Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 7/25朝 土星食(6:30頃に潜入@東京)

ふたご座流星群を迎え撃て!

2014-12-12 23:34:00 | 天文現象

毎年12月中旬に見頃となる「ふたご座流星群」が日曜日の夜に活動ピークを迎えます。
条件が良ければ1時間に100個近く出現することもある年間最大の流星群ですが、
今年は夜半ぐらいから月明りの影響を受けるため、未明~夜明けは若干条件が悪いです。
詳しくは下記サイトを参照。

http://www2.astroarts.co.jp/special/2014geminids/index-j.shtml

極大時刻は21時と予想されていますので、夜更かしは無用でしょう。
以上が一般的な観測ガイドレベルの話になります。

以下、小難しい話と個人的な撮影計画なんぞを記します。
ふたご座流星群の極大夜には一晩で数百個レベルの流星が出現します。
今年の極大日時は前述のとおり14日の21時ごろとみられてます。
予想は過去の実績からはじき出され、実際には太陽黄経が262.2度になる時刻とされてます。
太陽黄経とは地球から見た太陽の(大雑把には東西方向の)位置で、うお座にある春分点を
0度として1周360度で計った角度です。本当は地球が公転軌道上を動くことで太陽の見掛けの
位置が変っていくということで、太陽黄経262.2度は地球の軌道上の特定の位置を表してます。
実はその位置で地球軌道と流星体の濃密な流れの軌道が交差しているため、
毎年同じ時期に流星群が見られるという訳です。
ふたご座流星群の場合、流星体の流れの幅(ダストトレイルと呼びます)が結構広いようで、
地球がその比較的濃い部分を通過するのに20~30時間ぐらいを要します。
したがって、極大時刻に限って集中的に纏めてたくさん流れるというものではなく、
前後数時間~十数時間に渡って十分見応えのある出現ペースが持続します。
極大時刻が14日21時ということは、日没後に暗くなってから翌日の夜明け前まで一晩中
流星群活動を楽しめそうです(逆に数分間で数百個流れた方が面白いかもしれませんが・・・)。
ちなみにベテラン観測者が極大夜に空の十分に暗い場所で一晩中計数観測すると、
1000個超のカウントを記録することもあるようです。
そのうち写真で捉えることのできる明るい流星は厳しく見積もって1割程度とすれば、
100個ぐらいになり、あとはカメラを向けている方向とその写野に流れるかどうか
撮影者の運次第ということになります。
で、個人的な昨年の実績を調べると、夜半から明け方まで連写して得られた画像に写った
流星は43個でしたので、一晩中撮っていたら単純計算でその倍の80個以上となるはずで、
まあまあの成果だったような気がします。ちなみに昨年の釣果の一つがコレ↓

geminids2013_02.jpg

今年の極大夜はあいにく日曜の晩ですが、月曜日は有休取得できたので、
最も期待できる一夜に合わせて出撃するつもりでいます。
ここ2年ほど富士山を前景にして撮影してますが、今年も同様なことを考えて
富士山麓に出掛けようかと画策中です。
但し、23時台に下弦の月が昇ってくるということで、昨年のように西側から狙うと
月明の影響をもろに受けるため、東麓か南麓から狙うのがベターな感じです。
土曜日の晩はロケハンでもしようかなぁ。