猫を捨てる奴は捨てられろ

猫とプログレとオーディオとベスパのブログです。

D-45の改造 3

2009年01月15日 21時00分00秒 | オーディオ
D-45はボリュームが左右独立しているせいで部屋の掃除の時、掃除機が当るたび音量バランスが狂ってしまうので、
どうせ音量は固定で使っているのだから固定抵抗で置き換え、ボリュームは殺してしまう事にしました。
このボリュームも他の部品と同じく左右でバラついており、品質も高くなさそうなので、
ついでに音質向上も期待できます。

本題に入る前に、この改造ネタも第3回なので、これまでの改造のおさらいをしておきます。


その1.全ての半田付けのやり直し
D-45を買ってびっくり、荒れたカサカサな音で使い物になりませんでした。
全ての半田付けをビンテージ半田でやり直しました。
半田吸取り機はこのために買ったようなものです。
荒れたカサカサな音ではなくなりました。


その2.オペアンプ、電解コンデンサ交換
部品交換の手始めに、まずは基板上のオペアンプと電解コンデンサを交換しました。
オペアンプは、クアッドタイプのMC33079Rが載っていた所にBrownDogのデュアル×2→クアッドアダプタをかまし、
初段にOP275、次段にAD8620を載せました。
電解コンデンサは、基板上の4個の紺色のELNAをニチコンのMUSE-KZに交換しました。
音質は変わりましたが大して良くなりませんでした。
回路はこんな感じです。



その3.カップリングコンデンサ、ダイオード交換
オペアンプの初段と次段の間に入っていたカップリングの両極性電解22uF/50V(勉強不足のためメーカーがわかりません)を
Vishayのメタライズドポリエステルフィルムコンデンサ MKT1813 10uF/100Vに交換しました。
基板上のダイオード4個を、ショットキーバリアダイオード ERC84-009に交換しました。
足枷が取れたような生き生きとした音になった反面、情報量が増えたため元から使われている部品の粗が目立つようになり、
荒れた音が復活しました。


その4.初段オペアンプ及び反固定抵抗をスルー&抵抗全取っ替え
アンバランス接続でしか使用していないため、ホット側の入力に直列に入っている反固定抵抗とバランス信号合成用の
初段のオペアンプをスルーしました。
回路はこんな感じです。


家庭での使用には不要と思われるのと、配線の関係で、ヒューズ抵抗も外しています。
あと、目立つようになった部品の粗を解消するため、
基板上の抵抗を全て交換しましたが、これは正気じゃないのであまりお薦めしません。

音はベールが更に取れ、表現力が上がりました。
荒れた感じも無くなりました。



さて、今回の改造ですが、
回路はこんな感じです。


手順は、
フロントパネルの音量ボリュームが繋がるコネクタを根こそぎ外します。
コネクタの足が太いので私の半田吸取り機ではうまく外れませんでした。
3本の足に半田を盛って熱し、反対側から引っ張る方が良いかもしれません。
1番の足が入力側、
2番がオペアンプに向かう側、
3番がアースです。
1番から2番に20kΩ、2番から3番に2.2kΩを突っ込みます。
この抵抗値は元々付いていたボリュームの目盛り-40の位置の抵抗値に近いです。
2番の穴には抵抗が2本刺さることになりますが、穴に付いた半田をよく除去しておけば、なんとか無理矢理刺さります。
こんな感じになります。



使った抵抗はいつも通りDaleのRN-60です。


これで掃除機がボリュームにガンガン当っても、音量バランスを気にしなくてよくなりました。


さて音ですが、
一番最初にこれをやっておくべきだったと思うくらい良くなりました。
当初の目的のついででしかなかったのに、劇的な変化です。
音の鮮度と解像度が大幅に上がりました。
細かい演奏の表現がより分かるようになりました。

この変化はD-45の一連の改造の中で一番驚きました。
抵抗はエージングに時間がかかるので、取付けたばかりでの音の評価はあまりあてにならないのですが
(実際低音が出ていません)、そんなことと関係なく良くなっています。
カップリングコンデンサと同じく、元々のボリュームにも、どうしようもない部品が使われていたようです。

猫にはかわいそうですが、一日中Toolの「10,000DAYS」を掛けっぱなしにしていたら、ずいぶん低音が出るように
なりました。
重心が低く解像度が高いラウドな音楽なら何でも良かったのですが、うちにはこれしかありませんでした。


これまでの改造の中では一番お金が掛からずに、一番効果が高いので、プリアンプを使用している方には是非
お薦めします。
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できものロボ

2009年01月15日 19時45分00秒 | その他





リンククラブ・プライベート・プランで作ったホームページに2年間これだけを置いていました。
結局全然使いませんでした。

「えもいわれぬものをだす」ではなく「えもいえぬものをだす」が正しいです。
コメント (4)
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