国、そしてトルコの支援を受けているとし
ている。しかも、報告書が作成された当時にDIA局長だったマイケル・フリン中
将はアル・ジャ ジーラに対 し、IS の勢力が拡大したのはオバマ政権が行った
決断によるとしている。また、ウェズリー・クラーク元欧州連合軍最高司令官は
CNNの番 組で、アメリカの友好国と 同盟国がISを作り上げたと語っている。

国連が停戦交渉を中断する一方、2月10日にヘンリー・キッシンジャーがウラジ
ミル・プーチン大統領と会談するためにロシアを訪問、2月22日 にアメリカ政府
とロシア政府はシリアで2月27日から停戦することで合意したと発表した。しか
も、ロシアの要求通り、アル・カイ ダ系武装集団、ダーイッシュ、あるいは国
連がテロリストと認定しているグループに対する攻撃は継続することが認められ
ている。キッシンジャー の動きから考えて、全面核戦争をどう考えるかでアメ
リカ支配層は割れているようだ。

サウジアラビア、イスラエル、さらにトルコやアメリカのネオコンも停戦をつぶ
し、どうにかしてアサド大統領を排除し、傀儡政権を樹立させた がっている。
石油戦略、大イスラエルの実現、オスマン帝国の復活など思惑はいろいろだが、
シリアやイランの現体制を破壊したいという望みは同じだ。

サウジアラビアはトルコへ戦闘機を派遣、自国の北部では大 規模な軍事演習を
実施、アラブ首長国連邦、バーレーン、クウェート、オマーン、カタール、パキ
スタン、マレーシア、エジプト、モロッコ、ヨルダン、スーダン、 そして勿論
ト ルコも参加している。サウジアラビアからは、パキスタンから核兵器を購入
済みだという話も発信された。とにかく軍事的な緊張を高めようとして いる。

サウジアラビアとイスラエルとの同盟関係は昨日今日に始まったことではない。
前のGID長官、バンダル・ビン・スルタンもイスラエルを秘密 裏に何度も訪 問
していた。イランやシリアなど中東情勢について話し合ったと言われているが、
この2カ国にアメリカを加えた「三国同盟」は遅くとも1970 年代の終盤に 始
まっている。

ジミー・カーター政権で大統領補佐官だったズビグネフ・ブレジンスキーの戦略
に基づいてワッハーブ派/サラフ主義者やムスリム同胞団を中心 とする武装集
団が編成され、CIAが戦闘員を訓練、武器や兵器を供給、資金源として麻薬密輸
の仕組みも作り上げられている。(詳しくは拙著『テ ロ帝国アメリカは21世紀
に耐えられない』を)

2007年3月5日付ニューヨーカー誌にシーモア・ハーシュが書いた記事によると、
ア メリカはサウジアラビアやイスラエルと共同でシリア、イラン、そしてレバ
ノンのヒズボラに対する秘密工作を開始していた。その手 先がワッハーブ派/
サラフ主義者やムスリム同胞団だ。

アメリカのファシズム化を一気に進めただけでなく、世界規模で侵略戦争が始ま
る切っ掛けが2001年9月11日の出来事。西側の政府や有力 メディアは封 印して
いるが、この攻撃ではサウジアラビアやイスラエルの関与が疑われ、当然、疑惑
の目はこうした国々と同盟関係にあるネオコンにも向けられ ている。そう した
疑惑を持つ人が増えているひとつの結果が大統領選挙におけるドナルド・トラン
プの善戦だろう。









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