猫を捨てる奴は捨てられろ

猫とプログレとオーディオとベスパのブログです。

黒モグラ基板でメインアンプ製作

2014年08月16日 00時00分00秒 | オーディオ
D-45を売っぱらってしまったので、代わりのアンプを黒モグラ基板で作ることにしました。


できました。





シャーシを仕立てるのがとにかく面倒なので、不動品のローランドの音源モジュールD-110のシャーシを使うことにしました。



D-110はプリセット音が山下達郎の「さよなら夏の日」等で使われた名器なのですが、動かないなら仕方ありません。



電源スイッチ基板とディスプレイ部以外は全て引きずり出して、MIDI端子の穴にスピーカー端子とRCA端子を取り付け、基板を2枚ねじ止めしました。
配線材は全てビンテージワイヤーです。







80Hz以下がほとんど出ないAxiom80の低音を補う目的で、ローパスフィルターを入力に入れました。
ゲインを下げるために入れる固定抵抗のついでにコンデンサを追加しました。



音声信号は抵抗は通りますがコンデンサは通らないので音の劣化は気にしなくてよいと思います。
コンデンサと抵抗の値はオシロの波形を見ながら聴感で決めました。
150Hzより上の周波数に盛り上がりができるとAxiom80の一番の美味しさである異常な音抜けが損なわれることが分かったので、それより上の周波数に影響が出ないようカットオフ周波数はずいぶん低くなってしまいました。
正直なところ、そもそもの黒モグラの低音の描写能力が物凄いので、このフィルターがどの程度効いているのかよく分かりません。



さて音質ですが、
デジタルアンプって凄いなというのが最初の感想です。
分解能、特に低音の描写は凄いです。
この低音の分解能をアナログアンプで再現できるのか甚だ疑問です。
こういった低音を求めて挫折した先人が大勢いたと思います。
その人たちが辿り着けなかった音がこんなに簡単に得られることに驚きました。

しかし、作り立ては少しキンキンした平面的な音で、エージングもいつまでたっても進んでる感じがせず、いい加減聴いていて疲れるので失敗かなと思いました。
アナログアンプに戻そうかとも思いましたが先立つものも必要なので、とりあえず電源ケーブルを交換することにしました。
D110の電源ケーブルをそのまま使っていたのを、部品箱に転がっていた1m100円くらいのキャブタイヤケーブルの切れ端と70円の電源プラグで作った電源ケーブルに交換しました。
これが大当たりで、キンキンした音は取れ、更にエージングが進むに連れて音に立体感が出てきました。
デジタルアンプは電源ケーブルの質に敏感なのかもしれません。
小金を貯めてもう少し良いケーブルとプラグに替えたいと思います。
コメント
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