ダマスカス留学生有志による情報ブログ

ダマスカス留学生有志とそのOBがアラビア語やイスラームについての情報をお送りします。

シリアから日本へ荷物を送る

2010年03月27日 | アラビア語留学情報


質問① シリアから日本へ、書籍やお土産などの荷物を送る際には、どういう方法がありますか?

回答:シリアから日本へ送る際には、送る物の重さによって、値段や方法が変わってきます。



方法①郵便局から送る
2キロ以内の軽い物:1キロまで 525リラ
               (それ以降2キロまでは、100グラムにつき、100リラプラス)
2キロを超え、30キロ以内の物:1キロにつき 1110リラ(例:20キロ=8045リラ 30キロ=11695リラ)

30キロを超える物を送りたい場合も、一つの荷物につき30キロ以内という制限があるので、30キロの箱を何箱かにして送ることになります。
送るときに使うダンボール箱は、郵便局内でも売っていますが、近所の雑貨屋さんなどでもらったダンボール箱でも十分です。ただ、外側に字や模様が書いてある箱は、郵便局では一切受け付けないので、ダンボールの裏表を反対にして、内側の何も書いていない方を外側にして組み立て直して使います。



方法②カーゴ(貨物)で送る

重いものを送るときには、郵便局から送るよりもかなり割安になります。
詳しい価格は、各航空会社によりますので、直接、航空会社のオフィスへ行き、問い合わせてみましょう。



ダマスカス市内でのカーゴ申し込みから、日本での受け取り手順エティハド航空の場合

注意:私の使ったエティハド航空の場合、カーゴを利用できるのは、エティハド航空のチケットを持っている方のみになります。エジプト航空など他の航空会社では、フライトを利用せずに、荷物だけ送ることも可能です。



自分の乗るフライトの一週間ほど前に、ダマスカス市内にあるエティハド航空のオフィス(日本大使館と同じ通り沿いにあります。日本大使館からアサド橋と反対方向へ徒歩5分くらい、右手に建物があります)で、カーゴの申し込みをする。
カーゴ担当者に、だいたいの荷物の重さと、自分のフライトの日付を言うと、荷物搬送手順の説明をしてくれて、おおよその金額を出してくれる。
フライトの24時間前までに空港に荷物が届いていなければならないため、それまでに、荷物をカーゴに乗せるための書類などを、担当者が準備する必要があるため、自宅に荷物を引き取りに来るのは、遅くともフライトの前日の朝までになる。

私の場合、フライトの前日がシリアの祝日に当たるため、念のためフライトの2日前の朝に荷物を自宅まで、引き取りに来てもらうことになる。
その時点での、荷物の予想は、150キロくらい、見積もり金額は、出国のための書類作成、荷物引取り、空港への配送、シリアから日本の空港までの輸送を含めて、全部で450ドル。
この重さの荷物を郵便局から送ると、約3倍の値段になるので、カーゴはかなりお徳。
カーゴ担当者から、送る荷物に含まれる書籍名を、アラビア語でリストにしておくように言われる。

フライトの2日前にオフィスに出向き、再度手続きを確認。その日の午前中に家に荷物を取りに来てもらい、配送の方が、約30キロの段ボール箱6箱を、ビニール製の紐で編んだ、しっかりした袋に入れてくださり、日本の送り先住所を袋の上に書いて、すべての荷物を引き渡し、事前に用意しておいた荷物に含まれる書籍リストと、パスポートのコピーを、荷物を取りに来てくれた配送の方に渡す。

フライトの前日にオフィスに行き、実際の荷物の重さを聞き、かかった料金を支払う。
実際の荷物は、見積もりよりも重く、176キロで、500ドル。(リラでもOK)。
担当者の方が、とても親切で、学生割引をしてくださり、安くなった。
日本到着時の連絡先の電話番号を聞かれ、書類に記入してもらう。
領収書と、その書類の控えを一枚もらう。

フライト当日は、普通に飛行機に乗り、飛行機の中で、日本に着く直前に配布される、「携帯品・別送品申告書」というのを必ず、2枚もらって(普通は一枚しかくれないので、「別送品(Unaccompanied Baggage)があるので、2枚ください!!」と言って、2枚ゲットする )、2枚とも記入し、到着後は、入国審査の後の、税関で、2枚とも提出し、スタンプを押してもらって、一枚返してもらう。これが、すごく重要!

帰国後は、家に帰って、空港から別送品到着の連絡を待つ。

数日後、別送品到着連絡が電話で入る。
連絡を受けてから、2日以上過ぎると、保管料が余分にかかるので、すぐに翌日、空港へ引き取りに行く。
連絡をくださった方が、荷物受け取りの手続きを詳しく説明してくださり、手順や地図をファックスで送ってくださる。さすが、日本!
(荷物を自分で受け取りに行けない場合は、その時点で、「着払いにして送ってください」とお願いする事もできる。その場合は、引取りの通関手続きと送料の両方で、送り先が同じ県内であっても、150キロで5万円ほどかかるそう。)

空港と言っても、荷物が保管してあるのは、旅客の建物から少し離れた貨物地区、そこへ荷物を取りに行く。
貨物地区に着いたら、荷物を保管してくれている全日空のエリアに行き、入国後にスタンプを押してもらった、別送品申告書とパスポートのコピーとシリアでもらったカーゴの控えの書類を出して、書類に必要事項を記入すると、隣の建物、通関へ行くように言われる。

通関では、2階で、荷物の内容物を尋ねられ、別送品申告書を提出し、シリアで提出した書籍リストを見せると、中身チェックもなく、1分で輸入通関終了。

全日空の建物に戻り、保管料約1700円を支払い、自分の荷物を出してもらい、段ボール箱6箱を車に積み込み、帰宅。荷物受け取りにかかった、全所要時間約1時間弱。



この情報は、2010年3月現在のものです。シリアの郵便料金などは、よく変更になるので、実際の料金は、直接、郵便局へお問い合わせください。


 

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