7月中旬から1か月ほど活動する「みずがめ座δ南流星群」が7/30の宵から7/31の明け方に
活動ピークを迎えるということで狙ってみました。場所は前夜と同様、伊豆・稲取です。
まずはコンデジで撮ったタイムラプス動画がこちら。
破線状で移動していく光跡は飛行機ですが、毎度のことながら多くて、飛行機群撮影みたいになってます。
瞬間的に現れてすぐ消えるようなイメージで捉えられているのが流星で、10個以上写ってるんですけど、
明るいものがほとんど無くて、確認は難しい感じです。
その中でも比較的写りの良い流星2つをフレーム合成し、トリミングしたのがコレです。
右上方の最も明るく写っているのは木星、左下方の比較的明るい星は火星です。
その火星の下に捉えられた流星は光度変化を示しており、同時期に活動している「やぎ座α流星群」の
特徴に合致するので、同群に帰属されるものとみられます。
並行してミラーレスカメラ+20mm超広角レンズを赤道儀に載せてリアルタイム動画を撮っており、
トータル1時間40分ほど録画した中から流星の写ったフレームを抽出して比較明合成した画像がコレです。
フレームレートが低いせいで流星像が破線状になってますが、いずれも飛行機の光跡ではありません。
ちなみに、大雑把な撮影範囲はこんなエリアでした。
AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション
群流星ではないもの(いわゆる散在流星)も結構写ってるようなので、各流星の経路を逆に辿って線引きし、
流星群の輻射点(放射点)から四方八方に流れたものかどうか調べてみたのがこちら。
赤色の線の先にある流星がほぼ同じ輻射点から流れていて、数的に最も多いんで、
おそらくそれらが「みずがめ座δ南流星群」に帰属されるものでしょう。
緑色の線の先にある3つは別な輻射点から流れており、そのポイントの位置から多分「やぎ座α流星群」に
属するものとみられます。
また、オレンジ色の線の先にある3つは、さらに別な輻射点の存在を示唆しており、
もしかするとマイナーな「みずがめ座ι流星群」っていうもう1つの流星群由来のものかもしれません。
以上、大人の夏休みの自由研究成果でしたぁ。これで「はなまる」を貰えるでしょうか?
うっわ すごい 綺麗 お見事ですわあ!
綺麗に撮影されて まさにプロ級ですねえ!
❤️伊豆・稲取コンデジで撮ったタイムラプス動画❤️めっちゃよかったですわあ!
肉眼でも見えたのでしょうか?
タイムラプス動画で捉えたのはショボイ流星ばかりだったのが残念ではありますが、
楽しんでいただけたようで良かったです。肉眼でも20個くらいは見えましたヨ。
リアルタイム動画はカメラの感度不足で見映えがダメダメだったんで非公開としました。
超高感度カメラが欲しいなぁ・・・