梅雨の中休みに太陽面撮影。
EOS60Da+EF70-300mm F4-5.6ISⅡUSM(@300mm)+ND10000太陽撮影用フィルター(コレ無しでは危険!)
1週間前に左端に見えていた黒点群が自転で右端近くまで移動してきました。
その他にも小さな黒点が点在していて、若干賑やかな雰囲気になってます。
梅雨の中休みに太陽面撮影。
EOS60Da+EF70-300mm F4-5.6ISⅡUSM(@300mm)+ND10000太陽撮影用フィルター(コレ無しでは危険!)
1週間前に左端に見えていた黒点群が自転で右端近くまで移動してきました。
その他にも小さな黒点が点在していて、若干賑やかな雰囲気になってます。
6日ぶりに朝撮りできました。
富士山アメダスの気温をチェックすると、18日の朝7時から今朝7時までずーっとプラスになってます。
さすがに雪解けが進んで、農鳥が見えていた所の残雪はほとんど見えなくなりました。
3週間ぶりに太陽面を撮影。
EOS60Da+EF70-300mm F4-5.6ISⅡUSM(@300mm)+ND10000太陽撮影用フィルター(コレ無しでは危険!)
左端に小さな黒点群が確認できます。前回の撮影時と比べると寂しくなってしまいました。
1か月ほど前に電波望遠鏡で銀河系中心部にあるブラックホールの姿を捉えたというニュースがありました。
ブラックホール自体は光るわけではないので、その周辺にあるガスなどが発する光が強い重力で曲げられて
できた「光子リング」を捉えたもので、「ブラックホールシャドウ」と呼ばれるイメージなのでした。
以前からその位置には「いて座A*」という電波源があることが知られていて、その実体がブラックホール
であることが確実視されていたそうです。
その銀河系中心部を普通のカメラレンズで撮影したのがコレです。
2015年4月 八千穂高原にて撮影した画像をトリミング
大雑把な写野はこんな感じ。
AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション
いて座A*は写野のほぼ真ん中に入っていることになるんですが、天の川の一際明るい部分からは
西にズレていて、むしろ黒っぽいエリアに位置しているんです。その部分は星が少ないわけではなくて、
濃い星間物質が遠くの星たちの光を遮って、暗く見えているに過ぎません。
実は先月、さらにクローズアップした画像を撮ったのでした。
キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,ASTRO LPR Type2フィルター,1.6倍クロップ,
総露出時間48分(4分×12コマ,加算コンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド(ステラショット2使用),トリミングあり
いて座A*は写野内の右端寄りのエリアにあるんですが、その辺りは暗く沈んだ地味なイメージで、
銀河系中心部とは思えないほど華やかさに欠ける天域でした。
いて座A*は電波の帯域では明るいんでしょうけど、可視光域では目立った天体が写るようなことはなく、
またつまらぬものを撮ってしまったって感じです。
なお。撮影したのはこんなエリアです。
AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション
ちなみに、茶色の線は銀河座標系における緯度・経度線であり、その原点がいて座A*と一致していました。
当たり前と言えば当たり前のことか・・・
6時半頃、10分程度の短い時間だけ雲の隙間から見えていたところを逃さず撮影。
一日中雨が降り、気温が低くて寒かった昨日、関東甲信地方の梅雨入りが発表されました。
氷点下だった富士山頂付近では雪が降ったらしく、山肌が見えていたところが薄ら白くなりました。
6月に入って雪化粧するとはねぇ。この時期の積雪記録は過去にもありますけど、ちょっと驚きました。
5月最後の☆撮り遠征における釣果の続きです。
2番目のターゲットはこの天体でした。
【球状星団 M53&NGC5053】
キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,ASTRO LPR Type2フィルター,1.6倍クロップ,
総露出時間30分(3分×10コマ,加算コンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド(ステラショット2使用),トリミングあり
銀河撮りにも少し飽きてきたので、かみのけ座にある2つの球状星団が並んだエリアを狙ってみました。
右上側の明るい方がM53、左下側の暗い方がNGC5053になります。M53は光度7.8等と明るいので、
口径3~4cmの小型双眼鏡でも存在が確認できます。望遠鏡で星が分解して見えるのは口径10cm程度からで、
口径20cm以上の望遠鏡にて高倍率で観察すると、粒状の星々が立体感を伴って見えてきます。
一方、NGC5053は光度約10等で、眼視では望遠鏡を使ってもよく見えず、あまり面白い対象ではありません。
上の写真のとおり、両者で明るさに大差があるのはもちろん、星の密集度がかなり違うのが分かります。
ちなみに、球状星団は「集中度」によって12段階(Ⅰ~Ⅻ)に分類されますが、M53はⅤ(密な方から5番目)、
NGC5053はⅪ(疎らな方から2番目)となっています。視直径がほぼ同等で、これほど集中度の異なる球状星団
が並んでいる天域は珍しいと思うんですけど、注目度は高くなく、ちょっと地味な被写体ではあります。
5月最後の週末は新月間近ということで、好天が期待できそうな新潟南部へ☆撮り遠征しました。
天気は上々でしたが、少し霞んだ感じでヌケの悪い夜空でした。
で、最初に撮ったのはコレです。
【ひまわり銀河 M63】
キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,ASTRO LPR Type2フィルター,1.6倍クロップ,
総露出時間48分(4分×12コマ,加算コンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド(ステラショット2使用),トリミングあり
りょうけん座にある銀河です。斜めから眺めた恰好の渦巻銀河で、愛称のとおり形態が向日葵の花に
似ています。光度は8.6等と比較的明るいため、口径5cmの双眼鏡で存在が分かります。
銀河腕を眼視でしっかり確認するには口径30cm以上の望遠鏡が欲しいところです。
写真では銀河腕に点々と恒星雲が連なった姿が捉えられ、1000mm超の長焦点鏡ならピンク色のHⅡ領域が
点在する様子も描出できるようです。輝度が高い天体なので、惑星撮影に使っている長焦点の望遠鏡で
狙ってみたいんですけどね、もうすぐ梅雨入りということで、来年以降になるでしょう。
【Sh2-54】
赤経:18h17m53s 赤緯:-11゚43' 48"
星座:へび座
視直径:140'
他カタログNo.:Gum85(高輝度部のみ)
ニックネーム:鳥の巣星雲(Egg & nest nebula)
南中日時(@東京):5月8日03時,6月23日00時,8月7日21時 ※あくまで目安です。
撮影日時:2022/05/07 02:23
撮影地:新潟県十日町市
撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC(F2.8),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
撮影条件:ISO1600,露出4分×12コマ
画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
メモ:へび座(尾部)の南東部にある淡い輝線星雲です。半円形の器のような形態の中に小さな卵
形の高輝度部があることから「鳥の巣星雲」の呼称があります。南西側に先細ったコーン
状の広がりがあるため、逆さまのタニシもしくはつぶ貝のようにも見えます。データ上の
視直径は満月の5倍近くもあり、すぐ南にあるイーグル星雲(IC4703=Sh2-49)の約1.5倍の
サイズに相当します。淡いHⅡ領域であるため望遠鏡を使って観望しても天の川の糠星が
見えるだけで、眼視で星雲を確認するのは困難です。
星図:
AstroArts社ステラナビゲータにて作成