ミカエル館長の蔵出し見歩録

世界のかえる博物館館長が、見て歩き録ったここでしか見られないのもある”かえる(@..@)”たちの日記です。●~ ●~

ゴライアスガエル

2008-02-21 23:28:04 | 生体
今日、水族館フリーくさんとどうぶつのおうちさんがやってきて『ゴライアスガエル』ですごいヒットしたと喜んでおられたのでちょっと記事にしてみることにした。

ずっと昔、実際、今水族館で飼われている個体より数段大きい個体を飼育していたことがある。これは、内山りゅう氏撮影の『爬虫類・両生類200種図鑑』や『同800種図鑑』でも記載しているがまさに化け物カエルだった。日本で初めてこれだけの個体を飼育していたわけだが残念ながら展示ができるスペースが確保できなかった。でもなんとか自分で食べるまで飼育したが担当を離れてからどうなったかは聞いていない

それよりでかいかえるの化石が見つかったといわれているがハッキリ言ってこの個体はそれに匹敵するくらいの個体だと今でも思っている

神事

2008-02-21 23:04:42 | イベント
昨日は、奈良県吉野の浄見原神社(きよみいはらじんじゃ)での国栖奏(くずそう)やった。

一夜酒、腹赤の魚(うぐい)、栗、根ゼリ、アカガエルが供えられ『エンエー』と歌いながら舞うんです。と、それを見に行ったわけではないんです。もちろん『アカガエル』です。以前は、ちゃんと『何かえる』か見ることができたんですが、この2~3年、細かい目のザルで逃げないようにかぶせてあるので確認がしにくく見に来た人は『ダルマガエルや』なんて好き勝手言うてましたね

実際、誰もが『アカガエル』としか見てなかったけど、みんなが帰ったあと無理言って見せてもらうと大きさ、腹部の模様、背測線をみるとどうもヤマアカガエルではないかと考えられる。

さて、 碓井 益雄氏の『蛙 (ものと人間の文化史)』でも紹介されているが関西地方特にこの地方では『蛙(毛彌)もみ』が貴重なタンパク源としていた時代に大事な人へのもてなしに出し、蛙がないと美味くないところから毛彌がない→『もむない』と表現されたと言われている。最近ではあまり使われない方言になってしまったが、幼少のころ大阪でも不味い事を『もむない』と使っていたし白身で鳥のささ身より美味いのは確かである