冷やして食べるクリームパン

数年前から売り出されている冷たく冷やして食べるクリームパン。
有名な八天堂の他にコンビニでも売り出されているようですが、暑い夏に向けて、自分でも挑戦してみることにしました。
もちろんそう簡単には出来上がらないことはわかっていますが、一応自分の中で目標としている冷やしパンのイメージは・・・。
焼きを甘くして柔らかい食感を出すのではなく、しっかりと焼き上げて、あくまでもパンであること。
冷蔵することで生地はある程度締っても、パサつかないこと。
中のクリームは生クリームを加えたもので、切って挟むのではなく、後入れでパンの中心部に入れること。
そしてやはり、生地は出来る限りソフトであること。
う～～ん、目標が高すぎて、始める前から無理そうな・・・・。
でも、気を取り直してダメモトの第一作目です。

冷やして柔らかいの秘密のひとつは、保水性を高めたりデンプンの老化を抑制するなどの効果を持つ、「トレハロース」。
私は白神こだま酵母の講習を受けた時に初めてその存在を知ったのですが、トレハロースは天然の糖質だそうです。
酵母が白神山地の過酷な環境に抗する為に大量のトレハロースを生み出して自らを守っており、そのお蔭で甘いパンが焼き上がったり、しっとりした食感を保持することが出来るということでした。
自然界からほんのわずかしか取り出すことが出来なかった高価なトレハロースですが、最近ではでんぷんから取り出す技術が発見されたそうで、私たちも気軽に使えるようになりました。
トレハロースを10%加える他にも、いろいろと考えて出来るだけ柔らかく！をめざしてみました。


とりあえず形は丸め直しただけのシンプルな丸パン。

　　　　　　　　　　
フィリングは生クリームをほぼ同量加えた抹茶のカスタードクリームです。


トレハロースのお蔭か2日目でもパサつきはありませんでしたが、生地はやはり締ってしまいましたね～。

それと思いがけず難しかったのが、シューの口金を底から差し込んでクリームを注入することでした。
クリームが傷まないようにパン生地が冷めてから注入すると、なかなか大量に絞り込むことが出来ませんでした。
ここは成型などでもう少し工夫しなければいけないようです。
目標には全く近づけなかった一作目ですが、作りながら思いついたこともあるので、また改良していきたいと思っています。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


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