土曜日の明け方に撮影した西村彗星の画像がこちら。
【西村彗星(C/2023 P1)9/2】
キヤノンEOS Ra+タカハシFSQ-85EDP+レデューサーCR0.73×,F3.8,ISO3200,StarScapeフィルター,
総露出時間2分(15秒×8コマ,彗星核基準加算コンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
口径25mmガイド鏡にて彗星核オートガイド,解像度変更・トリミングあり,新潟県魚沼市にて
東の低空を覆っていたスジ状の雲から彗星がようやく脱してきたところを何とか撮影できました。
月明りと薄明の影響で背景が明るくて露出時間を短くせざるを得ない状況でしたが尾まで捉えられました。
写真で捉えられた尾はイオンテイルで、1.5~2度ほど(満月を3~4個並べたくらい)伸びている模様です。
この日の予報光度は6.5等。撮影時に彗星頭部のコマ中心部分でオートガイドができるほどの明るさでした。
口径5cmの双眼鏡を使って見た印象も6等台中盤くらいですが、残念ながら尾は確認できず仕舞い。
この先しばらくは台風の影響などで悪天候が続く見込みで、次に好天が巡ってくる頃には彗星が太陽に近づき過ぎて
観測困難になると予想され、今月17日に迎える近日点通過(太陽最接近)の後は南天に去って行ってしまうので、
もしかすると個人的に今回の撮影で永遠にお別れと言うことになるかも・・・
ちなみに海外のサイトで尾の変化を見事に捉えたタイムラプス動画がありましたので、リンクを張っておきます。
この彗星の本体は揮発性物質が主体なのかダストテイルがほとんど見えないので、やはり尾を棚引かせた姿が肉眼で
見えるまでにはならないような気がします。
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