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from android to clone

2015-11-22 07:27:39 | Cinema Reviews

 こういう知識は僕らの子供時代には男の子が好きな知識だったけれど。今の子供たちも好きなのだろうか。
 アンドロイドandroidというのは人間に極めて近く作られたロボット。米映画「Terminator」(1984)(1991)(2003)ではアンドロイドであるTerminatorが登場する。記録的ヒットとなった第1作ではコンピュータが支配する未来から送り込まれたTerminatorが人類に終止符を打とうとする。後に「タイタニック」を監督するジェームズ・キャメロンの監督としての出世作。Terminatorを演じたArnold Schwarzenegger(1947-)にとっても役者としての評価を高めた作品の一つとなった。第2作以降ではTerminatorは一転して善役となる。第2作での彼の決め台詞「I'll be back」は有名。第3作を取ったあと2003年夏の選挙でシュワルツネッガーはカリフォルニア州知事に当選し、10月同知事に就任した。オーストリアの寒村の出身でボデイビルダーから出発して成功をつかんだ。
なお人間の体の一部を機械に置き換えたものがサイボーグである。「Robocop」(1988)(1990)(1994)という人気シリーズは、サイボーグとして再生された警官が犯罪撲滅に活躍するお話。シリーズの1と2で主演したのはPeter Weller(1947-)という俳優である。テレビドラマを中心に活動している俳優であるため日本ではあまり知られていないがアメリカではよく知られている。
 ところで人型ロボットについて、Artficial Intelligence:AI(2001)やi robot(2004)は、感情を持つロボットを否定的で気持ちの悪い存在として描いている。これに対して相対的な問題に過ぎないが、日本では鉄腕アトムにせよエイトマンにせよ(例が古すぎるか・・ではドラえもん1969-とかDr.スランプ アラレちゃん1980-とか)、どちらかといえば肯定的な描写が多いのではないか。Terminatorやi robotのように機械なり情報システムなりが、人間に徹底して対抗してくる構図というのも日本ではあまり見ない脚本であり、私たち日本人はそれほど将来の文明に悲観的でないのかもしれない。科学文明観の違いというと大げさだろうか。
なおi robotの原作(1983)を書いたのは少年少女向け科学小説を多作したIssac Asimov(1920-1992).Asimovは子供のときに両親に連れられてアメリカに移住したロシア系ユダヤ人である。コロンビア大学で化学で学位を得て、ボストン大学で教壇に立ったAsimovは海軍に所属してビキニ環礁での水爆実験(1946)に立ち会ったことがある。i robotの世界を治めようとするコンピュタ-の名称がVikiなのはおそらくVikiniとかけているのだろう。
一般に突然変異体のことをミュータントと呼ぶ。ここから突然変異的に超人的な能力を獲得したミュータントという考え方が生じた。2000年に始まる「Xmen」のシリーズ映画がそこで始まる(配給フォックス)。
 またクローンというのは「母」体組織と生物学的に全く同一のものを意味した。人間についてもクローンcloneを作れるということはしばしば問題になっている
 ヒーロー映画とは異なるタイプの映画だが、「The Island」(2005)という映画は、人間のクローンを管理する施設での出来事を描いて話題を呼んだ。クローンを題材にした映画はこのほかにも近年多い。最初は「The 6th day」(2000)だったろうか。ということはミュータントと前後する。人と極めて外観は似ていて、しかし人とは違う。従って「気持ちの悪い存在」。ミュータントでは特殊な能力を問題にする点があったが、クローンになるともとの人間の全くの複製になる。クローン技術を人間に適用する問題を念頭にそれを主人公として描く。そうした流れがある。
 なおクローン技術は受精後発生初期の細胞を使うものと、成体の細胞を使うものに大別される。前者は羊(イギリス、1986)、牛(アメリカ、1987)、猿(アメリカ、1996)と進み、後者も羊(イギリス、1996)、マウス(アメリカ、1997)、牛(日本、1998)と実験の成功が伝えられている。このようなクローン技術は、食料の安定供給のほか、実験用動物を生産したり、ヒトへの移植用臓器への確保に役立つとされている。しかし安全性や倫理的問題への深刻な批判があり、とくにヒトへの応用については多くの批判がある。1990年代に先進各国では国内でクローン技術をヒトに応用することを禁止する命令や通達を出しているが、内密にヒトへの応用が進められている可能性は否定できない。
クローン技術は、実用的な段階に入っているだけに、最近では安全性や倫理性に加えて必要性の議論もある。  
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original ed.in April 9, 2008
reupload in Nov.22, 2015
休憩・幕間の楽しみ


旭化成建材によるデータ偽装問題

2015-11-02 21:51:29 | Area Studies

三井不動産グループが販売した大型マンションで不祥事。2007年12月に完成。4棟705戸。そのうち1棟:西棟が傾いたこと(2014年11月:施工から7年後の発覚に疑問の声がある)から結果的に判明。杭が支持層に届いていなかった。くい打ちの抵抗値の変化を示すデータで偽装(9月段階:473本の杭のうち計38本のデータで虚偽 2015年10月16日までに判明、地盤データ偽装の38本にはセメント量の偽装13本含む データの不備は70本 そのうち打ち込みが足らないのは8本など)。また杭の先端と地盤を固定するためのセメント量のデータでも改ざん。この問題を巡っては関連する各社の責任が問われている。やがて見えてきたのは、くい打ち工事がずさんで、適当のおこなれていること。でたらめな工事をして、報告書だけつじつまを合わせていることが見えてきた。
販売 三井不動産レジデンシャル 瑕疵のある不動産を売却した責任 販売時の説明(杭が支持層にまで届いているなど)に虚偽があった可能性 同社物件のブランド価値、信頼性は低下
元請け 三井住友建設:事前の掘削調査が十分でなかった可能性(十分な調査をせずに下請けにくい打ちを指示して丸投げした責任 その後でてきたのは建設現場にあった前の建物が18mの杭だったのに三井住友建設が14mの杭を指示。その責任を旭化成建材に押し付けたという話。三井住友建設がすべての責任が自身にあるのに下請けに責任を転嫁している疑いだ。) なお旭化成建材を監督管理しなかった責任を認めて三井住友建設の関係者はその場にいなかったという筋書きを公表している(10月21日) 丸投げの実態 専任技術者が配置されていない実態を知りながら放置していたとして業務改善命令(2016年1月13日)
一次下請け 日立ハイテクノロジーズ:工程の進捗 安全の管理を請け負ったとされるが 建設業と無関係に見える同社の存在は外部からみると不要に思える。このようなどうでもよいように見える存在を三井住友建設はなぜ必要としたのだろうか。ぜひ説明が欲しいところだ。同社の存在が三井住友建設による直接の工程管理の障害になった可能性もある。旭化成建材に業務を丸投げした責任 旭化成建材を監督管理しなかった責任 → 建築業法で禁止されている「丸投げ」を行っていた(2016年1月13日)。なぜ技術的知見もないことで工事を請け負う役割を負うのかは不透明だとしかいいようがない。
二次下請け 旭化成建材 計38本について虚偽データするなど ずさんな くい打ち工事をした直接の責任
なお既成杭に問題があるとの指摘がみられます。それによると既成杭では工場で杭を成型してくるため、杭の長さが短かった場合、現場で調整がきかない上に騒音も大きい。しかし工期が短くて済むので歓迎される面があるというのです。場所打ち杭というのはその場で打ってコンクリで流し込む工法で、長さの調整もしやすく騒音も小さい。ただし工期は長い。旭化成建材の問題は、既成杭だから生まれた問題だというのです。
2015年10月6日 横浜市が旭化成建材に聞き取り調査。
2015年10月14日 国土交通省から調査の指示があったことを受けて  社内で調査委員会発足。
10月22日 旭化成建材が国土交通省(手抜き工事など建設業違反の可能性)に対して3040棟の概要を報告
10月27日 三井不動産レジデンシャル 住民に補償案を提示 買取り案 業界の推測では200億円以上
11月2日 3040のうち300軒前後にデータ改ざんがあった。まt該当経験者の関与は41件。データ改ざんは19件という。
マンション完成前の青田売りが背景とも 不動産会社側は引き渡し時期がきまるため、工期厳守が必要になる。
三井不動産レジデンシャルに対して瑕疵担保責任追及が成立 旭化成建材に対しては成立しない

 建築業界では東洋ゴムの免振ゴム問題(2015年3月)に続き問題が表面化した形。同社では、非主力の非タイヤ事業で繰り返し法令違反が起きている。断熱パネルの耐火性能偽装発覚(2007年11月)。米国の価格カルテル事件で約120億円の罰金(2013年)。免振ゴムの性能改ざんを公表(2015年3月) 国の性能基準を満たしていない免振ゴムが全国55棟で使用と国土交通省が公表。その後 性能が判定できない免振ゴムの使用が99棟で確認された。問題は2013年夏の子会社からの報告でがあがり、14年5月に信木社長ほか幹部に届いたはずなのに公表が遅れうえに、9月には出荷継続の判断をしたとされる(山本代表取締役)。社外取締役などが主導して内部出身経営陣全員の刷新を決める(2015年6月)がその後も防振ゴムでの偽装を公表(2015年10月:なお8月時点では問題はないとしていた 防振ゴムについては10月末 12月と2度にわたり数値を修正)など企業ブランドを毀損する事態が続いた。2008年に品質保証部の人員を減らしたことから、偽装が始まったとの指摘がある。なお免震ゴムの場合、建物の地下にあるため、交換は容易ではないようだ。2015年11月に経営陣が入れ替わり新しい経営体制に移行したが、問題が繰り返されたことから同社にはこうした法令に順守に極めて甘い感覚が根付いているように見える。

共通しているのは、トップではなく、末端の責任者(旭化成建材さらに工事期間中だけの下請けからの派遣人材に依存)もに、問題を放置する意識がみられること(支持層に届いているからデータを流用しても問題はないとの発想からデータを軽視 経験優先 零細な下請けは工程厳守の圧力のなかで改ざんに走りがちとされる)。これは定められている基準を無視しても大きな問題ではないということが、こうした社員の間に行き渡て散ることを推測させる。建築確認後、工期を決めて販売する青田売りに問題があるとの指摘がある一方、データの管理の厳重化とともに標準工期を守らせることが必要との指摘がある。鹿島では多重下請けを見直す動きもある。大手が下請けヲグループ会社化するというもの。・・・品質管理に責任を持つ体質を構築。

他方で同時期に問題になった東芝の不正経理では、経営トップが自ら犯罪に突き進んだ。