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Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ

夜空撮り 今日はどこまで 行ったやら(2)

2014-05-07 00:15:00 | 遠征日誌

3夜連続出撃の中日となった5/2は天気が微妙な感じでした。
どうせ曇られるなら少しでも標高の高いところに行ってみようと思い立ち、
久々に長野県の富士見高原を目指すことにしました。
この日は出るのが遅かったため、現地到着は21時台。
天文屋のクルマは他にも2台ほどおり、既に機材をセットアップされてましたが、
上空を見ると薄雲が広がっていて、撮影には厳しい状況だったため機材を出さずに
車中でしばし待機していると、ウトウトして仮眠状態に入ってしまいました。
気付いたら日付が変わる直前で、寝ぼけ眼で空を見上げるとほぼ快晴でした。
急いで機材を組み上げて、1時前から撮影を開始。
最初に狙ったのはコレでした↓

her-galaxies.jpg

【ヘルクレス座銀河団】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
 総露出時間50分(5分×10コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり

地球からは5億光年弱の距離にある銀河の群れです。
500mm程度の焦点距離ではぜーんぜん拡大率不足ですが、
トリミングすることで細かな銀河が何とか確認できるようになりました。
エッジがボケたような天体が銀河団の構成メンバーで、
撮影原版では50個ぐらいの銀河を数えることができました。
いつかはもっと長焦点の光学系でじっくり狙ってみたい対象です。

次に南天のさそり座の一角に鏡筒を向けましたが、市街光の影響で空が明るく、
試しに撮ってはみたもののカブリが酷かったため撮影を断念。
代わりに北東天に昇ってきたはくちょう座にあるこの天体を狙いました↓

pelican2014.jpg

【ペリカン星雲】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
 総露出時間24分(4分×6コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり

この星雲はすぐ左隣にある北アメリカ星雲と合わせて望遠レンズで狙うことが多いのですが、
久々に単独で狙ってみました。途中で薄明が始まってしまい、コマ数が稼げなかったのが残念。

ということでこの晩は2対象しか撮れず、不完全燃焼に終りました。
こりゃ今夜も晴れたら出掛けねばと思い、速攻で機材をたたんで帰途についたのでした。