Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 7/16未明~明け方 天王星と火星が大接近

Sh2-129

2023-10-21 00:18:21 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-129】
 赤経: 21h11m45s 赤緯:+59゚57'41"
 星座:ケフェウス座
 視直径:140'
 他カタログNo.:-
 ニックネーム:空飛ぶコウモリ星雲(Flying Bat nebula)
 南中日時(@東京):6月20日03時,8月5日00時,9月19日21時 ※あくまで目安です。


 撮影日時:2023/10/15 19:56
 撮影地:山梨県山梨市
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシFSQ-85EDP+レデューサーCR0.73×,F3.8,アイダスNBZフィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO3200,露出12分×20コマ
 画像処理:Digital Photo Professional4にて現像,ステライメージVer.8,Photoshop2024にて処理
             若干トリミングあり
 メモ:ケフェウス座にある大型の散光星雲です。淡い部分まで含めると、すぐ東に存在するIC1396
    (Sh2-131)星雲と同等レベルの広がりがあって、35mm判フルサイズフォーマットのデジタル
    カメラで全体像を捉えるなら300~400mm程度の焦点距離の光学系がちょうどよいでしょう。
    海外では空を飛翔するコウモリに見立てて "Flying Bat nebula" と呼ばれています。星雲全体
    の輪郭は斜めから見た「そら豆」のようなイメージにも見えます。上の画像で中心から少し
    左下に写っている青色星の周りにイカの形をした青い星雲が潜んでおり(上の画像では残念
    ながら微かにしか写っていません)、それを描出するには電離酸素が発するOⅢ光を限定的に
    透過する特殊フィルターを使う必要があるようです。口径40cm以上の大きな望遠鏡を使えば
    星雲の最も明るい部分が眼視で確認できるみたいですが、全体的に淡いので観望対象として
    楽しめるような天体ではありません。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成



最新の画像もっと見る