モルガンとゴールドマンの不動産ファンドの損失が明らかになる(2010年4月)
モルガンスタンレーが不動産ファンドで損失(2010年4月14日速報)
WSJが伝えたもの。問題のファンドはmorgan Stanley Real Estate Fund International私募ファンドとして最大の損失で、2007年に集めた初期資金額88億ドルのうち61%54億ドルが損失となる可能性があるとのこと。しかしモルガンは新たなファンド募集を6月にも行っている。
2004年12月 品川三菱ビルを1400億円で買収。その後このビルは品川グランドセントラルタワービルに改称。2010年になってケロッグやマイクロソフトが相次いで日本の本社機能をここに移したことは注目される。
2007年4月 ANA系13ホテルを2813億円で買収 うちローン2250億円(シニア1800 メザニン450)
2010年4月 ANAホテル買収時ローンの返済期限延長交渉・返済期限が2010年4月下旬(返済期限は60日延長されたとの報道があった)重ねてシンガポール政府公社(GIC)が1800-2000億円でホテル買い取り交渉との報道が2010年2-4月にみられた。
GICは2007年に米投資ファンドコロニーキャピタルから福岡のホークスタウンを1000億円で買収、さらに2008年2月にウエスティン東京を770億円で買収している。ウエスティンの売り主はモルガンスタンレーと米不動産のスターウッドが共同して運営する不動産ファンドだとされたFeb.26, 2008 Morgan Stanley Press News。
2010年6月 47億ドルの新たな不動産ファンドの募集終える。3割程度を日本に向けるとも。
2010年7月 米ブラックストーンが米モルガンスタンレー日本拠点の国内不動産ローン1000億円の一括購入で調整中
ゴールドマンサックス 不動産ファンドで損失(2010年4月15日) こちらのファンド名はWhitehall Street Internationalで 18億ドル→3000万ドルになったいうもの。
日本では国内最大の不動産ファンド、ダヴィンチHDが2010年6月上場廃止、その後2010年7月米不動産ファンド傘下入り明らかになる
他方日本ではダヴィンチHDの上場廃止
2009年1月にクリードが会社更生法適用申請
2009年3月にパシフィックHDが会社更生法適用申請
そして
2010年6月にダヴィンチHDが上場廃止
ダヴィンチHD
1998年 金子修氏が創業 目標最終利回り25%
2006年 芝パークビル(東京港 軍艦ビル) 返済期限延長成立するも先行き不透明
2006年までダイエー東京本部 買収価格1430億円(この時点の最大の不動産取引) 自己資金300億円 融資が1100億円
2006年 パシフィックセンチュリープレイス丸の内(東京千代田)をパシフィックG(香港)から約2000億円で取得 2009年9月ローンの借り換えできずデフォルト 2009年12月米系不動産ファンドセキュアードキャピタル(2007年東証一部上場 2009年6月末時点の運用資産6000億円)が1400億円で取得へ
2007年12月末 運用資産規模1兆2000億円
2008年 虎ノ門パストラル(東京港)を森ビルと一緒に総額2300億円で農林年金から取得
2009年夏地価が大幅に下落(2006-2007年の不動産ミニバブルの崩壊)
2009年12月期 110億円の債務超過
2010年6月 上場廃止(大阪H)
2010年7月 米大手投資ファンドフォートレスインベストメントG(野村HDが15%出資) BNPパリバからダヴィンチ向け貸出債権、新株予約権を取得。過半数の議決権行使できる立場を確保。
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